【30EGGS】2分で栄養価不足がわかる!?(ユーリア)
せっかく健康状態をチェックしようと尿検査に申し込んだのに、結果が出るまで時間がかかりすぎてその時期に何を食べてどんな生活をしていたのかまったく思い出せない……こうした残念な事例に心当たりはないだろうか?
今回水野将吾さん(34)が起案したのは、思い立ったら即検査、そして即結果が判明するという「2分で栄養価不足検査ができる検査キットの製作」である。
水野さん曰く、今の日本は“隠れ飢餓”のリスクを抱えている人が85.6%もいるという。
隠れ飢餓とはカロリー自体は足りているがビタミンやミネラルといった基礎栄養素が不足している状態で、健康状態に影響を及ぼす他、不定愁訴を引き起こしたりと仕事の生産性にも影を落とすという。
この企画を起案した水野さんは一風変わったキャリアを持つ。
社会人生活と並行して27歳までプロキックボクサーを目指していた。
日々減量に励み、栄養管理士を付けて食事に気を使う中で、自分の身体の今の栄養状態を知る術がないことに不満を持つ。
身体の数値化に興味を持った水野さんはその後、東京大学の研究者にコンタクトをとって本案を始動、今回のD-EGGS採択を機に株式会社ユーリアを立ち上げたのは今年の4月のことだ。
では現在の実証実験はどこまで進んでいるのだろう?
今後はこちらも広島にあるサプリ開発企業・ベジタブルテック株式会社とタッグを組み、このキットで判明した不足栄養素を摂取することでどれだけ健康状態の改善が図れるかも検証したいという。
水野さんの頭の中でひらめいた栄養素検査キット案は、ここ広島の地で多くの人に出会い、揉まれることで新たな展開を見せはじめている。
リングからスタートアップの世界に戦いの場を移した水野さん。
入魂の一撃である栄養素検査キットを研ぎ澄ませて、どんなファイトを見せるのか。
ビジネスのゴングはまだ鳴ったばかりだ。
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