副社長人材に必要な5つの力 其の二 ~コミュニケーション力~
こんにちは。ヒロタ副社長こと廣田拓也です。
自己紹介はこちらのnoteリンクから。ご興味あります方はぜひ。
さて、本日も引き続き副社長人材に必要な5つの力について書いてみます。第二弾は『コミュニケーション力』についてです。
※前回、第一弾の数字力の記事はこちら↓
副社長人材に求められる能力は色々あります。
その中でも二番目に大事なのが『コミュニケーション力』です。
なぜ『コミュニケーション力』が大事なのか
結論から言うと、中小零細企業の社長はまぁまぁの割合で、内部コミュニケーションが苦手だからです。
内部コミュニケーションとは、対社員やスタッフ向けの社内で行われるコミュニケーションのこと。
顧客や取引先などの外部コミュニケーションが得意な方が多いですが、内部コミュニケーションはまぁ苦手な社長が本当に多いです。
また、社長は好き嫌いで物事を進めることも多いので、外部コミュニケーションの相手や企業にも『偏り』があります。
なので、この辺りのコミュニケーションのバランスを取るためにも副社長の存在価値として『コミュニケーション力』が求められます。
社長と気心が知れた仲間だけのフェーズから組織が拡大していくためには、社内外問わず多くの人とコミュニケーションが取れたほうが良いです。
コミュニケーションの本質とは
ちなみに、コミュニケーションの本質は『こちらの思う方向に相手を動かすこと』です。この目的のために我々はコミュニケーションを取ります。
もちろん他愛のない会話やくだらない話などもコミュニケーションの一つにはなりますが、大元にあるのは相手を動かすということがあるというのだけここでは共通認識として置かせてください。
特に、
『相手を気持ちよく動かす』
『動かされていることに気付かない』
『相手が動かされていることが分かっているけど、そこにもはや乗ってやってる』
みたいなことが出来る人を総じて『コミュニケーション力が高い人』と呼びます。
副社長が取るべきコミュニケーション
では、副社長が具体的にどんなコミュニケーションを取る必要があるのか。まずは、内部と外部でそれぞれ一つずつ書いてみます。
①相性やスキル的問題で、社長が対応することが難しい顧客との外部コミュニケーション
これは、言わずもがな絶対に必要です。
人には相性やスキルの限界があり、それは社長にも存在します。なので、社長がこぼしてしまう顧客対応を、副社長が意識してカバーするのはすごく大事です。
これが出来ないと対応できる顧客が限られてしまい、結果売上が下がります。
私の経験談としては、顧客のビジネスのやり方のタイプ別で対応を分けることが多かったです。例えば、まぁまぁ大雑把で営業マン気質、とにかく大きなことをやりたいタイプの顧客は社長が対応し、細かく一つずつ要素を整理しながら丁寧に企画を組み上げていくタイプの顧客は私が対応する、というう形です。
ここで副社長の力として大事なのは、社長が対応している顧客も副社長は対応可能であるというコミュニケーション要件です。
体制として、相互補完的な話ももちろんあります。ですが、あくまでもカバー範囲が社長よりも広いことが、副社長のコミュニケーション力の大事なポイントです。
②社長がおろそかにしてしまいがちな内部コミュニケーション
中小零細企業の社長の仕事の基本は、「経営指針を明確に全社員に示すこと」と「きちんと売上を取ってくる会社一の営業マンであること」だと思います。
でも、取ってきた仕事を通じて顧客満足度を創るのは会社にいるスタッフです。なので、きちんと仕事の円環が成されるようにするには、内部コミュニケーションが重要になります。
スタッフが気持ちよく働けているかどうか。
何か困っていることや悩みがないか。
スタッフ同士のコミュニケーションエラーが起きていないか。
起きているとしたら、どう対応してどう解決するのか。
それは構造的な問題なのか、たまたまなのか。
定期的に自分の時間を割いてでも、スタッフとの時間を取っているか。
会社組織には、きちんと社内で働くスタッフに目配りや心遣いをして、違和感やエラーの予兆に気付くアンテナ感度みたいなもの持つ人間が必要です。これが出来る社長はほんと素晴らしいのですが、ここまでは出来ない社長が多いのが現実です。
なのでここは副社長の出番です。社長が目の行き届かない部分をカバーして、内部コミュニケーションが円滑に進むような潤滑剤になること。
社長には、社長の仕事に集中してもらうためにも、副社長は社長よりもコミュニケーションに長けていなければなりません。
コミュニケーションはスキルの話なので、そういった類の勉強をすれば誰でも身に着けられます。
外部からも内部からも頼られるコミュニケーション力に長けたカッコいい副社長になりましょう。
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