アトピー考 その22 ー水毒と汗
喘息とアトピーは関連があるという。自分は幼少から両方を患っていた。今はそうでもないが子供の頃は喘息が酷いときはアトピーは比較的軽い症状であった。逆もまたしかり。
いずれも肺と腸に関係があるという。
一方、喘息は東洋医学では水毒と考えられていると聞いたことがある。これも触れたことがあるのだが例えとしてコップに水が半分入っている。そのコップをすこしずつ傾ける。水の水位が上がっていきある程度傾けるとコップから水がこぼれる。このコップを肺に置き換え水が溢れることが息が苦しくなることに相当すると考える。なるほどと思う。喘息の発作があるときは横になって寝るよりも起きて座ったり立っている方が楽なのである。コップが傾く状態は身体を横にしていることに相当すると考えれば分かりやすい。身体を起こして肺の中に溜まった水の水位を下げる方が楽になるという訳だ。
この例えが正しいのかどうかは医者でもなければ専門家でもないので正直分からない。がしかし、身体で感じる症状が上手く説明されていて個人的には納得している。水毒というのは捉え方としては間違っていないのだろう。
喘息が水毒に関係していて喘息とアトピーは要因が同じ内臓から来ているとなればアトピーも水に関係があるということになる。
皮膚と水との関係を考えるとまず思い浮かぶのが汗だ。アトピーの患部では当然汗は出ない。しかし正常な皮膚の箇所では汗は出る。身体に溜まった水を出すにはおしっこか汗かわずかに皮膚呼吸で出す水蒸気ぐらいだろうか。汗をかくことは皮膚にとって良いことなのだ。たとえそれがアトピー患者だとしても。もちろんアトピーの状態によって汗を出さない方が良い状態の場合もあり得る。だが一般的に汗をかくことで皮膚の状態が良くなっていくことは自分も実感している。汗をかくことが健康的であるのはもちろんだがアトピーにとっても良いのは排出したくても出て行けずに溜まった体内の水を強制的に出すことで水毒の状態から逃れられるからではないだろうか。
水毒を避けるには水の摂取を控えるという考えもある。これは程度の問題ではないか。もちろん飲み過ぎは良くない。液体でなくとも固形物の食べ物にも水分はあるだろうしどの程度水分を摂るかをコントロールするのは結構難しい。水の摂取が少なければ逆に身体にも良くないし水とともに排出される老廃物などが逆に身体に溜まることにもつながりかねない。なのでやはり汗をかくことが大切なのではないかと考える。