#わたしのパブコメ(皆さんが提出した意見)
先週末、NHK NEWS WEBにて「被爆建物「旧陸軍被服支廠」の解体 新年度着手見送りへ」と報道されました。 解体のための費用が来年度の予算に含まれないということは、「解体」という方針がが動き出すまで1年の猶予が生まれた、ということです。
この3月にも解体が決定してしまう、という緊急事態の中で始めた署名活動。広島県の方針発表後に市民からの署名・パブリックコメントのみならず様々な立場の方から声が上がり、様々なメディアで被服支廠が取り上げられてきました。
見送りに至った詳しい経緯はまだわかっていませんが、こうして上がった声に県側が応えたということかもしれません。今後被服支廠をどう街の中で生かしていくことができるのか、ここからが議論の正念場です。
本当に1年の猶予が生まれるのであれば、私たちに何ができるのか。
私たちキャンペーンメンバーも改めて考えて取り組んでまいります。引き続き、どうぞ被服支廠の議論の行方を見守り、一緒に対話に参加していきましょう。 (from change.org http://chng.it/bNtRbvQS )
みなさんと案を出し合っていく場として、noteでの更新をつづけます。県の議論にも役立ててもらう形になればと思っています。
さて、広島県が募集したパブリックコメントは2232通以上が届いたのだそうです。1度送ったパブリックコメントは、お互いになかなか見ることができません。キャンペーンへと送ってくださった方のものを紹介します。ぜひ読んでみてください。ここから新たに議論をふかめていきましょう。
旧陸軍被服支廠の活用について:
私は、東京に住むものであり、海外生活経験も長い。海外の知識層と平和という視点で話をするときに必ずと言っていいほど、「Hiroshima」というワードを耳にする。世界は平和を潜在的に欲している。Hiroshimaが担う役割は大きく、広島県はもっと平和ビジネスを推進してもいいのではないか。
インバウンド向けに一日1万円の平和ツアーを広島市と組んで企画し、年間インバウンド客数90万人(2018)の半分が参加すると、一年間で45億円になる。そのうち3割を利益とすると、一年間で13億である。
10年もすれば130億がたまり、それらを保全修繕費に充てていけば、いいのではないか。雑な計算ではあるが、このような試算はすでにされているのだろうか。
とりあえずは、世界中の投資家にお金を募り80億円を集めることを希望する。県はそのくらいのことをするべきである。そのくらい重要な財産であることに異論はないだろう。
県と市で平和ツアーを企画する合同会社または社団法人を作ってみてはどうか?
ー東京在住 Nさんより
解体反対の理由:
一度解体したら、元には戻らない。
築106年倒壊せずに現存しているため、すぐに壊れるとは思わない。
金銭の問題であれば、国に求める又は寄附を求めたりすれば良い。
1棟ではなく、2棟残した方が建ち並んでいた景観のイメージがしやすい。
技術が発達しているので、多額の経費をかけなくても保存するための良い方法があると思う。十分な議論がなされたと思えない。
日本で一番歴史の長いレンガの建物のひとつ。あの歴史があるのに壊すというのは、外国だったら壊してはならないという法律があるくらい、ありえないこと。例えば道に面している建物を壊してはいけないという法律がオランダにある。
耐震がそんなに難しいなら、中を全部壊して抜いて、新しい建物をその中に作るという方法もあるのでは。それほどに費用はかからないはず。
耐震費用概算:
1棟で試算した経費:西側壁面安全対策と外観のみを保存で約5億円、耐震化で約28億円、1棟の1/3のみ耐震改修で約10億円 ※解体費用含まず。
ー広島市在住(ヨーロッパ出身) Mさんより
旧陸軍被服支廠の活用について:
外部、内部とも耐震改修を行い、
一棟は学習機能を持った博物館的なものに、
他棟は商業施設(宇品のアクタスのような)
などにできれば、人も集まるのでは。
原爆資料館などとの抱き合わせで、
被爆地のツアーができるように計画すれば、
全国から、また海外からの観光客も見込める。
メッセージ:
無くしてしまえば、
永遠になくなってしまいます。
原爆の被爆の記憶を伝えていくのは
広島の使命であると思います。
どうか、全棟保存の方向でお願いします。
ー呉市在住 Sさんより
みなさんも、自分の送った内容について、ぜひ #被服支廠 #わたしのパブコメ とハッシュタグをつけてSNSに投稿してみてください。この一年もどうぞ一緒にギロンをもりあげていきましょう。
被服支廠にまつわる議論は今回をきっかけに始まったばかり。これから議論を深めていく上での大事なヒントが、たくさん集まりますように!