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ラグビー解体新書-CTB-
皆さんこんにちは!
Hiroshi_Trainingで御座います。
今回はCTBについて纏めました!
フィジカルにも優れながら、パスやキックにも長けている、中々すごいポジションだなと思います。
今回の記事を読んでいただくと、
CTBにも割と色んなタイプがいるな。
相手を吹っ飛ばすにはこの考え方が必要なのか。。
強いコンタクトプレーはこんなトレーニングをすればいいのか!
という事が分かります!
それでは、早速見ていきましょう!
ラグビーの3要素
これはラグビーに限った事でもないかもしれませんが、大きく3つの能力が求められます。
CTBはこの3つ全てに於いて高いレベルが求められます。
大変なポジションですね。。
今回はこのうち、フィジカルとスキルに特徴があったな、という選手をピックアップしようと思います。
ランはですね、正直な所選ぶのがとても難しい、と思いました。
(いたら教えてください!)
フィジカル系
マア・ノヌー
サイズもそうですが、彼のすごかった所はその巨体から信じられないくらいのキレキレなステップを切るところにありました。(動画をご覧いただくと分かります。)
何故ノヌーはプロップ並みに重いカラダを速く動かすことが出来たのでしょうか。
これは是非最後で触れたいと思います。
体重が重い=足が遅いではない、それが分かればプレーも劇的に変わる選手もいるはず。
バスタロー
フランス代表のCTB、体重は推定ですが120㎏近くあります。
動画を見ても分かりますが、相手のFW選手を簡単に吹っ飛ばしています。
シンプルにデカく、フィジカルを全面に押し出したセンターと言えば、彼だと思います。
彼から学べる事はコンタクトプレーの仕方です。
動画でもありますが、相手にのしかかるような、下に叩きつけるようなコンタクトプレーがかなり目立ちますね。
このシーンを見ても分かりますが、相手の懐に入り込もう、というよりは相手の上に乗って、相手をいなそうとするイメージですね。
このコンタクトの考え方、日本人選手には結構大事だと思っています。
僕らは何かと練習でコーチが持っているタックルバックに当たるわけですが、そのシーンを考えてみると
「相手の懐に入りこもう」
という意識がかなり強いコンタクトプレーになっている可能性があります。
それがゆえに、コーチが持っているタックルバックのある一点に力を出そうとするプレーになり、相手に必ず当たり勝つことが出来るコンタクトになっていない可能性が大です。
これも先程のノヌーのキレに関連する所ですので、最後に触れましょう。
マヌ・ツイランギ
パワフル、スピードを兼ね備えた選手ですね。
ノヌーほどのキレは無いですが、想像以上に脚が速く、また全体的なプレーに余裕があり、味方へのオフロードパスも絶妙なタイミングで出す事が可能です。
注目したいのは、吹っ飛ばされている相手選手。
え、相手を見るの、と思いますね。
吹っ飛ばされ方に彼のヒントが詰まっていると思います。
とにかく気持ちいくらいに吹っ飛んでますよね(笑)
これは、ツイランギが相手に対して自分のパワーを適切に伝える事が出来ている証です。
このコンタクトプレー、皆さんもしたいですよね。
お任せください、最後に触れますよ。
ここまで、フィジカルに優れたセンターをピックアップしてきました。
3選手から学べたことは、
コンタクトは相手に乗りに行くイメージ
体重とキレは関係がない。
相手を吹っ飛ばすカギがある。
でした!次にスキルフルな選手を見ていきましょう!
