ツーテンジャック(トランプゲーム)

 [ツーテンジャック]は[ナポレオン]を発展させた頭脳ゲーム。最初の4枚の手札以外は、カードの山が表向き積んであるので、全部の手札が次々と分かり、暗記すれば勝てる。[ナポレオン]の様に出来ていて、違いはチームではなく3人から遊べること。

【目次】

 ゲームの概要、作成年、発祥、考案者(作者)、人数、カード、カードの強さ(ナポレオンと同じ)、ルールとやり方、よろめきルール、ジョーカーのルール、ジョーカー請求♤3、トランプゲームの歴史(作成年)、著書一覧、ウィキペディアへの感謝、こぼれ話、ひとりごと、2♤10jack(ツーテンジャック)、メモ。

【ゲームの概要】


 最初の4枚の手札以外は、カードが表向きの山に成っているので、カードが次々と判明する、暗記を必要とする頭脳ゲームである。[ナポレオン]と同じ「カードの強さ」であり、3人から5人で出来るゲームである。

【作成年】

1979年春。

【発祥】

都内の高校の化学部。

【考案者(作者)】

化学部の長老(著者)。

【人数】

3~5人。

【カード】

ジョーカーを除く51枚、52枚、50枚。

【カードの強さ(ナポレオンと同じ)】


[1番目に強い]「オールマイテイ」
 ♤A
[2番目に強い]「初回のA」
 初回に、最初にだされたカードのマークの「A」が、1番強い。ただし、スペード♤の時は「K」。
[3番目に強い]「セイム2」
 各回で全て同じマークのカードが出たときは、「2」が1番強い。
[4番目に強い]「正ジャック」
 「切り札」の「J」。
 「切り札」とは、ナポレオンが立候補したときのマークのカード。
[5番目に強い]「裏ジャック」
 「切り札」と同じ色の「J」。
[6番目に強い]「切り札」
 A>K>Q>10>9>8>7>6>5>4>3>2の順で強い。
[7番目に強い]「各回に、最初に出されたマークのカード」
 A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2の順で強い。
[弱い]「その他のカード」

【ルールとやり方】


1.カードはジョーカーを除く以下の枚数で行なう。3人の時は♧3を除いて51枚。4人の時は52枚。5人の時は♧3と♢3を除いて50枚。
2.切り札は、ハート♡、ダイヤ♢、クラブ♧からあらかじめ決めておく(次回やる時に順次まわす)。切り札がクラブ♧の時は、♤J(マイナス点)が裏ジャックになる。(切り札はハート♡、または、クラブ♧に固定でもいい。)
3.カードを1人に4枚ずつ配る。
4.残りのカードを表にして積み上げて置く。ただし、カード1枚を裏にして1番上に置く。
5.最初に出されたカードのマークと、同じマークのカードを持っている時は、そのカードを出さなければならない。
6.最初に出されたカードのマークと、同じマークのカードを持っていない時は、どのカードを出しても良い。
7.初回は、ジャンケンをして勝った人が、最初にカードを出す。
8.各回で、時計回りで順番に1枚カードを出す。
9.各回で、最初にスペード♤は出せない。ただし、手持ちのカード4枚が全てスペード♤になった時は、各回の最初に出せる。
10.各回で、1番強いカードを出した人が、その回に出たカード(点数になるカード)を全部取る。また、次回で最初にカードを出せる。
11.各回で、1番強いカード出した人から、積み上げたカードを1枚ずつ取る。
12.点数になるカード。
[スペード♤以外はプラス点]
*切り札ハート♡の時 
 プラス10点   ♡2 ♡10 ♡J
 プラス5点   ♡A ♡K ♡Q
 プラス1点   ダイヤ♢とクラブ♧の絵札(Aと10を含む)計10枚。
[スペード♤は常にマイナス点]
 マイナス15点  ♤A
 マイナス10点  ♤2 ♤10 ♤J
 マイナス5点  ♤K ♤Q
13.全ての回の終了後に、点数を計算する。点数の高い人が勝ち。

