JR東日本パスの旅_2日目②「茨城県のエモい駅から、目指せ仙台」
こんにちは、結城弘です。
こちらは昨年10月、JR東日本乗り放題切符「JR東日本パス」を使って東日本を周遊してきた旅行記です。
前回の記事はこちら⇒
1. 鹿島臨海鉄道。大洗とエモい駅
前回のとある旅でなぜだか全身砂まみれになった私。
鹿島神宮駅から列車に乗る前に砂を払い、海水をモロにかぶった靴を乾かしてから、駅へと入っていきます。
※地図上、紺のアイコンとラインが今回のルートです。
JR東日本パスの旅2日目となる今日。
ここ茨城から一気に仙台に移動します。
そして一発目に乗るのは鹿島臨海鉄道。
鹿嶋市と水戸市を結ぶ沿岸沿いを走る私鉄で、途中寄り道しつつ、JRの水戸駅へと向かいます。
「え、この私鉄もJR東日本パスの範囲内なの?」と驚かれる方もおられると思います。フフフ……
余裕で範囲外です。
券売機で切符を買ってちっちゃな車両に乗り込み、出発です。
途中日本一長い駅名の駅を通り、セイタカアワダチソウのえぐい繫殖力を見せつけられつつ、臨海鉄道の車両はプリチーながら力強く、乗客をぎっしり乗せてコトコトと北上していきます。
さて、大洗駅に近づいてきました。
茨城県大洗町といえばあれで有名ですね。
そう、あんこう料理!
海の街大洗はあんこうをはじめ海鮮物が豊かで、磯前神社など風光明媚なスポットが多くあり、すっかり気に入った私は関西在住ながら3回ほど足を運びました。
ん? そもそも私がなぜ大洗町を知ったのかですって?
……え?
大洗はアニメ『ガールズ&パンツァー』の聖地?
何ですか、その作画や演出がハイクオリティで、シンプルに熱いスポ魂要素もあり、なにより女の子が可愛く、そして今年に最終章の続きが公開されそうなアニメは。
よく知りませんね。
はて
まぁ、大洗についてはあらためて紹介する予定なのでその時にでもまた。
車両は大洗町に入り、駅へと到着しました。
時間もあるのでここで途中下車……はせず、このまま乗り、次駅で降ります。
大洗駅を出た車両は街を抜け、田園地帯を見下ろしながら高架を進み、やがて「常澄駅」に到着しました。
そして、東日本パスの元をとることを諦めてまでこの駅に寄り道して見たかった光景がこちら ↓
田園地帯の真ん中に聳える常澄駅。
周囲に高い建物はなく、ぐるりと果てまで見渡せる高架駅。
列車が発車し、聞こえてくるのは、ただ風の音。
ここから奥の大洗駅まで高架線がずーーーーーっと続いている様は、まるでローマの水道橋のよう。
エンジンをがなり立てて発車した車両が徐々に景色の奥へと遠ざかっていき、やがて走行音も聞こえなくなり、豆粒みたいなサイズになって田園の上をトコトコ走って消えていく。
エモい
なんとエモい光景だ。
大洗にはいつも車で訪れていた私。大洗駅からこの駅まで高架線が続いている様を見かけるたびに、今度は鉄道で訪れてみたいなと思っていましたが、念願が叶ってよかったです。
再びやってきた車両に乗り、水戸駅へ向かいます。
2. 真価を発揮する東日本パス
水戸駅で鹿島臨海鉄道からJR常磐線に乗り換えます。
そして久々のJR東日本パス登場。
放置プレイにすねることなく、素直に改札機を通ってくれました。
そして電車で進むこと約30分。
日立駅に到着しました。
ここで一旦電車を降りて昼休憩です。
改札を出るとオーシャンビューのカフェがあり、誰かが奏でる駅ピアノを聴きながら少し散策。
駅からは日立市のシンボルである日立鉱山の「大煙突」が見えました。
駅前のベンチに座り、newdaysで買ったお弁当と、綺麗に晴れてくれた空と果てしない海を肴に乾杯。
昼休憩を終えて再び日立駅のホームに向かうと、予定していた電車がやってきました。
特急ひたち13号入線。
品川~仙台間を走るすごいヤツ。
さぁ、ここから仙台まで一本です!
ちなみにひたちは全席指定席の特急電車。
「仙台までなら特急券高いんじゃ?」
「そもそも席は取れているのか?」
等々、疑問があるかもしれません。
フフフ……
みなさんお忘れではないですか?
JR東日本パスの存在を。
ハイすみません、
忘れていたのは私です。
このJR東日本パスは以前説明した通り、3日間JR東日本内のほぼすべての新幹線・特急が乗り放題。
しかも指定席も4回までなら追加料金なしで指定可能です。
「JR東日本パスの旅」と銘打ちつつ…
関西から初手逆走して出雲からサンライズに乗ったり
山を歩いたり
浜を歩いたり
挙句の果てに範囲外の私鉄に乗ったり
と、タイトル詐欺かと思うほどあまり活躍の場に恵まれなかったJR東日本パス。
2日目の午後にしてようやくその真価を発揮しはじめます。
事前に東日本パスを使って指定券を予約していた私は難なくひたちに乗車しました。
が、ここにきて困惑。
ひたちの指定席。予約済みの席は頭上のランプの色で知らせる仕組みなのですが、この色がくせもの。
予約済みなら「青」
予約なしなら「赤」で光るのです。
信号機などのせいか、青色は「OK」で赤色は「禁止」のイメージが強い私は、自分の指定席に青のランプが灯っているのを見て「予約した席間違えたかな?」と何度も切符を確認しました。
後日ネットで調べると同じく困惑された方が多数。
この仕様、どうにかならないんですかね?
3. 日立・大野・双葉・浪江・仙台
14時30分。日立駅発車。
途中に広がるオーシャンビュー。日立駅で見かけた船を再び発見するなど景色を楽しみながら、仙台までの約3時間をのんびり過ごします。
特急ひたちは途中、2020年3月に営業再開された大野駅、双葉駅、浪江駅にも順々に停車し、
途中日暮れを迎え、
仙台駅に到着しました!
ちなみに明日の行程の関係で宿泊は仙台市内ではなく、ここからまだ少し北東方面に向かって路線を乗り継いだところにある「涌谷駅」へと向かいます。
この行程もJR東日本パスならではの贅沢で、途中駅である古川駅まで新幹線で向かいます。
新幹線の改札も切符一枚で涼しげに突破してみせる頼れる兄貴。
一生ついていきますぜぇ!
と、喜ぶのもそこそこに新幹線ホームへ。
この日も宿のチェックイン時間がぎりぎりで、今から乗る新幹線を逃すと遅刻確定です。
余裕を持って新幹線ホームへと上がった私。
しかし電光掲示板を見て、キョトンとします。
…………あれ?
乗ろうとしていた新幹線がない。
何が、起こったし…
お話の続きは、また次回。
次回⇒
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ここまで読んでいただきありがとうございました。
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