アトピー考 その8 ー求められる即効性とタイムラグ
アトピーについて考える。1つ目は身体の緊張とアトピーの関係について、2つ目は喘息とアトピーについて、3つ目は体温について、4つ目と5つ目は感情について、6つ目と7つ目に脱砂糖について私見を書いた。
8回目の今回は求められる即効性とタイムラグの関係について考えてみた。
病気になるとまず早く原因を知り早く治りたいと思う。それが人情だし自然の感情だ。なので病院へ行き診察してもらい治療してもらう。
アトピーも含め皮膚の疾患の場合、正しい治療をしたとしても必ずしも即効性があるわけではない。それでも即効性を求めたが故にステロイドが乱用されている嫌いがあるのだが。しかし、他の疾患で例えば痛みなどは薬を飲めば痛みが消えたりする。その治療(=薬を飲む)に対し結果(=痛みが消える)は比較的早く出る。一方、皮膚の場合は身体の奥から皮膚が生え替わるプロセスを経て治っていくので時間がかかる。つまり治療に対して結果が出るのにタイムラグ(時間の遅れ、ずれ)がどうしても生じる。
アトピーの場合も同様で治療して治るのにタイムラグがある。そのタイムラグが施した治療の善し悪しの判断を難しくしていると思う。病院での治療ばかりではない。民間療法しかり。食べ物の反応しかり。外用薬、飲み薬、サプリメント。例を挙げると切りがない。
対処法として一言で言えば、じっくり取り組むしかない。焦らず早い結果を求めずに自身の身体の変化を観察しながらやっていく。そんなどっしりと腰を据えた姿勢が求められる。
こう書いてくると忍耐が求められ辛いイメージが残る。しかし、脱砂糖の取り組みと同じで短期間で成すことが出来ない分長く試行錯誤のプロセスが必須となる。ともすれば途中で諦めたり挫折するだろうところを痒みが生じてやっぱり砂糖は止めようと再び取り組む。見方を変えれば甘党の自分にとって痒みが出てくるから結局脱砂糖を断続的とはいえ続けられるのである。
悪い面があると見方を変え違う角度から光を当ててみる。そうすると良い面も見えてくる。
悲観ばかりせず少しずつ前へ進みましょう。