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練習のあしあと

 ぼくは物覚えが悪いので、
レッスン中もよくメモをとります。
次回のレッスンで必要になる資料だったり、
生徒さんの進行度合や練習テンポ、
生徒さんの好きな曲や
バンドや本だったりも。
とにかくすぐにその場でメモ帳に。
緊急性の高いものはポストイットに
書いて机の上のホワイトボードに
ペタッと貼って、
常に目の前にやるべき案件を
見えるようにしておく。
隙間時間でそれらを処理できたら、
ボードから剥がして、
クシャッと丸めてゴミ箱へ。

 日用品の買い物リストはiPhoneの
リマインダーアプリが重宝します。
特に、料理中、手が離せない状態で
”あ、醤油が切れた”、
”ごま油買っときゃなきゃ”なんて時は、
ボイスメモ機能がとても便利。
iPhoneに
”ヘイ、Siri! リマインダーに〇〇って書いておいて”
と語りかければ、全く手を使うことなく
スマホに文字入力されます。
買い物にスマホを持っていかないということも
ないので、これで無駄にスーパーやコンビニに
足を運ぶ必要も圧倒的に減ります。

 世の中の波にある程度、乗って
新しい便利なものは積極的に利用すべきと
思っていますが、それ以上に
手を動かしてリアルに紙に書くという
有効性はこれからも変わらないはず。
断片的な要素を言語化(視覚化)する
この行為は思考の整理にとって
とても重要だから。

 音楽学習にとっても
気づいたことを楽譜(楽譜以外でも)に
メモすることはオススメです。
生徒さんでも、人の心に響くような演奏をする人は
よくメモを書いている傾向にあります。
レッスン中、
お!この楽譜いいなあ・・・、と思ったものを
いくつか承諾を得て、写真を撮らせて
もらったので紹介します。


楽譜1

 楽譜1はMさんのクラシックギターのエチュードで
有名なソルの20の練習曲の1番。
目まぐるしい転調や非和声音をしっかり
視覚化し、腑に落としています。

楽譜2

 楽譜2はUさんの
カルカッシのエチュードへの書き込み。
詳細に運指を書き込む方ですが、
日々、通し練習を何回したか、”正の字”で
記録しているところが素敵😃

楽譜3

楽譜3はたくさんいる変態生徒さん
(もちろん究極の褒め言葉)の中でも
トップクラスのHさんの書き込み。
運指、表現方法も詳細ですごい!

楽譜4

 楽譜4は同じくHさんの
おふざけバージョン。
音符とタイ記号が人の顔に見えてきて
しょうがないらしい・・・😛。
音楽にはユーモアも大切だ!

楽譜5

 最後の楽譜5もHさんの書き込み。
もう、ストーリー仕立てになっていて
これには脱帽😅
クリエイティブとはこういうこと!

 今回は、ほんのいくつかの写真でしたが
他の生徒さんも本当によく書き込みを
してきます。
手書きで泥臭いことだけれど、
本当に技術が身に付く人とは
こんなことを愚直に
続けられる人なのです。






 

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