スキル系
コンラッド・スミス
スキル、と僕は纏めてしまいましたが、そもそもスキルってかなり沢山ありますよね。
パス
キック
タックル
判断
等々、本当に様々なものがあると思います。
これを全て兼ね備えた選手が、コンラッドスミスと言っていいのかなと思います。
逆に言うと、誰もが目指せる選手だと思います。
動画を見ると分かるのですが、
「何かこの人、相手をすり抜けるな。。」
という感覚に陥ると思います。
そして、彼が一番よかったのは、ディフェンスです。
この人の守備範囲は何処まであるんだろうか。。というくらい守備範囲が広い。
これが長年オールブラックスに君臨し続ける事が出来ました。
物凄く脚が速い訳でもなかった彼ですが、間合いの詰め方とカラダの使い方はとても参考になると思いますので、是非。
カラダの使い方でもう一つ、特に抜けた後の姿勢の良さは注目する所です。
広い視野を確保するのもそうですが、みぞおち当たりに重心位置を戻すことで相手の動きに対してすぐ適応できます。
ジョナサン・デービス
彼が出てきた時、最初はフィジカルに訴える選手なのだと思っていましたが、そんな事は全くありませんでした。
動画の中で相手に対して切っている、このわずかなステップがものすごく効いています。また、それ以外にもボールの貰い方、ディフェンス局面での積極的なカラダを張る姿勢は非常に評価されています。
彼の特徴を挙げるとすると、少しポッチャリしている事です。
ポッチャリ、というよりはパンパン、という表現が適切かも知れません。
このパンパンな状態(お腹に空気が入っている状態)を出来るが故に、
地面からの跳ね返る力を受け、急な加速が可能。
バネをイメージして下さい。
スプリングがへたれているものと、しっかり上下にピンと張っている状態、どちらがホップ出来るか想像できますか。
そうですね、しっかり上下にピンと張っている方が確り跳ねます。
ジョナサンデービスは体型とは違って、かなり脚が速いです。
(是非動画をご覧ください。)
また、この上下にピンとカラダを張る事で、
相手に対して自分の力を伝える事が出来、当たり負けない。
故に、相手を抜くことが出来るわけです。
詳しくはこちらをご覧ください。
では今まで出てきたヒントをベースに、彼らから学べるトレーニングを纏めていきましょう。
当たり負けないために
当たり負けない為には何が必要か、二つお伝えします。
①突き抜ける感覚を持つ
②重心を高い位置に保つ
です!
①突き抜ける感覚を持つ
下の図をご覧下さい。
僕らは相手に対してぶつかる時に、相手に対して力を伝える事を意識しています。(図の×の地点)
が、これが違います。
相手の向こう側に力を伝える必要があるのです。(図の〇の地点)
野球のピッチングで考えてみましょう。
野球のピッチングのゴールは
キャッチャーが構えている所にボールを届ける事
です。
従い、
腕を速く振りきる事
がゴールではなく、
ミットにボールが入る時点で球のスピードが最高速度に達する事
が一番重要になっている、という事です。
これはラグビーのコンタクトプレーにも当てはめる事が出来ると思います。
コンタクトする時に、
相手に当たる事をゴールにするのではなく
相手の数歩先に力を伝える事をゴールにする。
これが出来るか否か、かなり重要になってきます。
日本のラガーマンが出来ないのは、練習方法にあると思います。
中学や高校の練習で僕らはどうしても、
低く当たれ
芯をとらえろ
といったアドバイスを受ける為、この感覚を教えてくれる人がいません。
その場で力を伝える
のではなく、
相手の向こう側に力を伝える
先ずはこの意識から是非変えてみてほしいと思います。
②重心を高い位置に保つ
これは、スピードアップの肝でも伝えている通りですので、以下をご覧頂きたいのですが、
みぞおちの当たりに重心位置を保つ事で、自分の力(重さ)を相手に伝える事が出来る、というお話でした。
ノヌーのキレ、ジョナサンデービスのコンタクトプレーには正にこの重心位置が関係していると思います。
今回見てきたセンター人のコンタクトプレーにも正にその特徴が表れていると感じます。
相手に乗りに行くイメージ
このコンタクトになるのは、重心位置が高いから出来る技だと思います。
この当たり勝つ、についてはまた別途記事を作成したいと思います。
最後に
如何でしたか。
センターにもいろいろなタイプがあり、彼らのカラダの使い方から学べることも結構ありましたね。
是非日々の練習にも活かしてみてください!
最後まで読んで頂き有り難う御座いました!