【よろめきルール】


 オールマイティ♤Aより♡Qが強い。♤Aにただの♡Qが出会うと、♡Qのほうが強い。♡Qに♤Aがよろめくので「よろめき」と名付ける。

【ジョーカーのルール】


1.最初に出したとき、次から出す人のカードのマークを指定することができる。
2.最弱なカードである。
3.ジョーカーが出ているときは、「セイム2」がきかない。
4.パスカードとして使える。何時でも出せる。

【ジョーカー請求♤3】


 「スペードの3」を最初に出したとき、ジョーカー請求できる。ジョーカーを持っている人は、ジョーカーを出さなくてはならない。

【トランプゲームの歴史(作成年)】


 以下のゲームの考案者はすべて化学部の長老。
l  1969年ごろ[戦争]、別名トランプ[52][54]。
 「戦争」というと、年配の方が嫌がるので、別名を付けた。
 「発祥地」東京都板橋区。
l  1970年ごろ[スピード]。
 「発祥地」東京都板橋区。
l  1971年ごろ[アメリカンページワン]、別名[ページワン]。
 「発祥地」東京都板橋区。
l  1972年ごろ[大貧民]、別名[大富豪]。
 2か月後「革命」ルール誕生。
 「発祥地」東京都板橋区。
l  1975年[セブンブリッジ]。
 「発祥地」東京都板橋区。
l  1978年春[ナポレオン]。
 その年冬「よろめき」ルール誕生。
 「発祥」都内の高校の化学部。
l  1979年春[ツーテンジャック]。
 「発祥」都内の高校の化学部。

【著書一覧】


トランプゲーム戦争
トランプゲームスピード
アメリカンページワン
トランプゲーム大貧民(大富豪)
セブンブリッジ(トランプゲーム)
トランプゲームナポレオン
ツーテンジャック(トランプゲーム)
トランプゲームナポレオン秘話
 

【ウィキペディアへの感謝】

                           
 このゲームが有名になり、繁栄したのはウィキペディアのおかげです。
 最初にウィキペディアへ投稿した人は、考案者の2006.07.31のメモをみて投稿したと思われる。初めて読んだ記事では、役札が♤Aしかなかった。最初に作ったルールの正ジャックやセイム2はローカルルールとして書かれていたと思う。また、「各回で、最初にスペード♤は出せない。」というルールが抜けている。よって、メモを一部変更して投稿したので、本当のゲームのルールと楽しさが知られていないことに不満がある。
 ウィキペディアでは出典が問題になるので、投稿者が参考にしたとおもわれる、考案者のメモを下記する。 

【こぼれ話】


 高2の春、やっていたゲーム。1人の時[恋占い]。2人の時[スピード]。4~5人の時[ナポレオン]。6人の時[大貧民]。[アメリカンページワン]と[セブンブリッジ]は忘れていた。[戦争]は数えるほどしかやったことがない。[ナポレオン]と同じ様なゲームで、3人でできるゲームとして、[ツーテンジャック]を考えた。
 初めのころウィキペディアでは、[ナポレオン]は役札が♤Aのみだった。同様に[ツーテンジャック]のルールもローカルルールとして、ばらばらにされてしまった。
 ルールに3個の特徴がある。(1)各回で、最初にスペード♤は出せない。(2)残りのカードを表にして積み上げて置く。(3)「カードの強さ(ナポレオンと同じ)」で行なう。(1)は全く知られていないルール。しかし、このルールがあると、安易に最初にスペード♤を出せない。よって、スペード♤以外のカードが最初に出て、そのカードにスペード♤(マイナス点)を付けられる。(2)は出てくるカードを暗記することになる。相当、頭を使う。また、ある程度の不正のチェックができる。(3)は[ナポレオン]に似たゲームを作りたかったので、最初に作ったルールはこれだ。
 [ツーテンジャック]の名前のおおもとになったのは、「カードの強さ」に出てくる、「セイム2」と「正ジャック」である。それに関連付けて命名したかった。点数を付けるとき、絵札♡10を10点とすると、セイム2♡2と正ジャック♡Jも10点がいい。♡2は「ツー」、♡10は「テン」、♡Jは「ジャック」で、[ツーテンジャック]。通天閣「ツーテンカク」[ツーテンジャック]。響きもいい。命名[ツーテンジャック]。
 ♤Aを-15点にするか、-10点にするか迷った。♤5を-5点にしてやってみると、♤5を取り忘れる。よって、♤Aを-15点にする。
 ルールのバリエーションとして、(1)はやらない。(2)はカードをすべて裏向きの山にする。(3)は知られているように、♤A以外は役なしにする。一番大変だけど最初に作ったルールがお勧め、(1)はやる、(2)は暗記する、(3)は[カードの強さ(ナポレオンと同じ)]でやる。
 考案者が作ったトランプゲームは、意図していないがローカルルールが数多く出来てしまった。いろいろ工夫して楽しんでください。

