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JR東日本パスの旅_3日目②(最終回)「初めての秋田新幹線で、東北の酒と肴を楽しむ」

こんにちは、結城弘です。

こちらは昨年10月、JR東日本乗り放題切符「JR東日本パス」を使って東日本を周遊してきた旅行記です。

JR東日本パス

前回の記事はこちら⇒

1. 東北のおいしいもの


※今回のルートは紫色のラインとアイコンで表示しています。

前回BRTで東北の沿岸を巡った私。
次の目的地に向かうべく、気仙沼駅から列車に乗り、一ノ関駅へと辿り着きました。

ちょうど昼時だったので、新幹線を待つ間ここで昼食にします。

一ノ関駅
そばの気分だった私。ちょうど改札前に立ち食いそばのお店があり迷わず入店。
どことなく漂う昔ながらの風情が素敵。
めかぶそば

腹ごしらえも済み、今回の東日本パスをチャンスに以前より乗ってみたかったミニ新幹線・秋田新幹線にチャレンジします。

当初、ここから北上して盛岡駅まで移動し、自身初となる秋田新幹線に乗車する計画でした。

しかし、盛岡駅からは秋田新幹線は在来線区間しか走りません。

せっかくミニ新幹線に乗るのです。
東北新幹線区間で本気スピードを体感してから在来線区間と比較したい

そこで一旦南下し、秋田新幹線こまちの停車駅である仙台駅まで折り返し、本気スピードを味わってから秋田駅を目指すことにしました。

折り返しで乗ったE5系

普通の切符なら禁忌であり追加料金必至の折り返し(引き返し)乗車。
そんな贅沢も可能にしてくれるのが乗り放題切符のJR東日本パスです。

やまびこ60号で仙台へ引き返します。

仙台駅の賑わい

再び仙台駅に到着。
改札の外に出てお土産や地酒を買い、再び新幹線ホームへ。

そして来ました、秋田新幹線E6系「こまち」

秋田新幹線こまち

はっきり言うと、好きになりました。

独特なロングノーズ
に、グラマラスなボデーはつるつるのテッカテカ

この美しさを言葉で表すなら、走る飴細工といったところ。

口の中に放り込んで、舌でずっとペロペロしていたい鉄道車両ランキングぶっちぎり1位が確定した瞬間です。

秋田新幹線こまち型のチョコレートとか飴とかないのかな……。

秋田新幹線
秋田新幹線
秋田新幹線
東日本パスのオプションで事前予約した指定券

ちなみに秋田新幹線の座席は全席指定
東日本パスの「指定席は4回までなら指定OK」のオプションを活用して事前予約済みです。

あとは心置きなく席に座って、さあ出発です!

まずは盛岡駅まで東北新幹線の路線を走行。
ふぉー、速い速い! これぞ新幹線。

高速進行中

速さを堪能しつつ、ここでもう一つのお楽しみを堪能することにします。

ほやのオリーブオイル漬け

デデン!

こちらは気仙沼駅の「NewDays」で購入した三陸産の「ほやのオリーブオイル漬け」。

ふふふ……

ちなみに東日本パスを使うと、エキナカコンビニ「NewDays」での買い物が10%割引になることは皆さんご存知でしたか?

私は最終日まで知りませんでした

そしてこちらのほやに合わせるお酒はこちら。

酔仙酒造「岩手の地酒」

岩手県の酒蔵・酔仙酒造さんの「岩手の地酒・アルミ缶(330円)
買ってから気づいたのですが、確か酔仙酒造さんは六角精児さんの「呑み鉄本線・日本旅」の番組でも紹介されていたお酒。
偶然の出会いに感謝です。

まずは、ほやから堪能。
やわらかく食感もよく、オリーブオイルの味と香りがしっかり染み込みつつ上品な味わい。

やばい

うますぎて、これ一缶だけじゃ足りねぇ……

そして酔仙の素朴な味わいがほやの旨味をさらに引き立てます。

地元の食材には、地元の酒

という理論が私の中で確立した瞬間でした。

あっという間に酔仙を飲み干します。
「杯を飲み乾す」と書いて乾杯、とは某漫画の台詞でしたか。

ここで次の地酒です。

気仙沼男山本店「蒼天伝」

続いては仙台駅で購入した、宮城県気仙沼・男山本店さんの「蒼天伝」
ありがたいことにお猪口つきなんです。
すっきりしつつも味わい深さがあるお酒でした!

