純粋に、まっすぐに。ぶれないマキシン・サリヴァン
今回は、8月11日のライブのテーマとなっているマキシン・サリヴァンについて少しご紹介を。
マキシン・サリバンは1911年5月13日、ペンシルバニア州で生まれました。10代半ばで結婚して、子どもを授かり、世界大恐慌のさなかの1931年、家計を助けるために歌い始めたのが歌手になったきっかけです。
1937年26歳の時にニューヨークに出てきて、クロード・ソーンヒルのアレンジによる【Loch Lomond(ロック・ロモンド)】が大ヒットしたことにより瞬く間にスターになりました。
The Bonnie Banks o' Loch Lomond 」(略して" Loch Lomond )は、もともとはスコットランドの民謡で、スコットランド最大の湖であるローモンド湖の美しさを語りながら、恋人との別れを美しく描いた詩になっています。
マキシンは、ジョン・カービー楽団と共に活動をしたり、ルイ・アームストロングと一緒にコットンクラブでトップを飾ったりブロードウェイやハリウッドミュージカルで共演したりと、1930年代後半から1940年代前半にかけてのマキシンの独特の落ち着いたスタイルは決して変化することはありませんでした。
1938年制作のミュージカル映画【Going Place 】でも、ルイ・アームストロングと出演しており、楽しく華やかなアレンジに、マキシンの媚びない、上品な声がキラリと光っています。
マキシンが34歳の時から亡くなるまでニューヨーク市の最北端のブロンクスに住んでいました。46歳から58歳の12年間は、娘のポーラを育てるために音楽活動から引退しています。
その間、彼女の自称「ジャズが建てた家」で、ヴィック・ディッケンソンなどのミュージシャンに部屋を貸し、芸術に没頭する地元のグループにスペースを提供し、ブロンクスに住む人の才能を見い出したり、ワークショップやコンサートを企画するなど、地域活動に専念していました。
その後、音楽活動を再開し、亡くなる前の年1986年には来日して、Scott Hamilton 5 と共に、富士通コンコードジャズフェスティバルに出演したのですが、詳しくはまた後ほど。。
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8月11日(木祝)マキシンサリヴァンに捧げる
~Dedicated to MAXINE SULLIVAN
出演:
佐藤いより(ヴォーカル)
ゆみゆみ(ピアノ)
河村貴之(トランペット)
山本優一郎(ベース)
山口圭一(ドラム)
小田原政広(ギター)
吉田生音(クラリネット)
ライブの詳細はこちらからhttps://jftf.jimdofree.com/liveschedule/swinging-jazz-live/