吉田浩/yoshida hiroshi

経済誌で編集記者を15年間務めたのち退職。インタビュー&ライティングのほか、メディアア…

吉田浩/yoshida hiroshi

経済誌で編集記者を15年間務めたのち退職。インタビュー&ライティングのほか、メディアアプローチやSNS展開も含めたPR支援を生業としております。これらセットや単独案件でのご相談承っています。休日は総合格闘技とサッカーで身体を苛めるのが習慣化しています。

マガジン

最近の記事

50歳以降の仕事選びの基準

経済誌編集長時代に受けた大いなる誤解「吉田さんって孫正義さんや藤田晋さんを取材した事あるんですね。凄い人脈をお持ちなんですねー」 的な事をたまに言われたりするのですが、 全くもってそんな事はありません。 確かに経済誌の記者や編集長だった頃は、立場上名だたる有名人を取材する機会に恵まれてはきましたが、 それは会社の看板あってこそ向こうも会ってくれるわけで、 間違っても孫さん個人から 「ヘイ!よっしー! 今度出資しようと思ってる○○って会社の情報教えてよ」 みたいな連絡が

    • でこぼこキャリアを振り返る

      新卒一括採用を無視フリーター→工作機械メーカー営業→中古車情報誌の営業兼カメラマン→半導体業界誌記者→経済誌記者→フリーランス(いろいろやる予定) これが自分の歩んできたキャリアパスです。なんでこうなったか友人のキャリアカウンセラーに話したところ 「すごく一貫性のあるキャリアを歩んでるね」 と言われました。 いや、業界誌記者から経済誌記者は何となくわかるけど、結構むちゃくちゃじゃん? と自分では思うのですが、 後付けっぽい理由含め、転職したときの事情やら心情やらを話

      • 馴染みのない業界についてインタビューする方法

        ライターやってると、たまに全く馴染みがない「知らんがな案件」を振られる事があります。 特に専門分野がない自分の場合、金融、製造業、テクノロジー、財務、小売、卸、なんかいろいろ頑張ってるオジサンなど、いろんな人達を取材する事になるのですが、 「クライアントのバリューをマキシマイズするためにシームレスなソリューションをギブするコミットメントによってフラジャイル化しがちなタスクをインテグレートできるHRテックによるアサインがSDGsなんです。で、最近どぉ?」 みたいな訳の分か

        • 大人の表現とは何か

          お笑い芸人の友近さんをインタビューする機会に恵まれました。 記事はこちらとなります。↓ インタビューが盛り上がってきたので、僭越ながらお笑いに対する自分の考えをぶつけてみました。 「漫才でツッコミの人が笑ったりしてると、観てるこっちは冷めちゃうんです」 嬉しい事に同調して頂き、芸人さんの中にはわざと誘い笑いで観客の笑いを促す方もいるという話をしていただきました。 お笑いに限らずこれに関しては以前から思っていて、吹出しだらけで登場人物の心情ばかり書いてある小説、愛して

        50歳以降の仕事選びの基準

        マガジン

        • 経済誌記者の経済と関係ない独り言
          1本

        記事

          飲食店支援の新たな形

          記事書きました。 新型コロナで崖っぷちに立つ飲食店を支援する 茅ヶ崎foodaction テイクアウトできる店 発起人の淺野 真澄 (Masumi Asano)さん。 個人の情熱が地域を動かします。 「茅ケ崎foodaction」発起人に聞く 苦境の飲食店支援で生まれる新たな地域支援の輪

          飲食店支援の新たな形

          オンライン取材の良いところ

          これまでもスカイプやzoomを使ったオンライン取材は何度か行った事がありますが、ここ最近は新型コロナで対面取材が難しくなり、オンライン取材に切り替えるケースがほとんどになりました。 正直、対面取材ほど現場の空気を体感できないし、ずっと画面を見ているため話が膨みにくい欠点はあります。円滑なコミュニケーションのためには、たまに視線を外したり、ボディランゲージを入れたりする必要があるんですが、そういう小細工が使えません。 ただ、今回に関してはオンラインの良さが目立っています。

          オンライン取材の良いところ

          村西とおる監督から学んだ事

          これまでインタビューしてきた中でも特に印象に残っている人が何人かいます。 その1人がAV監督の村西とおるさんです。 前回まで偉そうにインタビュー取材のコツみたいな事を書いてきましたが、そういう小手先の技とか全てどうでも良くなって、純粋にめちゃくちゃ楽しい現場が稀にあります。 村西さんは世間的な常識のことごとく逆を行きます。例えばこんなふうに。 ○営業マンは聴き上手な方が良い →営業マンが聞き上手になってどうする。私が相手に会ったら、少なくとも向こう10年間は私のことを

          村西とおる監督から学んだ事

          インタビュー取材のNG項目

          今回はインタビュー取材時に自分なりに気をつけている「やってはいけない」を並べてみます。やってみたけど問題無かった、という方はどうぞそのまま行ってください。 NGその① 事前調査をしないごくたまに相手に関する事前調査をほとんどしないインタビュアーがいます。 その際の言い訳の定番が「自然な話を聞けていい」というものですが、それは阿川佐和子さんみたいな達人のみに許される話。大体は準備が面倒臭いというのが本当のところです。 これをやると、大抵は話を深掘り出来ずにタイムオーバー、

          インタビュー取材のNG項目

          インタビュー取材でやってる事

          前回、質問力について書いたところ、意外と俺の中で好評だったのでもう少し話を広げてみます。インタビュアーになりたいという人はそんなにいないだろうし、メディアの採用面接にも一切役立ちません。ただ、取材現場ではこんな事考えながらやってますというのを紹介します。 適切な取材時間とはこないだは日常会話における質問について書きましたが、当たり前の事ながらインタビューと日常会話は大きく違います。 相手の事を知る、知見を深めるという点では同じですが、基本的にインタビューは質問を投げまくる

          インタビュー取材でやってる事

          苦手な人と質問力

          自分の仕事は主にインタビューと執筆です。 以前は経済事件の取材とか企業の不正を追及するとか、ジャーナリスティックな事もやってたのですが、結局マンツーマンのインタビューの方が向いている(てか圧倒的に正義感や社会的使命感が不足しているため)という理由で、今はほぼそっちに特化しています。 まぁ、不器用なりに10年以上インタビュアーをやってると、それなりに見えてくる事もあるわけで、今回は「質問力」と「人間力」の関係について書きます。何か偉そうでスミマセン。 苦手な人をラインアッ

          苦手な人と質問力