【詩歌】食べる夜のテーマ #シロクマ文芸部
食べる夜が多すぎて
君は少し疲れ気味でしょ
いまって安くておいしいものがたくさんあるから
みんな、たくさん食べるじゃない
でも食べたくない夜だってあるよね
どんなご馳走だって3回続けば飽きちゃうし
ご馳走だから喜ぶと思ったら大間違いだよ
この前も上司がさ
君にとってもいい話だと思うって言うから
素直に話を聞いたらさ
7割以上、アンタにとっていい話やないかいって
言いたくなるような話でさ
もう、そんなことがあった夜は
何か、さささーっと、さらさらーっと食べる夜がいいなと思うわけ
あまりにもひどくて流せなかったら
いいよ、もう食べなくて
食べない夜を一緒に過ごそう
え?何を笑っているの?
僕がひとりで怒ってるのが面白いって?
そりゃひどい
君がひどく思い詰めた顔をしていたから、僕は……
え?いいことがあると逆にそんな顔になるの?
逆にね、よかったよ、それは
だって今夜は食べる夜だからね
本当は君とお腹いっぱい食べたかったんだ
君となら何だっておいしく食べられるよ
あれ、また笑ってる
嘘なの?
やっぱり本当は嫌なことがあったんでしょ
違う?
幸せだから笑ってる
僕だってそうだよ
笑っちゃうほど幸せ
エンドレスでリピートしたい
君と食べる夜
※シロクマ文芸部に詩歌で参加させていただきました