ホヤなんて今まで食べたこともなく、そもそも食べられるということも知らなくて。

この缶詰を食べた時、世の中まだまだ自分の知らないおいしいものがあるんだと本当に涙が出そうになりました。

初めて本格的に訪れた東北。

私にとって東北とは、まだまだ自分の知らないおいしいもので溢れている場所でした。

そして私がこうしてホヤで半泣きになれるのも、地元のたくさんの人たちが営み、発信し続けてくれているおかげなんだと、編集中にあらためて思いました。

またおいしいもの食べにきます。

2. 初めてのミニ新幹線


高速進行を終え、こまちは盛岡駅に到着しました。
ここからいよいよミニ新幹線として在来線区間を走行します

盛岡駅発。東北新幹線とお別れ

在来線区間走行中のこまちの最高速度は130km/hとのこと。
西日本在住の私としては、特急泣かせの新快速と同じという印象でした。

でも実際に在来線区間を走ってみると、とにかく速く感じる。
体感130km/h以上という感じで特別感がありました。

在来線区間走行中


3. そして最後の旅


16時過ぎ。こまちは秋田駅に到着しました。

秋田新幹線とはここでお別れで、在来線特急に乗り換えます。

秋田新幹線「こまち」をパノラマ撮影。
この記事のサムネにしたかったくらいお気に入りの一枚


秋田駅
秋田駅
名物のなまはげ

乗り換え時間はわずかしかなく、土産屋で秋田の地酒をちゃっかり買い足してから再びホームへ移動。
秋田駅からこの旅最後の在来線特急「いなほ」に乗り換えます。

乗るのは特急「いなほ」14号
特急いなほ

いなほに乗り、終点の新潟へ向かいます。

席に落ち着くと、秋田駅で買った地酒を早速開封。
秋田県内限定販売の「十五代彦兵衛」を飲みつつ車窓を楽しみます。

キリっとした飲み口で、米の旨味がやってくる。
日本海

今回の旅で初となる日本海。

あいにくこの日は曇天で、17時を過ぎる頃には外はすぐに真っ暗になりました。そして特急は順調に進み、20時頃に新潟駅に到着しました。

新潟駅

本当はもう少し早ければ、新潟駅で途中下車し、リーズナブルな価格で新潟県の地酒の利き酒ができるぽんしゅ館に立ちよりたかったのですが、あいにく到着した頃には閉館時間。


まぁ、どのみち東北3県の地酒を堪能し、いなほの車内で爆睡した後、新潟駅に着くころには今日はもう日本酒いいやていうくらい満足していたので、結果オーライだったのですが。

新潟県のお酒は次回の楽しみにとっておきます!

左は「いなほ」、右は新幹線「とき」
在来線と新幹線ホームが同じ高さ。
乗り換えがあっという間。
最後の電車「とき348号」

そしていよいよ最終行程
上越新幹線「とき」に乗りかえ、20時23分に新潟駅を出発しました。


――暗闇の中を進むこと2時間弱。


大宮駅を過ぎ、荒川を渡った辺りから、真っ暗だった窓外に光が差し込んできて、ふと外を見るとそこはもう首都圏。

ビルや街灯の明かりに浮かび上がる都会の街並みは、雨飛沫に霞んで幻想的で。

まるで、水晶が乱立する巨大な洞窟の中を列車が進んでいくようでした。

山手線に沿って走る新幹線は徐々に速度を落としていき、


そして、


東京駅に到着しました

最後に乗ったのは「E2系」新幹線。
2023年3月のダイヤ改正で上越新幹線での定期運用を終えました。


長らくのご乗車ありがとうございました。



これにてJR東日本パスの旅、全行程終了です。

新幹線から降り、ホームから見上げる



おまけ



今回の主役・JR東日本パス初日完走後の比較写真と、三日間の旅のルートを最後に載せておきます。

初日
完走後
この小さな切符一枚で、新幹線の改札だろうがビュンビュン通り抜けられた。
心強く、爽快でした。


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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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