ひろすけほー

小説投稿サイトで小説投稿しています。 小説でもアニメでも熱血系やハッピーエンドが最高…

ひろすけほー

小説投稿サイトで小説投稿しています。 小説でもアニメでも熱血系やハッピーエンドが最高! あと王道ファンタジーは欠かせません。 noteでは創作活動の発信をしていきたいと思っています。

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  • 神がかり!

    七年前、折山(おりやま) 朔太郎(さくたろう)の家庭は、カルト教団に騙され家庭崩壊した。 幼くして親の借金を背負った俺はヤクザの西島という危険な男に身柄を押さえられ借金返済に明け暮れる人生を送る日々。 親に虐待されていた過去もある俺は自身の不幸な境遇から未来を諦め、ただ生きているだけの人生を送ることに何時しか折り合いを付けて生きる人間になってしまっていた。 そんな時、西島の「お前高校行けよ」という一言で俺の人生は大きく変わる。 そして俺が入学した天都原(あまつはら)学園には、かつて俺の家庭を崩壊させたカルト教団の娘、不思議な能力を持って生まれたことから教団の神のような存在であった、守居(かみい) 蛍(てる)という少女が在校していたのだ。 俺にはもう関係無いことだと自身を納得させながらも俺は次第にその少女に関わっていく……

  • 薔薇嬢(ベルローズ)と拝金王(ハイキング)

    阿久津(あくつ) 正道(まさみち)は元成金の息子で一度破産した後、さらなる成功を以て復活した高校生実業家。 世界的資産家として凱旋帰国した彼を待っていたのは、かつて彼と彼の家族を追いやった元凶…… 幼少時期には認識さえされていなかった超高嶺の花、名家中の名家の令嬢である美少女、華遙(かよう) 沙穂利(さほり)との奇妙な同棲生活であった。 彼女曰く、五千億円で買われたとの事だが、彼にはその覚えはない。 それが過去の復讐だと思い込む少女と、実はそれとは全然違う理由で帰国した彼。 背後に陰謀もチラホラと見え隠れする状況の中、名字の阿久津をモジって悪屑と呼ばれるほど評判が悪い男は真実の愛を手に入れられるのか!? と、いう感じの私小説、ラブコメ?です。

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「神がかり!」第38話後編

第38話「俺の持論だ」後編  「あの”おかしい女”にはプロの狙撃手として圧倒的に足らないモノがあるんだよ。で、俺はそこを突くために相手を動揺させた」  「足らないもの……動揺……だと」  ガラの悪い男は俺を睨んだままだ。  「まぁ、その辺は自分で考えろ。そこまでいちいち説明するのは流石にご免だ……で、乱れた心で隙の出来た狙撃に加えて何処を狙ってくるか見当が付く狙撃、なら後は簡単だろ?」  「いやいや、弾丸撃ち落とすなんて全然簡単じゃないし!ていうかそもそも何故見当が

    • 「神がかり!」第38話前編

      第38話「俺の持論だ」前編  ――学園からおよそ四千メートルの距離に建つランドマークタワーの屋上  「な、なんなのよぉ!あの子ぉ……」  呟いた女の顔は強ばり、左手に握った弓がガクガクと揺れている。  ――椎葉 凛子は  「ど、どういう……神経してるのぉ?」  明らかに動揺が隠せないでいた。  六神道でも随一の”天孫”を所持する椎葉 凛子の弱点……  一見、物怖じしない性格に見える彼女ではあるが、実際はこうして理解できない事態への対応力が極端に低かった。  

      • 「神がかり!」第37話後編

        第37話「傷痕」後編  「お、おま……なんだっ!?それは……」  永伏が攻撃することも忘れ、怪訝そうに俺の上半身を凝視している。  「……」  波紫野 剣も珍しく言葉無くそこに注目し――  「うっ」  そして、思わず眉を顰める波紫野 嬰美。  一斉に集まる奇異な視線の数々。  「……」  ワイシャツの前ボタンが全て弾け飛び、俺は胸板から腹筋までを晒け出す形で素肌を全開にしていた。  ――  多くの者が不意打ちで眉を顰める……  「……」  ――不愉快