【ひとりごと】


 考案者が命名したゲームは、[戦争][スピード][大貧民][大富豪(ド貧民)][セブンブリッジ][ナポレオン][ツーテンジャック]トランプ[52][54][あずさわ]以上。[アメリカンページワン]は考案するも命名せず。

<追記秘話について>
 トランプゲームナポレオン秘話はトランプゲームのシリーズの終わりに書いたものです。ナポレオン秘話を是非とも読んでください。
 
<トランプゲーム一覧>
 [戦争][スピード][アメリカンページワン][大貧民(大富豪)][セブンブリッジ][ナポレオン][ツーテンジャック]。[ページワン]=[アメリカンページワン]。[52][54]=[戦争]。
日本発祥のトランプゲーム。

【2♤10jack(ツーテンジャック)】


 十年ほど前に甥子にスマホで「ツーテンジャック」を検索してもらうと、「2♤10jack」が出てきた。気になるお店だった。現在も自分のスマホで検索すると出てくる。電車一本で行ける近さだ。こんど行ってみる。

【メモ】

(2023.11.25フロッピーデスクより復元。2006.07.31現在のメモ。誤字脱字ありの乱文のメモであるがそのまま下に記す。また、個人情報は編集してある。)
ツウテンジャク(3~4人)♠♡♢♣
都内の高校の化学部ルール
カードを1人に、4枚づつ配る。(4人の時は、ジョーカを除く52枚。3人の時は、ジョーカと♠3を除いて51枚。その枚数で行う。)
「ナポレオン」と同様のカードの強さで、各ラウンドを行い、点数になる役札を集める。
1)最初に出されたカードのマークと、同じマークのカードを持っている時は、そのカードを出さなければならない。
2)最初に出されたカードのマークと、同じマークのカードを持っていない時は、どのカードを出しても良い。
3)最初のラウンドは、ジャンケンをして、勝った人が、最初にカードを出す。
4)各ラウンドで、1番強いカードを出した人が、そのラウンドに出た役札を全部取る。
5)2ラウンド目からは、前ラウンドの勝者が、最初にカードを出す。
6)最初に出されたカードと同じマークのカードで、A>K>Q>J>10>9>8>7>6>5>4>3>2、の順で強い。
7)セイム2に弱い。ただし、♠A(オールマイテイ)はセイム2に強い。
8)♠A>正ジャック>裏ジャック>切り札>その他、の順番で強い。(切り札等のカードが、順番で強い)。
スペード(♠)は、各ラウンドの最初には出せない。ただし、手持ちのカード4枚が全てスペードになった時は、各ラウンドの最初に出せる。
1ラウンドの終わりごとに、1番強いカード出した人から、表にして積み上げたカードを1枚づつ取る。また、次ラウンドで最初にカードを出せる。
切り札は、♡、♢、♣の中から、あらかじめ決めておく。
切り札がハート(♡)の時(役札)。
プラス10点   ♡J。♡10。♡2。
プラス5点    ♡A。♡K。♡Q。
プラス1点    ♢と♣の、Aと10を含む絵札、計10枚
《スペードは常にマイナス点》
マイナス10点  ♠A。♠J。♠10。♠2
マイナス5点   ♠K。♠Q。♠5。
8.全てのラウンド終了後、役札の点数を計算し勝ち負けを決める。

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