陳独秀 反対党の自由と議会 1940/11
《陳獨秀 我的根本意見(1940年11月28日)》載《蔡元培自述 實庵自傳》中華書局2015年pp.193-198,esp.194-195(写真は肥後細川庭園)
p.194
(八)民主主義はおのずと人類が生み出した政治組織であり、政治が消滅するまでも、各時代(ギリシア、ローマ、近代から将来の)多数の階級人民は少数特権の旗幟に反抗した。”無産階級民主”これは空っぽの名詞ではない、その具体内容は資産階級民主と同様に、全ての公民に全員に、集会、結社、言論、出版、罷業の自由を求めるものである、特に重要なのは反対党派の自由
p.195 である。これらがないなら、議会あるいはソビエトは同じく一文にも値しない。
(九)政治上の民主主義と経済上の社会主義とは相反するものではなくなり、また民主主義は資本主義および資産階級と不可分離なものでもない。(しかし)無産政党は資産階級及び資本主義に反対しているために、あわせて民主主義にも反対している。そこで各国で”無産階級革命”が出現すると、官僚制を行う民主制という消毒薬を持たないために、世界にはスターリン式官僚政権、残忍と暴力、汚職、虚偽、欺瞞、腐敗、堕落が出現することになり、決して社会主義らしいものを創造もできなかった。いわゆる”無産階級独裁”、根本的にはこのようなものは存在せず、(あるのは)党の独裁である。結果はただ領袖独裁だけがありうる。(そして)いかなる独裁もみな、残忍と暴力、隠蔽、欺瞞、汚職、腐敗の官僚政治とは分離はできない。
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