
人間の知性について ~知性には種類があるの知っていますか?~
こんにちは!
陽色しなです!
今回は、この動画を観てほしいと言われて観た動画がすごく面白かったので、共有します!
まずは、この動画を観てください。
観ていただいたうえで、補足的な説明や、僕自身の気づきについて語ります。
知性(知能)は単一ではない
今回は知性を知能と読み替えます。
知能が単一ではないことは、動画内でも「社会福祉の人たちは言っていますよね」と話されていたように福祉・心理の専門家たちの中では、当たり前とも言える内容です。
知能に関しては昔から研究されており、知能には複数の種類があるとされていますし、実際に検査では複数の知能を検査します。
IQは複数知能の総合的な点数である
IQという言葉を聞いたことがある人は多いのかなと思いますが、その中身を知っている人は多くないのかなという印象です。
動画内ではIQを単一の知能を示しているかのようなお話をされていましたが、これは違います。
実際、現在主流の知能検査であるウィクスラー式知能検査(WPPSI、WISC、WAIS)は、言語性以外にも複数の知能を検査しています。
実際受けたことがある人であれば「確かに」と思えるのではないでしょうか?
知能にはどんな種類があるの?
これは突き詰めるとキリがない内容なのだと思いますが、ウィクスラー式知能検査であるWAIS-Ⅳでは「言語理解」「知覚推理」「ワーキングメモリ」「処理速度」の4項目からなっています。
動画内で語られている社会において重要視されている言語性の知能「言語理解」は、そのうちの一つに過ぎないのですよね。
ワーキングメモリに関しては配信で解説予定なので気になる方は遊びに来てくださいね!

凸凹していると働きづらい
いわゆる知的障害や発達障害と言われる人たちというのは、この知能に凸凹があることがあります。
特に言語性知能が低いと、動画内でも語られているように、なかなか今の社会では働きづらいのだと思います。
これは特に日本においては、平均的な人材を会社が求めているし、教育においても平均的な人を育てるシステムになっていることが原因だと思います。
その過程の中で障害のある人は区別(支援級や特別支援学校など)され、障害者雇用が進まない大きな要因になっています。
社会的損失になっていないか?
これからの時代において言語性知能だけを重視する傾向は、かなり危険なのではないかと個人的に思っています。
例えば、音楽やデザインなどクリエイティブなことって言語化できない部分もあると思うのですよね。
もちろん言語化できる部分もあるので、共通の知識・技術として広めていくために一定の言語化は必要だと思います。
しかし、言語化されているものだけを実践したところで新しいものは生まれず「誰がデザインをしても一緒」ということになりかねません。
それってすごい損失じゃないですか?
より人材不足が深刻になっていく社会の中で
現在の障害者雇用は「障害のある人でも出来る仕事を割り当てている」という会社がほとんどです。
つまり、障害のある人を戦力として見ているわけではないのですよね。
少子高齢化が進んで、人材不足がどんどん深刻になっていく社会の中で戦力にならない(としている)障害のある人をいつまで雇う体力が会社にあるのでしょうか。
障害があるというのは、いずれの障害においても出来ることと出来ないことが割とハッキリとあって、知能においても凸凹がある方もたくさんいます。
それは言い換えると、短所もあるけれど、ずば抜けた長所もあると言えます。
僕が知っている限りでは、障害のある人たちは、めちゃくちゃクリエイティブな人たちです。
でもそれを活かせる社会の土壌がない。
「障害がある人でも出来る仕事」ではなく
「障害がある人だから出来る仕事」というように
社会の意識を変えていかなければいけない時がもう眼の前まで迫ってきているのではないかと僕は思います。
福祉業界も言語化する必要があるのか?
ソーシャルワーカーや福祉の人ってどういう専門性があるのかってすごく分かりづらいじゃないですか?
MSW(病院で働くソーシャルワーカー)の方が医師に
「ソーシャルワーカーが専門家としてちゃんと認識されるためには、その専門性をしっかり言語化したり数値化しないといけなんじゃないの?」
と言われたという話を思い出しました。
この時は、確かにそうだ!
と僕も思っていたのですが、この動画を観て少し意識が変わりました。
ソーシャルワークの専門性も言語化されている部分はあるものの、他のクリエイティブな仕事と同じで、全てを言語化できるわけではないと思います。
実際、僕も就労移行支援事業所で働いていた時には、障害のある人と働くことに苦手感を感じている一般企業の社員さんには、数日障害者事業所で職業体験をしてもらうのが手っ取り早いのではないかって思っていました。
それは、言葉では表現できない感覚がそこにあるからです。
(これは動画内でも語られていましたね)
言語性の知能ではないところで理解しているものを言語化しろと言われても、なかなか難しいわけなのです。
子育てをしていると
子育てをしていると、子供になにかを教えることの困難さに直面することが多々あります。
それを経験している僕たちにとっては当たり前でも、子供に言語化して伝えることが何と難しいことか…。
例えば子供に「コーヒーって美味しいの?」
って聞かれたら
「苦いけど美味しいよ」
って答えるけれど
子供からしたら「苦いのに美味しいの???」
って感じなんですよねww
しかも実際に飲んでみても「にがっまずっ…」ってなる可能性大ですw
大人になってコーヒーの美味しさを体験してもらうしかないのですよね~。
僕たち大人も色んな経験・体験を通して、言語化は出来ないけれど感覚的に「そういうものだ」というものを積み重ねてきてるのだと思います。
まとめ
今回は動画を観て感じたことをツラツラと書いてみました。
とりあえずは知能ってもっと複雑なものなんだってことと、言語性の知能以外の知能も重視される社会は
◎日本の経済を活性化させる
◎人材不足を解消させる
◎障害者が有能な人材になる
◎障害者雇用が促進される
◎多様性が尊重される
可能性が大きいということを知ってもらえると良いのかなと思います。
今日はここまで!
じゃーねー!