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目で見て口で言え「誰がために」

Lumeto誰がために」(チームA)@下北沢OFFOFFシアター見て来ました。

チラシ表

結婚して5年。
子供はいないながらも、夫と2人での生活は私にとって幸せといえるものだった。
こんな日常がずっと続けばいい、そんな風に思っていた。
ある夜、建設会社を経営する夫が私に告げる。
「俺、自殺しようと思ってる。」
どうしてこうなってしまったのか、私にできることは何なのか。
何のために、誰のために生きるのか、そんな葛藤を描いたお話。

チラシのこのあらすじを読んだとき、心を病んだ家族の話なのかな、と思ったらそうではありませんでした。
芝居の前半、妻にその決意を告げ、説得しようとする夫の姿を見ながらワタクシが思い浮かべていたのは、四半世紀前に山一證券が経営破綻したときの社長の記者会見の様子でした(軽くネタバレかしら。でもないかしら)。

それにしてもリアルお子様が舞台に出て来るのは、どんな内容だろうが反射的に涙腺を刺激してしまってどうもいけませんね。役の年齢より若干若く見えましたが、やり過ぎないお芝居に軽く舌を巻きました。末恐ろしいとはこういうことだ!と思いました。

いわゆる敵役的な人がセリフのなかにしか出て来ないのはうまい処理ですね。ただ、保険外交員の方と主人公一家(夫の妹も含め)との関係は、あれ顧客と保険外交員なんだよな、この人たちは友達だけど、その間に「保険の契約」ってのもしっかりあったりするんだよな、そういうのって実際の場合はどんな感じなのかしら。などとちらっと疑問がよぎりました。

チラシ裏

singing dog「Drunk」でご一緒した吉田雅人さんは、なんとも好青年で、……ええ……そんな……あの人……舞台上であれだけ一緒に酔っ払ってたのに……!とびっくりです。やはり役者さんは恐ろしいですね。

舞台は9月5日(月)まで。ご時間あればぜひ。

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