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4. マネハプを成功させるのに必要なこと③振り返り

前回の対話について書きましたが、今回は振り返りです。


マネハプは振り返りが肝

経験談や失敗談を話して、反省することがマネハプの目的ではありません。ここで重要なのが対話と振り返りです。


それでは、振り返りとは何でしょうか?


振り返りでないもの

振り返りを真正面から考えると、難しいかもしれないので、よく似た言葉から考えてみましょう。

①後悔

[名](スル)自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったとくやむこと。「短い快楽に永い—」「今さら—しても始まらない」

デジタル大辞泉

我が人生に悔いなしと言いたいものですね。振り返りは後悔とは違います。

②反省

自分のしてきた言動をかえりみて、その可否を改めて考えること。「常に—を怠らない」「一日の行動を—してみる」
自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。「—の色が見られない」「誤ちを素直に—する」

デジタル大辞泉

そういえば、高校のときかな?、ある先生が「後悔はするな、反省しろ」と
言ってた気がします。

ですが、振り返りは反省とも違います(似てる面もありますが)


反省には

「あーすればよかった、こーすればよかった・・・」

「ごめんなさい、もう二度としません」

と、子供時代にイタズラをして、親に怒られたときのようなイメージをもってしまいます。(私は、反省したふりをして、また同じことを繰り返してたどうしようもないガキでした。笑)


振り返りとは?

振り返りとは、失敗も成功も、省みる行為です。ただ単に振り返るのではなくて、深く振り返ります。この深くというのが、ポイントです!


では、深く振り返るとはどういうことでしょうか?


マネハプで話したいこと、話したい状況をイメージください。それは、いつ、だれがいて、どんな状況でしたか?詳しく教えていただけますか?


そして、次の問いにお答えください

Q1:あなたは何をしましたか?Doing

Q2:あなたは何を考えていましたか? Thinking

Q3:あなたはどう感じていましたか? Feeling

Q4:あなたは本当はどうしたかったのですか? Wanting

どうでしょう、この4つの質問について、それぞれ気になった状況を思い浮かべ、考えてみてください。そして文章にしてみて下さい。


ぜひDoing(行動)だけで終わらせずに、Thinking(思考), Feeling(感情), Wanting(価値観)まで、深く掘り下げて、自身を見つめる機会としましょう

そして、自分だけでなく、相手はどう思っていたかを、ご自身でよーーーく考えてみてください。

Q5:相手は何をしましたか? Doing

Q6:相手は何を考えていましたか? Thinking

Q7:相手はどう感じていましたか? Feeling

Q8:相手は本当はどうしたかったのですか? Wanting

出典:一般社団法人 学び続ける教育者のための協会編 (2019) 「リフレクション入門」


この4つの点について、ぜひ自分と相手のズレを出し合っください。マネハプでは、実際の当事者ではないかもしれませんが、違うマネージャーの方にも意見や感じ方を聞いて、ぜひ自分と相手のズレを出し合って、話し合ってください(ここが対話です)


その際には、下記の点を考えるとよいと思います。

  • コミュニケーション

  • 意思決定の仕方

  • 目標の共有

  • 役割分担

  • 手順、進め方

  • リーダーシップ

  • 暗黙の了解

  • 雰囲気、風土

  • 関係性

  • メンバーの状態

(出典:中原・中村「組織開発の探求」)


ここまでやれば、よくある反省や飲み屋での愚痴大会とは違うでしょ?

対話するときに、ぜひこの記事で紹介した振り返りのポイントを入れてみてください。深くなりますよ!


成長は振り返りの深さに比例する

最後にHonda創業者、本田宗一郎さんの名言を紹介します

進歩とは反省の厳しさに正比例する

HONDA 創業者:本田宗一郎


私はこの言葉を、

成長は振り返りの深さに比例する

と読み替えて、紹介しています。


マネハプはただの愚痴大会ではなく、マネージャー間の対話・振り返りを通じた、マネージャーの成長機会です。



あなたは、その経験から学んだことは何ですか?

あなたは、次からどうしますか?



いつも、お読みいただきありがとうございました。


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