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”ウェルビーイング”な生き方の地図 #9【映画って知的好奇心の塊】ミニシアターとブリットポップと渋谷

皆さんは、"ブリットポップ" って知っていますか?

1990年代に入り、英国マンチェスターを中心に起きたロックのムーブメントです。

【STONEROSES】
【blur】
【PLUP】
【suede】
【PRIMALSCREAM】 などが有名。


その中でも、凄い人気を博すバンドが生まれます。

【OASIS】

僕は、このアルバムから、ブリットポップにのめり込みます。

Definitely Maybe 1994年

本当に、衝撃のデビューアルバム。
この曲に、やられました。

そして、このアルバムが、ブリットポップのムーブメントを決定づけます。

Morning Grory 1995年

"超"がつく名作です。
全曲が、ホントに良い。
アルバムの構成が、完璧です。

名曲が本当に多いのですが、僕はコレかな。

未聴の方は是非一度アルバムを聴いてほしい。
この2枚は、何回聴いたかわからない。

アレ、映画の話ではないの?
と、苦言が聞こえそうです。

前回、80年代のミニシアターの話題でしたが、今回は、この90年代ブリットポップとミニシアターの関係性。

場所は、渋谷です。
そう、渋谷シネマライズ

この退廃的な、都市の廃墟を思わせる独特の外観。
今までの、映画館と全く異なるサブカルチャーっぽい雰囲気。
しかも場所は、渋谷のど真ん中、スペイン坂上。

そして、ブリットポップとの化学反応みたいな映画が公開されます。

1996年 【トレインスポッティング】
監督 ダニー・ボイル

この、オープニングがこの映画の全て決めています。

このビートと、レントンの疾走。
貧乏で、しょうもないけど、めちゃくちゃ楽観。

時代の空気とポスターのルック、映画、ブリットポップ、そして"渋谷シネマライズ"という異質な映画館が、混じり合って、渋谷独特のカルチャーに昇華されます。

そして、渋谷シネマライズといえば、特別な思い入れのある映画。

1991年 【ポンヌフの恋人】
監督レオス・カラックス

ドニ・ラヴァン の感情が炸裂するようなダンス。
それに応えるジュリエット・ビノッシュ。
ポンヌフ橋上での美しい花火。

フランスのストリート感がある空気が、映画から滲み出る演出がとても大好きです。

このストリート感が、この当時の渋谷に、とてもフィットしていました。

レオス・カラックス監督作品、【汚れた血】、【ボーイミーツガール】を上映してきて、人気のピークだったのが、【ポンヌフの恋人】でした。

カラックス映画=渋谷シネマライズ という構図。

僕は、前2作を未鑑賞でしたが、当時とても特別感のある鑑賞体験でした。

あの頃の渋谷。

西武ロフト、クラブクワトロ、タワーレコード、CISCO、WAVE、beams、Ships、bunkcmura。

映画、音楽、ファッションが、「渋谷」という記号で表される、文化的なムーブメントが、あの時の街にありました。

その空気感を現していたのが、【ポンヌフの恋人】言語化が難しいのですが、"渋谷的な文化を体験するような映画"です。

今の渋谷は、駅再開発が行われて、"働く街"に変貌ぶりしつつあります。

また、新しい渋谷が生まれていく。
僕らの世代は、少し寂しさがありますが、常に新しい価値観が生まれる街であって欲しい。

街を表現する映画館。
ミニシアターは、そんな街の文化の担い手です。
またいつか、映画と音楽と街が、ひとつになるような作品出てきて欲しいです。

今回もお付き合い頂き、ありがとうございます。
またのお越しをお待ちしております。

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