
LACつくばインタビュー取材を終えて ~後記「地域の関わりコンテンツについて」
地域活動の実践
現在、滋賀県でアートを軸としたアートスクールの開校と、地域の伝統野菜「豊浦ねぎ(といらねぎ)」をフューチャーリングするなど地域に着目した活動を行っております。
アートスクールでは、子どもたちの造形活動×公共空間装飾の単発イベントを行い、

http://azuchi-artschool.jp/event/azuchikoinoboriproject2021/
また、滋賀県近江八幡市安土地区にて江戸時代から栽培されているといわれるおうみの伝統野菜「豊浦ねぎ」に注目して農的な活動を始めています。
どちらも、「地域」を主軸に地域の空間や文化などに着目して活動を行っています。
地域の拠点としての「LivingAnywhere Commons」
ランサーズの取材ブートキャンプを終えて、ライターとしての活動をスタートさせた私ですが、今回取り組ませていただいた「地域の手仕事を本格的に学べる場所にもなるとおもしろい|LACつくばコミュニティマネージャー・杉山淳さんインタビュー」と題したインタビュー記事に取り組む中で「地域と外部とのつながり方」について感じたことを書いていきたいと思います。
https://note.com/lacommons/n/n4d5d638c08ae
「LivingAnywhere Commons(以下LAC)」はサブスクリプション(定期課金)で全国にある複数の拠点を利用できるサービスの一つで、場所にとらわれない働き方を実践する方など、多様な生き方・働き方を実践する人たち等が利用されています。
インタビューさせていただいた、杉山淳さんは、研究都市つくば中心部からほど近くにある里山集落「吉瀬(きせ)」にあるつくば文化郷という古民家を活かした文化施設で活動をされてきた方です。地域の文化施設を地域の人が活用できることを軸に、LACの一つの拠点として歩みを始め、地域と外部の人たちが出会う場所づくりを目指されています。
杉山さんは、地域の人があつまる場所であってほしいことや、地域の手仕事(職人さん、昔の人が持つ技術やDIY精神など)を残していきたいとの思いを強く持たれています(話を聞きながらかなり感動でした)。
そのため、料理教室を開催したり、台湾料理イベントを開催したりと地域の人が拠点に来て、楽しんでいただけるようなイベントを企画されています。LACの拠点であると同時に地域の事をとても良く考えていらっしゃいました。
LACを利用する方は、場所にとらわれない生き方をされている方が多いと思います。
場所にとらわれないということは、お仕事が場所を選らばずにできる仕事(オンライン主体)を持っている方が多いのではないかと思います。
杉山さんが地域の事を考えている。僕も少なからず地域の事を考えているため、「そんなLAC利用者の人たちが私の地域に来たら、、、」という事を思いました。
何かの本で読んだ
「人が交差するところに文明が栄える」というフレーズみたいに、
当たり前のことかもしれませんが、色々な人が関わることが地域にとって大事だなんじゃないかと。
地域への関り方というものを考えた時に、どっぷりつかる。むしろ移住するというかかわり方もありますよね。
都市部から地方への移住政策として「地域おこし協力隊」というものがあります。
都市住民に、地方に住民票を移して(移住)もらい、3年間を上限に生活費・活動費を支給してもらう制度です。この制度は移住→定住を期待している意味合いが強いと思います。移住となるとハードルが高い。
一方で、LivingAnywhere Commonsは滞在期間自体を自ら選ぶことができる地域への入り口となります。LACは、その地域に、どっぷり関わる、ゆるく関わる、その地域に行くか行かないまでも選べるのが良いなと思いました。
LivingAnywhere Commonsとプロジェクト「うちの地域にLACあったら、、、」
LivingAnywhere Commonsの全国の拠点では、拠点地域のプロジェクトが数多く立ち上がっています。これが、LACと地域との接点の一つだと思います。
そのようなプロジェクトに、全国の色々な人がLivingAnywhere Commonsを通してがっつりかかわる、ゆるくかかわる、出会うことができる。
地域の人が主体的に立ち上げているプロジェクトであれば、そこに外部の人たちがそれぞれのかかわり方で参入できる。そのことによって、地域になかった目線やスキルが導入されることで生まれるものがありそうだ。
「私の地域にLAC利用者が来たら、、、とてもおもしろいことになるだろうな」と感じたのはそのためです(もちろん色々な調整が必要だとおもいますが。)。
自分が2021年4月から行ってきた地域のプロジェクトは、大変小規模ですが最近の例を挙げると「地域の子どもたちと駅前のクリスマスイルミネーションをつくる」イベントです。

かつてJR安土駅前では地元商工会の方等を中心に大規模なクリスマスイルミネーションがされていましたが、ここ数年休止されていました。

http://shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0011771
そんなことも踏まえて、今回の、JR駅前クリスマスイルミネーションは小規模ではありますが、地域の人たち(子どもメイン)が自分たちでクリスマスイルミネーションを作っていくというコンセプトが念頭にありました+僕がやってみたい!
このプロジェクトでは
子どもたちが街に関わっていくきっかけづくりを1つの目的にしています。
そして、
雨にも強く、光るときれいで、
子どもたちが扱いやすい素材・技法を選定して、
ステンドグラスづくりのイベントとしました。
欲を言えば、一緒に飾りつけもしたかったのですが、スケジュールや高所作業などの関係で僕が設置は行いました。
この設置という直接的な街との関わり方は見送りました。
(これが、かなり大事だと思っていますが)
「関りしろコンテンツ」的なものがたくさんあると楽しい地域になりそう
これまで、「子どもと街との関わり」というものを考える機会が多かったのですが、私の取り組みだけは子どもに特化しているので、LACと私の地域という事を考えるともう少し、何かがほしいところ。
そこで、LACのプロジェクトを参考に。
LAC真庭を取り上げた記事に「関りしろ」という言葉が出来てきます。
LAC真庭では、廃校大学だけでなく、里山を活かした活動など多様なプロジェクト的があるみたいなのですが、「廃校大学だけではない、関わりしろの多さ*記事内見出し」が拠点の魅力の一つとされています。
「関りしろの多さ」めっちゃいい言葉ですね!
興味の意味でも、技術の意味でも。関わりしろの多さがある。
コンテンツという言葉は語弊があるかもしれませんが、
その地域が持つ「関わりコンテンツ」的なものがたくさんあることが、人が関わりやすく、楽しい地域になるのかもしれませんね。
LAC拠点の取材を通して、LAC自体の存在を知れましたし、LAC拠点がある地域や、そこにいるコミュニティ・マネージャーさんの想いを感じれたことがとても良かったです。
まとまらない文章ですが、その刺激を通して考えることができたことも成果の一つですね。
ということで、この辺で!