        • 「神がかり!」弟37話前編

          第37話「傷痕」前編  天都原学園から四キロほど離れた商業ビル――  天都原市では有名なランドマークタワーの屋上に一人の女が立っていた。  「いい加減にぃ、降参してくれないかなぁ?あの子ぉ」  女の薄い唇が気だるげに動く。  「わざとぉ、外すのもぉ、結構面倒くさいものなのよねぇ」  折山 朔太郎と六神道、永伏 剛士。  二人が私闘を繰り広げる学園から遙か離れたこの場所で、獲物の頬を掠めるように第一射を放った彼女は……  四千メートル越えの距離、数多の建造物とい

        「神がかり!」第38話後編

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        • 神がかり!
          51本
        • 薔薇嬢(ベルローズ)と拝金王(ハイキング)
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          「神がかり!」第36話後編

          第36話「最強の天孫」後編  「尽く芯を外しやがって……なんだ?その巫山戯た動体視力は?」  永伏は忌々しげに吐き捨てる。  「……」  その間に俺は無言で両手を上げてガードをきっちりととった。  「ばーか、もう解っただろうが!俺の拳にはガードなんてものは通用しないんだよっ!」  嘲る男を無視したまま、俺は考えていた。  ――そうだな……  奴の”拳”……  いや、”腕”か?  そこに何かある。  無論それは六神道が”天孫”と呼ぶ能力なのだろうが……

          「神がかり!」第36話後編

          「神がかり!」第36話前編

          第36話「最強の天孫」前編 「ヒューー!見ろよ、嬰美!こいつの方がよっぽど理解してるぜ!!敵に出来て脳みそが痺れるくらい愉たのしみな男だぜっ!!」  永伏は楽しげに口の端を上げて、そして再び構えた。  日本古来、古武術特有の……  握った両方の拳を縦にして半身の身体前面に上下に揃える独特の構えだ。  ――”脳みそが痺れるくらい愉しみなバカ”  変な言い回しだが……  それでもそれは、このガラの悪い男にとって最大級の賛辞でもあったのだろう。  「それじゃあ、俺も

          「神がかり!」第36話前編

          「神がかり!」第35話

          第35話「戦争」  「どう見ても東外 真理奈には見えねぇなぁ、えぇ?色男さんよぉっ」  ドスのきいた声で俺の顔を睨め回すガラの悪い男。  学園の裏庭に俺を呼び出した男は――  確かに不機嫌に、しかしそれでいて、欲しい玩具を与えられる前の子供のような楽しげな瞳で俺を値踏みしてくる。  こんな時間に……  暗くなってから呼び出したのは無論、人目に付かない為にだろうし、俺も確実に荒事になるだろうと予想はしていた。  「一人じゃないのか?」  ガラの悪い男の問いかけに

          「神がかり!」第35話

          「神がかり!」第34話

          第34話「はこ」  守居 蛍がバイト先に訪ねてきた次の日の夜。  「……」  夜道を歩く俺はポケットからスマートフォンを取り出して少しだけ思案していた。  ——日中バイトは終わり、残る労働は零時からのバー”SEPIA”だが……  それにはあと二時間以上はある。  「多分、それまでに”小用”は済ませられるだろうが」  ——さて、その前に”どちら”から連絡するか?  入学から数ヶ月、もう結構通い慣れた道程で……  「どっちでも大差ないか?」  天都原学園へと向

          「神がかり!」第34話

          「神がかり!」第33話

           第三十三話「いらない」  ガシッガシッガシッ!  「でねぇ、そのカラオケが超お得なんだよねー」  「ほんとだ!ルーム料金もそうだけどフリードリンクと、わぁ!デザートまで付くんだぁ!」  ガシッガシッ!  「だよねぇ?行かなきゃだよ」  ガシッガシッ……  ザザァァー  「あ、朔太郎くんも、どうかなぁ?この後って空いてるの?」  「……」  俺はシャワールームのブラシがけを済ませ、床に水を流す手を止めて声の人物を見た。  「わぁ、良いね!折山くんも行こう

          「神がかり!」第33話

          「神がかり!」第33.5話

           第33・5話「分岐点(番外)」  風光明媚な地方都市、天都原市にも未成年が近づくのには不適切な繁華街はある。  所謂、夜の街というやつだ。    深更へと向かう頃、その場所が最も輝きを増す時間帯での”ある店舗”内……  ――ここは一世会が仕切る繁華街の高級バー「SEPIA」  ……の裏通り。  「……」  ”SEPIA”店舗の裏口に乱雑に並べられた酒類のコンテナとゴミ箱と、  店舗内の華やかさとは真逆の暗黒街に佇む一人の男。  ――不気味な……男?だよな?

