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【映画】Fukushima 50

「Fukushima 50」をみました。東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所事故を扱った映画です。最近「THE DAYS」をみたので、それが契機になりました。「Fukushima 50」自体は何回もみています。私が分野は違えど元電力会社社員だったことが大きく影響しています。

映画概要

予告編

外部リンク

Fukushima 50 (映画)Wikipedia

感想

同じ電力会社として働く者の目でみても、忠実に作られていることがわかりました。本店という組織と現場の関係もよく理解できました。

私は原子力に積極的に賛成していません。やはり、人間に制御できない部分が残ることや核廃棄物の処理が決まっていないことは不安です。

この映画はドキュメンタリーを映画用に脚色して作られていると思います。一番の危機は2号機の原子炉圧力容器の圧力が高まり、万策尽きたところです。その時、なぜか圧力が下がり危機を脱するという場面があります。

映画の最後に「なぜあの時、圧力が下がったのか今でも原因がわかっていない」という言葉が流れました。今でも明確に原因はわかっていないのです。あのまま原子圧力容器の圧力が高まると、容器が破裂し放射性物質が東日本全体を汚染したでしょう。

「原因不明の何か」に救われたとはエンジニアとしては恐ろしいものです。

「THE DAYS」もドキュメンタリーなので比較されると思います。こちらは8エピソードで約8時間の長さがあります。その点、映画は約2時間なので詳細部分の描き方が違います。映画の方は俳優陣が豪華です。比べてみられるのもよいと思います。

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