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Cafe Pront at Hibiya Library

 千代田区立日比谷図書文化館(旧都立日比谷図書館)を訪れた時、しばしば立ち寄るのが1階奥にあるProntだ。今日はたまたま、窓際の席が空いていた。私が通常訪問する午後の時間帯は混んでいるので、窓側の席を利用できたのは幸運だった。残念ながらおしゃべりおばさんが隣席ではあったが(写真を見れば理解できるようにおしゃべりをする雰囲気は全くないのだが)、明るい窓側でしばし快適に過ごせた。
 ところで書店と喫茶店が隣接しているケースはめずらしくなくなったが、図書館と洒落た喫茶店との組み合わせはなお少ないのではないか。図書館で本格的喫茶店となると、規模や営業時間の問題など採算問題が、業者にすればあるだろう。また、図書館側にも、喫茶店設置には様々な懸念もあるだろう。
 洒落た喫茶店を図書館内に設置することの利用者から見た一つのメリットは、少し快適な有料空間が出現するということだ。公共図書館の一つの問題は、無料開放されているためにちょっと同席したくない人も入ってくるという問題で、日比谷公園内にある日比谷図書文化館はこの問題を避けることが残念ながらむつかしい。また時間帯によって極度に閲覧席が混むという問題は、おそらく多くの公共図書館に共通している。
 図書館の本を持ち込める喫茶店はこれらの問題をある程度、回避する場所になる。なお、日比谷図書文化館には、特別研究室という有料の閲覧室(利用は貸出カード作成済の者に限る。2時間300円前納制)も4階に設置されている。この有料閲覧室も同様の効果がある。洒落た喫茶店と有料閲覧室ーこれらの試みは日比谷図書文化館の規模があるから可能になっているともいえるが、大規模な公共図書館の間でもう少し広がっていいかもしれない。
 アクセス 都営三田線内幸町A7よりすぐ。


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福光 寛  中国経済思想摘記
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