          「神がかり!」第33.5話

          「神がかり!」第32話後編

          第32話「わかった」後編  その後――  相当待たされてから例の一件で貸した”制服の上着”を返して貰った俺は……漸く帰路へと廊下を歩いていた。  「居た、居た!ねぇ、ちょっと……」  「……」  ――今晩はバイトが二件  俺はスケジュールを頭の中で整理しながら帰路へと足早に歩く。  「ちょっと、聞いてる?朔太郎!」  「……」  ――そう、俺は帰路へと……  「……」  その俺の目前には。  「…………うわぁ」  道を塞ぐように仁王立ちで睨み上げてく

          「神がかり!」第32話後編

          「神がかり!」第32話前編

          第32話「わかった」前編  「めぇーーんっ!」  バシィィッ!  竹刀が防具を叩く音が響いた。  「ヤァァーー!」  「セィィッ!」  バシィ!  ガツッ!  こういう武道に免疫のない者ならこの場の空気に圧倒され通しだろう。  「……」  奇声を発しながら竹刀をガチャガチャと鳴らし、重装備でぶつかり合う威勢の良い若者達。  剣道ってのは――  長物でチョイチョイとやり合うと思われがちだが……  実際はぶつかり合い!激しい削り合いの方が圧倒的に多い荒く

          「神がかり!」第32話前編

          「神がかり!」第31話

          第31話「類共(るいとも)」  「いまさらね、嬰美なんか逃がしてもどうでもいい」  御端 來斗はそう言いながら目前の少女に手を伸ばす。  「……」  彼が無遠慮に手を伸ばし頭上に乗せられた少女はサラサラと流れる栗色の髪……  頭上を押さえられた少女は無表情で目前の相手を見据えたままだ。  「ふっ、相変わらず弱々しくて従順だね”ほたる”ちゃんは」  一見、穏やかな表情の少年である御端 來斗は、涼しげな碧眼と蜂蜜のような甘いブロンドが特徴の美少年だ。  英国人を父

          「神がかり!」第31話

          「神がかり!」第30話

          第30話「虚像」  シャァァ――  シャワーの音に背を向けながら俺は裸で胡座をかいて座っていた。  ――どうしてだろう、こんなことになったのは……  考えながら俺は背後をチラ見する。  「あ、太郎くんもシャンプーする?髪も泥臭くなったからその方が良いよ」  少し垂れぎみの大きめな瞳の少女が俺の視線に気づき、綻んだ桃の花のように淡い香りがしそうな優しい唇をニッコリとさせる。  その少女、六花 蛍の小さくて白い身体と栗色の髪を覆っていた泡は綺麗さっぱり排水溝に流れ落

          「神がかり!」第30話

          「神がかり!」第29話

          第29話「瑠璃の少女」  もう十年ほども前のことだろうか。  ――当時の俺は下を向いてばかりの子供だった  とはいえ、世間一般の子供と比べたならそれはかなり少ない方だったろうが……  俺にとって子供の、”俺の世界”に楽しいことが無いわけでは無かったろう。  「……」  その日の俺はなんとなく寝付きが悪く、寝床に潜り込んだままでそんな”くだらない過去”を思い出していた。  ――  十年ほど前も、その日も俺は拳を堅く握り地面を見ていた。  「……いやだ……いやだ

          「神がかり!」第29話

          「神がかり!」第28話

          第28話「嬰美と真理奈」  「十分ほどで迎えが来るんだな?」  ここは天都原学園、裏門の近くにある清掃道具小屋の前……  授業中であるこの時間帯は人通りが皆無で、他からも目立ちにくい死角だ。  波紫野 嬰美を無事?救出した俺達は、とりあえずこの場所に身を隠した。  それは、俺の上着を羽織っているとは言え、全裸の美少女を連れて校舎内に入るわけにも、街中まで出るわけにも行かない事から、この場所で波紫野の家の者に連絡を入れ、その迎えを待つ為だった。  「ええ、東外経由で

          「神がかり!」第28話