浮間公園
この公園に来たのは20年ぶりだろうか。駅の改札口を出て、公園の入り口であっと驚いたのは、なにものにも遮られずに空が大きく開けていることだ。公園の左右、前方に高層のものがないのだ。これだけ大きく空を見上げられる場所は、都内では少ないのではないか。
埼京線の浮間舟渡(うきまふなど)の駅前(公園の開設は1967年。埼京線浮間舟渡駅の開業は1985年とのこと)。1967年の公園オープン時とは違い、現在のアクセスは大変良い。ただ場所は北区と板橋区の境。荒川沿いで公園の後ろには土手があり、川を渡った先は埼玉県。東西に伸びた東京都の北端だ。そこにこの空間がある。公園の大きさは約11万5000平方メートル(11.5ha)。その中心に、約40000平方メートル(4ha)の浮間が池がある。
公園の景観そのものは、かなり優れている方に分類して良いのではないか。一周すると様々な風景があり、荒川の土手もおもしろい(土手をこえるとゴルフ場:赤羽ゴルフ倶楽部が広がっている。)。
公園は、バードサンクチュアリや、各種遊具、テニスコート、野球場といろいろなものが盛り込まれて充実している。野鳥の観察、ジョッギングさらに、釣りと過ごし方はさまざま。池の周囲は一周1.2キロのランニングコースになっている。
公園は賑わっているがファミリー層や年寄りが目立つ。公園以外に時間を過ごせる新たなタイプの施設や店舗(具体的には若い人向けの施設、店舗)があれば、この場所はさらに発展するようにも思えた(すでに埼京線高架下には24時間営業のマルエツがあり、駅前にコンビニが2店舗ある。また公園入口にコメダの店舗が2022年2月下旬にオープンした)。
なお訪問時点では気が付かなかったが、駅の南側つまり公園とは反対方向に、北区立浮間中学があるが、そこに複合施設として北区立浮間図書館が2020年4月に開設されている。
また板橋区側の施設としては、板橋区立企業活性化センターが、駅前のタワーマンション「アイタワー」2階に設置されている(アイタワーの建設は2002年7月、30階建て。板橋区内では最も高い建物とされる。アイタワー入口は駅側ではなく、公園側にあるとのこと)。センターでは、オフィス、会議室・研修室などの貸出、セミナーなどを行っているようだ。
最後に東京都の施設としては、都立中央・城北職業能力開発センター板橋校が公園の西側にある。半年から1年、有料あるいは無料で、かなり実践的な職業教育を行う機関である。また中小企業向けの研修も実施しているとのこと。学校は都内に数か所あり、それぞれの場所のニーズに合わせた科目が提供されている模様だ。たとえば新宿にある高年齢者校では、高年齢者向けにビル管理業務の研修が行われている。
アクセス 埼京線浮間舟渡下車すぐ。