西メソ・熱海合宿体験記
先月の最後の週末に熱海にある大先生の別荘に10人ほどのメンバーで1泊2日の合宿があり参加した。
世の中、特に関東圏は緊急事態宣言が解けたばかり。自粛ムードが未だ覚めやらぬ中熱海の街もお土産屋さんがぼちぼち開いているところ。温泉は1軒のみ5月末から再開した、そんな感じだった。
合宿の告示は2月末にFacebookのグループ内であった。募集は3月1日にこれもFacebookで9名の早い者勝ち。
速攻で申し込み無事当選。初めての西メソ合宿だった。
土曜日の夕方、熱海の温泉に燦燦午後集まりさっぱりしたところで貸し切り状態のレストランでビーガンメニューのフルコースを楽しんだ。
そこで意外にも自分の悪い癖を西田先生から指摘され心深く留意する。ああ、なるほど身体を無意識に虐めていたなとしきりに反省。今後の習慣を見直す宿題をのっけから有り難く頂戴した。
レストランを後にいよいよ西田先生の別荘へと赴く。熱海は海に山が迫った坂の街。急峻で狭い坂の道をタクシーはビュンビュン進む。3年ほど前まで長く住んでいた長崎の街を思い出す。(翌日の熱海駅への帰りのタクシーからも改めて急な勾配にへばりつく様な家々がまさに長崎の街に似ていると思った。)
別荘からの眺めは別世界だった。右側に相模湾を望み左側に熱海の街並みが続く。遠く小さく新幹線が走るのが見える。小津安二郎の「東京物語」で笠智衆が浴衣姿で涼んでいた海べりの通りはどの辺りなのだろう。
その夜はワイン(自分だけノンアルコール)とおつまみでワイワイ話し夜中1時ぐらいでお開きになった。
翌朝独り1階のテラスでストレッチ。9時に皆がテラスに集まりランニングをスタート。独りで走る孤独なランナーのときとは心理的にも、ペースをお任せ出来る他人に下駄を預ける気楽さからも、皆で一緒に走る連帯感も手伝って意外に長時間走ることが出来た。コースを大きく逸れて道に迷いながらも別荘に帰還。最短1時間以内で帰還したであろう先頭組とは対照的に2時間以上かけてのゴールだった。
これで合宿最大の懸案事項をクリア出来た。ああ、淡路も青森合宿にも参加出来る最低条件を、勝手に自分の中で定めていた一つのエントリー条件をクリアした。始めのマイルポストを通過出来た。まだまだではあるものの青森まで1ヵ月ある。しっかり体調を整え下半身を鍛えて行こう!そう決意を新たに出来た瞬間だった。
ランニングを終え遅めの朝食。やはり前夜のディナーに続き西メソ定番のビーガン料理を楽しんだ。(口に入れた瞬間何を食べたか覚えていない自分はこういったところで記録出来るお品書きはない。)
朝食を終え皆とだべりんぐ。その後眺めの良い2階テラスで瞑想にしばしいそしむ。その後合宿参加の目的と得られたもの、感じたこと、学んだこと、これからの課題、などなどを1人ずつ思い思いに話した。その都度西田先生の率直で的を得た感想、アドバイス、などのコメントが続く。
自分の課題は身体を整えること、この1点に集中。課題が明確なこと、その他の課題は今抱えている課題に取り組む中で自然と溶けて解かれる問題なのである意味分かり易い。先生から頂いたコメントや感想も自分にとって正に当を得たズバリ!の内容で改めてこれからフォーカスするものを再確認出来て有意義なひとときだった。
熱海への旅は今年2月に続いて2回目。海の青さ、獲れる魚。印象としては長崎五島とは比べものにならない程で五島に軍配が上がる。それでも何か一級品の印象を持つのは首都圏に近い地の利からくるブランドイメージからだろうか。南紀白浜のパンダより東京上野のパンダ。知名度が圧倒的に高いことがブランドイメージを作る。長崎五島と熱海、南紀白浜と上野のパンダ。全く同じ相関性を連想したのだが気のせいだろうか。
イヤイヤ、今回は温泉に浸かったり地場の食を楽しむのは2次的なこと。自分自身を見つめ今現在どこに自分は居るのか、その場所を確認し何処へ向かうのか、あるいはどこへ向かいたいのか。西田先生というコンパスをかざして確認する作業だった。それこそが合宿の最大でかつ唯一の目的。
熱海は自分にとって験の良い地となった。西田先生と合宿を共にした仲間に感謝を表しつつ。どうも有難うございます。お世話になりました。
それにしても前腿が張ってて階段下りるのが辛い。
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