#24 10分徒然日記 突然の休業から食べ物について考える。
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今週の火曜日にバンクーバー、ヴィクトリアで1996年ぶりの記録的積雪が起こった。本当に大きな積雪で東京出身の自分からすると今まで見たことのないくらい雪が積もって、ワクワクして飛びてたくらいだ。
何度か寒すぎて手が凍り、足が使い物にならなくなったりとかあったが、初めて見た積雪にはしゃいだ。
その記録的大雪が降ったヴィクトリアは主に交通機関がダメになってしまった。ヴィクトリアはバンクーバーのように電車が通っておらず、バスが市民の交通インフラである。
それがダメになってしまった。大雪のせいでバスの運行が止まり、家に留まることを余儀なくされた。
その日は仕事があったがマネージャーの連絡により、休みになった。ただ、マネージャーの裁量が大きいんだと思ったことだ。
基本的にみんな自由であるカナダは雪が降った後、お店が開いているところ開いていないところがある。皆それは問題なさそうに過ごしている。
まぁバスが通らなければそれは売り上げにも響かないかなどうしようもないかなと思っていたが、自分に中ではマネージャーの権限でお店を開くもしくは閉じることができないと思った。少なからず日本ではそのマネージャーには権利はなかった。
ただこちらはマネージャーにそういった権利があるんだと感心した。また今週はクリスマスもお店閉じるから、今週はお休み!と伝えられた。
そこまではいいがより驚いたことは「食べ物がダメになってしまうから持ち帰りたかったら持ち帰ってね」と言うこと。日本ではあり得ない。少なくとも自分の働いていたカフェではなかった。
理由は聞けなかったがなぜなのかとずっと思っていた。その残り物はどこに行くのか?ただ廃棄されるだけなのか?ただ、カナダではそんなことなかった。自分のお店だけかもしれないが、本当にありがたい。
日本の場合は衛生面の問題もあると思うが、食べられるものを捨ててしまうのは勿体無いと思った。味合う合わないは別で。
だから大きく驚かされたし、日本社会のありかたを考えるきっかけになった今日この頃。
追記:
日本で余った食べ物は持ち帰ってはいけない理由はざっと以下の通り
会社の財産のため「廃棄される物」を持ち帰ることは横領に当たる
余り物を持ち帰る考えが定着すると仕入れ時に余り物を増やすなどのコントロールができてしまう、ブランド価値が下がってしまう
衛生面による不安、食中毒になった場合のリスク対応
→これらによりまだ食べられるものも廃棄されてしまう。
他の国は賞味期限過ぎたものはすぐに廃棄されるのではなく、国が買取り貧困層者に無料で提供したりして、無駄を減らそうとしている。
その一環で食べ物を持ち帰ることに異論はないしなんなら全て持って帰ってみんなにあげたいくらい。
おそらくそれを思っている日本の経営者や管理マネージャーもいるだろうが、リスクを鑑みて泣く泣く捨てる人もいるだろう。
なので国から支援してフードロスを減らす動きを催促させることが大切なのかなと思う。食べ物に関してはそうすることで貧困層が一人でも多く助かると思う。
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