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投資家としてウクライナ戦争後を考える。今こそ米国に投資すべき。

2月24日に始まったウクライナ侵攻から2カ月が経ちました。

当初はロシアが短期間で圧勝するという見方が一般的でしたが、いい意味で予想が外れました。

今回のウクライナ戦争は相場にも大きな影響を与えています。

原油高は世界中にコストプッシュインフレを引き起こしました。

米国は利上げを急ぐ姿勢を鮮明にし、金利上昇懸念で米国は株が売られてます。

またドル高にもなっています。

不景気で金利が上げられないのを市場から見透かされている日本の円は反対側で大きく売られ、20年ぶりの1ドル130円となりました。

またSDGSなど言ってられなくなりました。各国は火力発電や原子力発電をやらざるを得ないでしょう。

で、我々やお客様にとって大事なのは今後世界はどうなり、どこに投資をすれば儲かるのかですよね。

そこで私の出した結論は

『米国株』

になります。その理由は

今回の戦争で米国は世界の覇権を取り戻す

と思うからです。

2003年からのイラク戦争やアフガニスタン侵攻の失敗。そしてリーマンショックなどで米国は世界の覇権を失いつつありました。

今回ロシアがウクライナに攻め込めたのも、中国が覇権主義を隠さなくなったのも米国の弱体化こそが原因で間違いありません。

その失いかけた覇権を米国は今回のウクライナ戦争をきっかけに取り戻すと思うのです。

米国のロイド・オースティン国防長官は4月24日に「今回の戦争での米国の目標」は何かという記者の質問に、

「ウクライナには自分の領土を守れる民主的な主権国家として残ることを望み、ロシアについては、ウクライナを侵攻したようなことができなくなるほど弱体化するのを見ることを望む

と言いました。国防長官の発言は米国政府の発言ですから、つまり米国はロシアを弱体化させるところまでやる事にした、という事です。

またオースティン長官はさらにロシアが「極めて率直に言って、多くの軍事力と多数の兵力」を既に失ったとし、「そうした能力をあまり早急に再生できないのが望ましい」と言いました。

これは米国が再生させないと言っていることと同じです。

今後ロシアは軍事力やそれを支える経済力も持つことを米国は許さない。ロシアをもう一度崩壊させるという意味だと私は思っています。

また26日にはドイツ西部の米軍ラムシュタイン空軍基地で、ウクライナへの軍事支援を議論する国際会議が初めて開かれ約40カ国が参加しました。もちろん米国が主催です。この会議は今後も定期的に開催する予定といいます。

定期的に開催というのは、ロシアが崩壊するまでの間でしょう。

更にバイデン米大統領は28日、米議会に対して、ロシアの侵攻に反撃を続けるウクライナへの軍事・経済・人道支援を強化するために総額約330億ドル(約4兆3千億円相当)の追加予算案を要求すると明らかにした。

日本の防衛費が5.5兆円ですので、かなりの金額です。

明らかに開戦当初とは力の入れようが違います。

なぜここにきて変えたのか。それは

米国が勝利を確信したから

だと私は思ってします。

始め米国はここまで関与するつもりはなかったと思います。

この問題に対してはバイデン大統領は早々にウクライナに米軍は派遣しないと言っていました。

ロシアがウクライナに攻め込んだらゼレンスキー大統領の亡命を受け入れる事にしていた事からも戦うことはあまり考えていなったと思います。

米国ははじめウクライナが勝てるはずがないと思っていたと思います。そもそもウクライナは世界からは

『平和ボケ国家』

とみられていました。1991年に独立し、ソ連から非常に強い軍を受け継ぎましたが、それをほとんど放棄してしまいました。核兵器は100%、通常兵器もとんでもない規模で削減し、大規模な軍縮を行いました。

また集団的自衛権も嫌い、他国の戦争に巻き込まれるからとNATOにも参加していませんでした。

米国にしてみればそんな自分で自分を守ろうとしない国を、なんで他人の米国が守らなければならないんだという事でしょう。

一方ロシアはずっと軍拡を続けていました、少なくてもそう世界は思っていました。

だからゼレンスキー大統領が亡命を拒否し、しかもロシア相手に善戦し、キーウからは逆にロシア軍を追い返すと世界のウクライナとロシアを見る目が変わりました。そして米国の方針も勝てるのであれば、

この際ロシアを徹底的に潰しておこう

と変わったのだと思います。この変化の裏には間違いなく、

ここでロシアを潰すことが台湾有事を未然に防ぐ事につながる

という考えがあるはずです。

そう考えると最近あれだけロシアに融和的だったドイツが実に露骨に米国に擦り寄るようになったのに合点がいきます。

あれだけ嫌な顔をしていた防衛費をいきなり倍増したり、上記した26日の会合では自走式対空砲(対空戦車)50両をウクライナに供与すると表明しました。

2024年夏には天然ガスや原油などでロシアからの輸入をゼロにするとまで言っています。

できるかどうかは別として、ここまではっきりと言うのはドイツはロシアを切ることに決めたのだと思います。

何故決めたのか。

ドイツはドイツでこの戦いは米国の勝利に終わると読んで、戦後のドイツの立場を考え始めたのだと思います。

先進国で今もロシアに対して融和的なのは日本だけです。詳しくは長くなるので書きませんが、政府はサハリン2の開発は撤退しないとはっきり言っています。

このツケは相当に高くなるのは間違いないでしょう。もちろんそれを負担するのは日本国民です。

日本にとって不幸は、この大変な時に首相が無能な岸田であった事です。ただそれを選んだのは日本国民ですからしょうがないですね。

もし今回ロシアが崩壊や、しなくても立ち上がれないくらい弱体化すれば1番困るのは当然中国です。

今まではロシアと中国で米国に対抗する絵を描いていましたから、それがパーになるわけです。

逆に米国はパーにするためにロシアをこの際潰そうとしているわけです。

米国も本当の敵は中国だという事はちゃんとわかっています。

もし今回の戦争でロシアが潰れれば米国は覇権を取り戻します。中国も大人しくなるでしょう。

その時に1番恩恵を受けるのは間違いなく米国です。なぜなら戦後のルールを今回も米国が作るからです。

パクスアメリカーナが続く限り、ドルや米国株こそ持ち続けるべきです。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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