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アトピー考 その3 − 体温

アトピーについて考える。1つ目は身体の緊張とアトピーの関係について、2つ目は喘息とアトピーについて私見を書いた。

3つ目は体温について考えてみた。戦後の子供の体温はだんだん低くなっているという。体温は免疫力に影響を及ぼすそうだ。熱が出ている、と表現する様な37℃を大きく越える体温は別にして体温は高いほど良いと言われる。

では、アトピーの人はどうなのか。時折体温が高いと痒くなると言われるがおおよそお風呂に入った後のことだろう。寒い季節には毎日お風呂に入って身体を温める、といった健康法を良く聞く。これには異存はない。ただ、アトピーの場合には入浴後の皮膚の水分、湿り気の問題もあり入浴の是非については体温の観点とは別に考える必要はあるのかも知れない。ここで自分の経験から言えることは、皮膚の状態、アトピーの症状によって入浴は控える方が良いときもあるということだ。一言で言い換えるならお風呂に入ってストレスが溜まる(痒くなって嫌になる、そもそも入りたくない、など)のなら無理に入らない方が良い。

入浴以外についてはどうだろうか。次に運動はどうだろう。基本的に運動はした方が良いと思う。本来夏は汗をかいて皮膚から老廃物を出すと同時に体温調節する機能も働かせる。アトピーの症状の如何によって程度によってそれぞれ運動の可否やレベルも考慮しなければならない。体温を高く保つという意味において季節を問わず運動はした方が良いと思う。

体温を上げるには運動以外に何をすれば良いか。食べ物も重要な要素の一つ。季節のものを食すのも大切なことになる。春は茎のもの、夏は葉のもの、秋は実のもの、冬は根のもの、、、だったろうか。ビニールハウスで普通に野菜が栽培される様になり野菜屋さんからではなくスーパーで買う様になってから野菜の季節感がゴチャゴチャになってしまった。昔の野菜に比べて今の野菜は味が薄い、癖がない、と言う人もいる。

あとは睡眠と休養、更に呼吸をしっかりすることだろうか。運動にしても食事にしてもとにかく血流を良くすることが体温を上げることにつながる。

厚着することはどうだろうか。その場での体温を上げることにはなるが一時的な措置に過ぎないのではないかと思っている。出来れば薄着でも体温が高い方が良い。運動して心臓を鍛え呼吸を深くし筋肉を使うことは根本的に体温を上げる方法になる。厚着は一時的な対処療法ではないだろうか。

自分の平熱はどのくらいなのか。毎朝起床時に体温を測る習慣をつけることだ。朝起きるときが安定したデータを取れる。習慣として朝に測ることでその日の体調を知ることが出来る。ついでに脈拍も測るのも良い。

体温を上げるのはアトピーも含め万能の健康法であると考える。


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