飯塚洋史@地域経営ディレクター/文化資本研究家
地域に眠っている文化資本について、より深く研究・分析する活動「地域文化資本ラボ」についての記事をまとめていきます。 自分の活動の振り返りから、色々な地域の深掘り、地域文化資本に関する考察などなどを自分の周りの仲間と始めていこうと思っています。 ご興味あればご一読ください! そして、もし一緒に何かやってみたいよとか、こんなことやってほしいという人がいたら、気軽にお声掛けを! コメント欄からコメントお待ちしております。 月1,2本のペースで更新していきますので、よろしければフォローをお願いします。
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。前編に続き、『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』を「地域文化資本」の観点で深掘りしていきます。 この本の概要は以下の通り(Amazonより抜粋・途中省略)。 【第5講】民主化が社会を前進させ、質を向上させる 前編では3講までのポイントに触れた。続く4〜7講では、5講にある「新しいラグジュアリーの要素は購買者にも深い意味を与えること」という推測に注目したい。これ
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。今回は安西洋之さんと中野香織さんの共著『新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義』を取り上げ、「地域文化資本」の観点から重要なポイントを深掘りしていきます。 共通項は「ブルネロ クチネリ」 まず、この本の概要は以下の通り(Amazonより抜粋・途中省略)。 僕がこの本に興味を持った理由は三つある。 一つは、この本の重要な要素として登場する「ブルネロ クチネリ」。以前
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。前回のnoteでは、富山の価値と「Creative Class(クリエイティブクラス)」の親和性について書かせてもらいました。 そこで今回は、クリエイティブクラスの仲間と取り組ませていただいた富山のプロジェクト「杜人舎」についてご紹介します。 現代社会の行き詰まりを解くカギは「土徳」 以前のnoteにも少し書いたが、僕は富山のDMC「水と匠」の取締役を務めていて、さまざまなプロ
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。今回のnoteでは、僕が富山に移住して感じた「地域文化資本」の価値について、「Creative Class(クリエイティブクラス)」の話を絡めながら書いてみようと思います。 大きな力に生かされているという感覚 僕は2020年に富山に移住し、東京との2拠点生活を送っている。 以前のnoteで「小学校までに47都道府県をほぼ回った」と書いたけど、これまで実際に地方に住んだことはな
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。前回のnoteでは、なぜ「地域文化資本」が大切だと感じたかについて書かせてもらいました。 今回は、その地域における「地域文化資本」の見極め方について、エリアリサーチの手法を中心に書いてみたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。 地域の特性を活かした新たなリゾート 「地域文化資本」を見極めるためには綿密なエリアリサーチが必要だと前回のnoteに書いた。そこでまず、quodで
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。前回のnoteでは、ラボを立ち上げます!ということで、前段的に僕の経歴などを前・後編にわたって書かせてもらいました。 「地域文化資本ラボ」立ち上げに向けて【前編】 「地域文化資本ラボ」立ち上げに向けて【後編】 今回はもう少し踏み込んで、なぜ「地域文化資本」が大切だと感じたのかについて書いてみたいと思います。 読んでくださった方のちょっとした学びになれば。また、この記事をき
quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。 前編に引き続き、ラボ立ち上げの前段として、僕自身が地域の文化や構造に興味を持った経緯を書いてみようと思います。 人の思いやクリエイティビティを起点に 大学院までの経験を経て、社会システムデザインがやりたいと思うようになった。そこで就職先の条件にしたのは、都市や地域の開発に関わることができ、長期目線で構造的に物事を考えられて、経営者と仕事ができること。これにぴったりハマったの
僕が共同代表として立ち上げたquodでは、日本のいくつかの地域でローカルプレイスブランディングに取り組んでいます。僕たちが考える「ローカルプレイスブランディング」とは、地域の方々と共に地域を象徴するプロジェクトを多数生み出し、その地域の認知・イメージを高めていくこと。特に各地域が持っている自然や文化を生かしてプロジェクトをつくることを大切にしています。 そしてここ2〜3年で、「エリアの定義づけ→ビジョン策定→プロジェクトの企画・運用→PR」といったローカルプレイスブランディ
先週末、山形県鶴岡市羽黒に山伏修行に参加してきた(サムネイルは、羽黒町観光協会HPより)。 数年前から何名かの知人から素晴らしいよって聞いていて、最近自分でも山を走るようになり山で修行する山伏が気になっていた。 そして、最近『日本列島回復論』を読み、"山水郷"という概念を知った。大きな平野に人々が大きな都市を築くようになったのは、治水技術が進んで江戸時代以降であり、古より人々は、水やエネルギーになる木々が豊かにある山の麓に住んでいたことを知る。そして、その中でも特に、霊峰
【2年前の記事の再掲です】 分子生物学者の福岡伸一氏の「動的平衡」を読む。 都市を考える上で、非常に示唆に富む本であった。印象にのこった文章を書き記してみる。 「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」 可変的でサスティナブルを特徴とする生命というシステムは、その物質的構造基盤、つまり構成分子そのものに依存しているのではなく、その流れがもたらす「効果」であるということだ。 サスティナブルなものは常に動いている。その動きは「流れ」、もしくは環境との大循環の輪の中に
【2年前のメモから】 社会人になってから約10年。色々な仕事をさせていただいた。 ワクワクする素敵な仕事から、誰の想いもこもっていない辟易とする仕事まで。 自分にとって良い仕事、好きな仕事とはどんなものか考え続けてきた。 その中で感じたこと。 仕事とは誰かの役に立つこと ・相手との人間関係をつくり ・その人に価値をだし ・その仕事の対価として報酬をもらう 大きい会社にいたり、食べるために仕事を考えると、どうしてもどんな報酬がもらえるかから考えてしまうことが多い
quodというチームをはじめて2年強たつが、その当時書いたメモが出てきたので、書いてみる。(http://cfquod.jp/) 数年前、自分が人生で何をしたいのかを迷い、模索し続けていた。 その時に出会ったシルク・ド・ソレイユのスキッピングロープソリスト田口師永さんの言葉。 この言葉は、今自分がやろうとしていることにすごく通じる。 ---------------- 自分の中にあるものを表現したかった。 それをどう表現していいか分からなかった。 やりたいことをやろうと