ライバルは昨日の自分
“Don’t compare myself with others. Compare myself with yesterday’s myself.”
「自分を他人と比較するのではなく、昨日の自分と比較せよ」
直訳すればそんなところだろう。一言で表現するなら、ライバルは昨日の自分。
毎日キャッドポストで「マット竹内の1日5分ビジネス英語」を聴いている。その水曜日(2021年4月14日)のリリース版で最後にいわゆる「マット説法」と言われるマット竹内さんの「説法」がある。そこで流された英語が冒頭のフレーズだ。
いつのことだか忘れたけどこのフレーズそのものではないかも知れないが同じ趣旨の箴言(しんげん)を聞いた。このフレーズを聞いたり思い出すとあるイメージが浮かぶ。
ベクトルである。始点と終点がありその2点を直線で結ぶ。さらに、終点には矢印を添える。中学校の数学で習った。あれ、高校でだったかな。
人それぞれ生まれた時から誰一人同じ人はいない。始まりから誰もが独特で同じスタート地点に立っていない。同じ身体、同じ性格、同じ環境。そんな人はこの世に誰一人としていない。生まれてからどこへ向かうか、どこを目指すのか。人それぞれ。例えば、トラック競技みたいに同じ地点に立ち同じタイミングでスタートし同じゴールを目指す。そんなことが実際の人生である訳ではない。なのに人はともすれば身近な人、隣の人と自分を比較し一喜一憂する。周りの人々に刺激を受けるのは良いことだし極めて自然なことだ。しかし、思う。比較するのは意味がない。比べて自分の至らないところを省みてフィードバックするのは前向きな姿勢だ。けれども、それは人間そのものの優劣にフォーカスするのではなく、あくまで比較する対象はその隣人の行動や考え方、生きる姿勢である。包括的な人間、人格、人となりは誰と比べてどうのこうのと悩み考えるより今日一日が自分を成長させたのか、にフォーカスするのが大切なことではないか。本質的であり今日を生きることにつながるのではないか。
ベクトルでイメージするのはこんな感じだ。生まれた時の自分の位置がベクトルの始点。今の自分がベクトルの終点。始点と終点を結ぶ線の方向と長さが生きてきたこれまでの道程となる。(実際は真っ直ぐに到達したわけじゃないが)さて、明日のベクトルは今日の終わりが始点となり明日の終わりが終点となる。どこへ向かうのかがベクトルの向きとなり始点と終点の長さが1日の変化となる。その一日一日の変化を確かめることこそが最終ゴールに辿り着く確かで信頼出来る方法なのではないか。この姿勢を一言で表すなら、ライバルは昨日の自分、ということになる。
たとえ、何も進めない日でも何か学ぶものがあったり悟ることがあればその一日は自分にとってなくてはならない一日であった。そう思える日々を過ごして行きたい。
最後に、マット竹内さんの英語学習はオススメです。ポッドキャストなら「解説!1日5分ビジネス英語」で聴けます。アプリがなくても下記のURLから聞いてみてください。
https://matt-english.com/podcast/20210414
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