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アトピー考 その14 ー脱砂糖Ver.III

アトピーについて考える。1つ目は身体の緊張とアトピーの関係について、2つ目は喘息とアトピーについて、3つ目は体温について、4/5つ目は感情について、6/7つ目に脱砂糖について、8つ目に求められる即効性とタイムラグについて、9つ目では身体を振り返る、体調を知る方法について、10回目は着る服について、11回目はお医者さんとの関係について、12回目はカミングアウトについて、13回目については呼吸について私見を書いた。

13回目の今回は再び脱砂糖について考えた。

脱砂糖の道は長く厳しい。

長年培った食生活を変えることは難しい。特に、甘さを求める欲求は子供の頃から続いている。いきなりそれをはっきり絶つことが出来るのだろうか。自分は出来ていない。少なくとも今のところ。しかし、徐々にではあるが砂糖摂取のレベルは相当量を減らしている。経験からくるその方法を振り返ってみた。

まずは食べることより飲むことから始める。つまり飲むものは水、お茶、紅茶、コーヒーなどにする。紅茶やコーヒーも砂糖を入れない。もちろんスポーツ飲料は止める。100%の野菜ジュースや果物ジュースも減らしていき最終的には止める。元々筋金入りの甘党の自分は口にする飲み物から砂糖摂取を止めるだけでも相当脱砂糖が進んだと言える。

食べるものに関しても徐々に砂糖摂取量を減らす。ケーキやアイスクリーム、チョコレートなどの砂糖含有の量も率も高いものを食するのを止める。

次に、スーパーやコンビニで食品を買う際パッケージ裏の食品表示を見る癖をつける。砂糖などの原材料のみならず添加物や人工調味料などが含まれているか否かを知る癖をつける。食材でパッケージで売られているものでいかに砂糖がふんだんに含まれているかを知る。

食事に対する関心、自分が食べるものについて日頃から意識する。その上で食べたものと身体の反応の関係を観察する。

以前書いた通り自分の場合は砂糖含有量の多いチョコレートやアイスクリームを食べた2日後に痒みが生じることが分かった。

自分の身体の反応として痒みの原因が砂糖にあると分かると俄然砂糖を採るのを止めようと考える。脱砂糖を決意する。

しかし、悲しいかな。砂糖は麻薬で容易に止められない。日にちが経ちまた思わず砂糖を口にする。アトピーならそこで自己嫌悪に陥ることはない。食べてしまった後の身体の反応をまた自分で観察する。また案の定痒みが出てくる。そうなることでまた一から砂糖を止めようと決意する。そんなことの繰り返し。それをしつこく繰り返す。

大切なことは諦めないこと。続けること。

続けていくと舌と脳の感覚が変化する。甘さに対して敏感になる。最近野菜の甘さを知った。子供じゃあるまいし今頃になってと思うと恥ずかしい限りである。しかし本当のことなのだから仕方が無い。大根おろしをすってその汁を飲んだとき「甘~い!」と思わず叫んでしまった。嬉しかった。今まで砂糖まみれで甘さに対する感覚が鈍感になって舌がしびれている状態だった。それが僅かではあるが正常に近づいたのだ。相変わらず砂糖を完全に止められないのは変わらないにしても脱砂糖の道程は確実に進んでいる!そう確信した瞬間だった。

しつこいがもう一度書く。脱砂糖の道のりは長く遠い。それでも続ける。途中で挫折しても再び決心して続ける。砂糖を採ってしまう。また続ける。その繰り返しを勇気を持って続ける。さあ、勇気を持って。

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