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春が来ると、その街は美術館になる_「滋賀県・日野ひなまつり紀行」
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「カメラのフレームに収まりきらないほど巨大なひな飾り」
3月初旬、日本各地でひな人形がお披露目される中、ここ滋賀県は日野町でも例外ではなく、公民館に並べられたひな人形の写真を撮る私。
この時期、他地域では神社の階段にずらりと並べられたひな飾りなんてのもいくつかあって、冒頭の表現は決して珍しくないのかもしれません。
ですが、
「街そのものが、まるでひな壇になる」
といえるほどの規模は、そうそうお目にかかれないのではないでしょうか。
◆滋賀県・日野町「日野ひなまつり紀行」
毎年2月上旬~3月上旬に日野町で開催されている「日野ひなまつり紀行」
先月、実家の家族に誘われ、初めてこちらの日野町のひな祭りイベントに行ってきました。
ひな人形が有名な催しくらいの前情報しかなく、
「(上の写真の公民館みたいに)大きな会場がいくつかあって、そこにずらりとひな人形が並んでいるのかな」程度を想像していた私。
が、
後々その想像が予想内であり予想外であったことを現地で知ることになります。
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近江・日野商人の街としての歴史がある滋賀県・日野町。
旧街道特有の、狭く曲がりくねった道沿いには、古い商家や古民家が並んでいます。
古い建物以外にも一般的な民家はありますが、そのほとんどに「桟敷窓(さじきまど)」と呼ばれる窓がついた独特の塀が立っています。
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「桟敷窓(さじきまど)」がついた民家
普段は閉じられている窓が、この期間は開かれていて、華やかな緋毛せんがかけられています。
曇り空で色が消えた街。
まるでモノクロの絵に、そこだけ朱筆でペッと色を付け足したような鮮やかな朱に引きつけられ、私は何の気なしに中を覗きこました。
すると、
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ごくごく一般的な民家の居間に、ひな人形が並んでいるのが見えました。
思わぬ演出に驚く私。
よくよく周りを見ると、
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民家や商店、街のあらゆるところにひな人形やひな飾りが置かれています。
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「ご自由にお庭にお入りください」の看板があり、中に入ると見事なひな人形が。
私が想像していた「大きな会場にひな人形が飾られているイベント」。
確かにひな人形が大々的に並べられた会場もありましたが、商店や民家、あちこちがひな飾りで彩られた日野の街そのものが大きな会場だったのです。
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ちなみに先ほど紹介した桟敷窓は本来、日野祭の曳山巡行を家の中から見物できるように設けられたもの。
しかしひなまつり紀行の期間では、逆に桟敷窓から家の中を見物できるようになっているのです。
街がまるごと美術館になったよう。
並ぶのは気概と誇りを感じられる、地元の方々の自慢の逸品。
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ひな人形だけでなく、竹筒飾りや桜のような飾りの「ホイノボリ」などで彩られた日野の街。
おめかしした建物はそれ自体がひな人形のようで。
大きな、とても大きなひな壇の中を歩いているような、そんな気分に浸れた素敵なイベントでした。
みなさんもご興味があれば、来年の春は是非!
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◆イベント中に訪れたおすすめスポット
①「石挽そば 守貞」/「守貞Cafe」
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古民家を利用した「守貞」さん。
中は広く、敷地内にはおいしいお蕎麦がいただける「石挽そば 守貞」と「守貞Cafe」などの建物があります。
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普段は行列が人気ができる行列店だそうですが、この日は開店直後に入ったこともあってすぐに席に座ることができました。
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おいしいお蕎麦を堪能した後は、守貞Cafeで食後のコーヒーとデザート。
奥ゆかしい時間と場所を味わえました。
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②HINO BREWING
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偶然立ち寄った地ビールのお店。
中では各種地ビールのテイスティングができ、気に入った味を量り売りしてもらえます。
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「地ビールって言っても、こんなにも味が違うんだな」と体感できる場所です。
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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