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あなたの進路、本当に合ってる?──理系から会計士に転職した私の教訓 (第1話)



こんにちは、企業内会計士ぱぽにゃん@投資家です。

私と同じように、『数学が得意だから理系』と考えた方はいませんか?

現在、私は「金のなる木」を育てるために日々奮闘していますが、ここに至るまでの道のりは決して一直線ではありませんでした。

今回は、私自身の体験談を通して、「数学が得意=理系」という固定概念に縛られることで人生を遠回りしてしまった話をお伝えします。


小さい頃から「数字」に親しんでいた子ども時代


私は愛知県岡崎市で生まれ育ちました。そろばん、水泳、エレクトーンといった習い事を経験しましたが、特に好きだったのは数字に触れること。算数には抵抗がなく、小学校では算数だけは常に良い成績を保っていました。一方で、国語や文字を書くことは苦手で、本を読むことすら嫌いでした。


中学校に進学してからも数学は得意科目で、学年が進むにつれて成績が上がり、最終的には進学校である愛知県立岡崎高等学校に合格しました。この時点で、周囲の誰もが「あなたは理系だね」と決めつけ、私自身もそれに疑問を持つことはありませんでした。


理系選択──得意科目を信じて迷わず進んだ進路


高校時代も数学は圧倒的に得意で、クラス分けの際には迷うことなく理系を選択しました。物理や化学も数学の延長線上にあると考えていたため、これもすんなり受け入れました。しかし、国語や暗記科目には相変わらず苦戦し、興味を持つこともできませんでした。


先生や両親からの助言もあり、「数学を活かせるなら工学部が良い」と考え、大阪大学工学部に進学しました。当時の私は、将来について考えたくても、まだ若く世の中のことが全くわかっておらず、また経験もないことから、将来の職業などを深く考えることができませんでした。ただ、自分の得意分野を活かせる道を選ぶのが最善だと信じていました。


就職活動と研究職での挫折


大学4年時に始めた就職活動は、バブル崩壊前の最後の年で、スムーズに進みました。電化製品に興味を持っていた私は、地元関西の大手電機メーカーに就職することを決意しました。自分が関わった製品を消費者が使い、その喜ぶ姿を見ることができたらどんなに素晴らしいだろう──そんな期待を胸に、研究職としてのキャリアをスタートしました。


しかし、実際に研究所で働き始めると、大学時代と同じ壁にぶつかりました。研究活動や実験に全く興味を持てない自分に気づき、「このままこの仕事を続けていけるのだろうか?」という疑問を抱くようになったのです。期待が大きかった分だけ、そのギャップは精神的な負担となりました。


人生の大きな転機──簿記との出会い


研究職として働きながらも、自分のキャリアに対する不安は日に日に膨らんでいきました。このままの状態でいいのか、ほかに自分が輝ける道はないのか──そんな思いで、本屋を巡るようになりました。そして、偶然目にした「簿記」という言葉が、私の人生を大きく変えることになりました。


簿記の本を手に取ると、そこには数字が並び、計算や分析が求められる内容が書かれていました。「これは面白いかもしれない」と思い、試しに簿記3級のテキストを購入しました。1週間ほどでその内容を理解し、「これだ!」と直感しました。そこからは簿記に没頭し、会計学経済学といった関連分野にも興味を持つようになりました。


理系・文系という固定概念の弊害


私の体験を振り返ると、「数学が得意=理系」という固定概念が人生の大きな回り道を生む原因となったことが分かります。高校や大学の段階で本当に興味のある分野について深く考えず、周囲の意見や一般的なイメージに従って進路を選んでしまった結果、自分に合わない道を進むことになりました。

そして、これに加えて「会計学や経済学は文系の学問である」という固定概念も、多くの人々の視野を狭める要因になっています。

実際、会計学や経済学は、数学の知識が活かされる分野です。特にITがますます進化する現代においては、統計やデータ分析、アルゴリズムなど、数学の応用がどの学問分野でも重要な役割を果たすようになっています。文系・理系という区分は、もはや過去のものと言えるでしょう。


現在、私は会計士として数字を扱いながら、日々やりがいを感じています。この仕事を通じて、数学の知識を活かしながら自分の興味を追求できています。しかし、もし早い段階で文系分野にも目を向けていれば、もっとスムーズにこの道を選べたのではないかと思うことがあります。


次回以降の展望

私がどのようにして新たな道を切り開き、公認会計士としてのキャリアを築いていったのか、その過程を次回以降の記事で少しずつお伝えしていきます。

働きながら公認会計士の資格を取得した方法や、研究職から経理部門へのキャリアチェンジを実現した具体的なノウハウ、さらには人生の選択肢を広げるための考え方についても共有する予定です。

最後に、この体験談が、進路に迷う若い世代やキャリアに悩む方々にとって何らかのヒントになれば幸いです。



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ぱぽにゃん@高成長株投資
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