部下の育成
こんなご相談がありました。
会社で若手の人材育成について悩んでます。
悩んでるので、若手育成研修に行ってきました。
そこで「褒める」と「叱る」の割合は今の若手に対しては褒めるが8割叱るを2割にしてくださいと言われましたがなかなか難しくて・・・
どうやって褒めればいいでしょうか?
褒めるって難しい
褒めるってむずかしい。褒めるのも勿論いいけど私は「褒める」よりも「見留める」の方が大事と思っています。
「見留める」ってどういうことかというと
見て、留める(とどめる)
見て、何を留めるかというと
「あっ、頑張ってるな」とか「努力してるの見てるよ、気付いているよ」という変化、成長を見て留める。変化や成長に気が付くということ。
コミュニケーションは伝えるが大事
コミュニケーションはそれを伝えないと相手が受け取れないので、伝えることが大切です。伝えることも含めて「見留める」
どんな素晴らしい理論を知っていても行動(伝える)をやらなきゃ、意味ないですからね
まず、「見留める」をやってみて欲しいと思います。
人は「できた」「できない」の評価もうれしいけど、変化に気付いてくれていること「私のこと、ちゃんと見ててくれているんだ」っていうのが一番うれしい。
それを《存在承認》といいます。
存在承認
存在承認のポイントその①
挨拶をする。自分から声を掛ける。とてもシンプルなことだけど、まずこれをやってみて!
だからまずは、自分から声を掛けること・・・
挨拶は究極の存在承認です。
(先日、とあるマネジメント研修で担当者に〝挨拶大事と伝えて欲しい〟と言われて驚いたんですよ。それだけ出来ていないってことなんですね💦)
存在承認のポイントその②
日常の中で「褒める」ではなく「見留める」を入れて欲しいということ。結果を「褒める」のではなくその人の経過にある変化や成長に気づく(見留める)それを伝えてみる
褒めると見留めるの違い
「褒める」は評価です。できたかできないか。上手か下手か。早いか遅いかなど・・・
例えば、提出物は1日前に出すものと思っている人は1日前に出されても当たり前と思うけど
いつもギリギリに出すのが当たり前の人は、1日前に提出されたらすごいと思う。
自分の基準によって変わってしまうのが評価だし、評価は主観でしかありません。
例えば私が実際にやっていたのは、
コールセンターで新人研修が終わり、実際に電話を取り始めたメンバーにエレベーターで会ったら「おはよう。デビューしたね。最初は緊張するよね」と声を掛けるだけ。
実際のトークの良し悪しはここでは言わない!
「デビューしたの山﨑さん気付いてくれているんだ」となります。
そしてその翌日会ったら「昨日4本取ってたね」やコールセンターの記録を見て要望の多い人の対応をしていたのを見つけたら「昨日、最後の電話大変だったねぇー。たまにいる、ちょっと面倒な人」と声を掛けるだけ。
もし、1度か2度しか研修で接点がなかった人に
こんなふうに言われたらどう思いますか?「うれしい」って気持ちになりませんか?この接点が最初めちゃくちゃ大事です!
「この人は見ててくれているな」「嬉しいな」が関係性の土台になり、その土台があることで相手は「叱る」が受け入れやすくなるんです。ダメなところばっかり言われていいところは1つも言われないと「叱る」を受け止めにくくなります。言われた注意そのものではなくて、実は誰から言われたか?が重要。
受け取り方って変わる
同じアドバイスでも
「あの人から言われるとムカつく」って経験ないですか?誰から言われたいかが大切です。あなたから言われたいと相手に思われるようになること。
そうなるために簡単なのはまず、挨拶をする。自分から声を掛ける。そして、変化や成長に気付く。結果などのジャッジはその後です。
ここ、大切だから何度も言ってます。
部下を育てるのに悩んでいるということは、例えばちゃんと仕事が出来るている人には悩まないはず。悩むのは相手に褒めるところがない(ないと思っている)からじゃないですか?褒めるのがむずかしいのはそういうところです。
「8割褒めてください」と言われても「褒めるところ8割も無いんですけど・・・」と思ってないですか?褒めるところを見つけるのが難しくても誰にでも出来るのが「見留める」
「いつも早く来ているね」が見留める
「いつも早く来て偉いね」は評価です。
例えばこんなケース、あなたはどう感じますか?
1週間で対応するのは無理と思えるほど大量の仕事を頼まれたとします。
あなたが大嫌いな上司に頼まれたとき・・・
「ありえなくない?いじめだよね」ってネガティブな気持ちになりませんか?
でもあなたが信頼している上司に頼まれたら
「頑張ります」とポジティブな気持ちになりませんか?
1週間で対応するのは無理と思えるほど大量の仕事を頼まれた事実は変わらないけど
言われた相手によって自分の受け止め方が変わってきます。コミュニケーションは関係性が大切。その関係性を作り上げないうちに評価をしちゃうから上手く行かないんです。
土台は存在承認
大切なので、何度も言いますね。
土台は存在承認です。今日から声を掛けること、やってみてください。
「褒める」ではなくて
「見留める」
でも、みんな人のことを見ていません。よく見ないと気付けないですよ。
まず、人のことをよーく見てみてくださいね!
こればかりは、テクニックや型だけではできません
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