海外生活の鬼門は散髪である
海外に住む日本人にとって散髪はかなりの難問。
僕はさほどヘアスタイルを気にする人ではないのですが、以前オーストラリアではバリカンで丸坊主にされ、アメリカではもみ上げを綺麗に消されちゃったこともあり、海外の床屋はかなり躊躇しちゃいます。
実は、デンマークにきてから1年。一度も現地の床屋に行っていません。なぜかというと奥さんの手先がとても器用なので、日本から持ってきたスキバサミで切ってもらっていたからです。
でも、やっぱり現地の床屋も試してみた方がいいかなぁと思い、近所の安い床屋に行ってみることにしました!
ちなみにきちんとした美容院だと、事前予約が必須で350〜500クローネ(5,500〜8,000円)ぐらいします。でも、僕と奥さんが近所で見つけた床屋さん「Cut & Style」は、予約不要でなんと100クローネ(1,700円)と安い!
ただ、さすがに「おまかせでっ!」とは言いたくないので、日本での散髪直後の自分の写真を用意して、散髪の注文を言えるようにシミュレーション練習をしました。
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さて、恐る恐る床屋の近くまでいくと、残念なことにちゃんと営業してました >_<
(営業してなかったら次の機会にしようと目論んでいたので・・・)
少し躊躇気味にドアを開けると、上半身ムキムキのおじさんが、キッっと睨みつけてきて「 Hands UP!!(手を上げろ!!)」
えええー \(°_°)/
と思ったら、霧吹きで両手にアルコール消毒したかっただけでした (笑)
なんだ、コロナ対策か・・・。ホッと一安心。
「キャッシュで100クローネだけど、良いかい?」と確認されたので、想定通りの値段でこれまた安心。先に入っているお客さんが2人ほどいたので、ソファーに座って待つことにしました。
ソファーに座って、床屋のおじさんと他のお客さんを観察していたのですが、おじさんも周りのお客さんも中東っぽい感じ。
おしゃべりしている会話もデンマーク語っぽくない・・・
んっ?!もしや!
こ、この床屋はアラブ系の床屋ではないか?!
しまった・・・、アラブ系のスタイルって、バリカンでツーブロックが多い。
こういうのとか↓
もっとすごく、切れ込みを入れたりとか・・・
僕の前の前の人と前の人のカットの様子を見ていると、やっぱりツーブロックに仕上がっていく・・・。
Exile のAtsushi (ひと昔前)ならカッコ良いだろうけど、僕には似合わないだろう〜と絶望感を感じながら、とりあえずLineでこっそり奥さんに報告。
一応、スタンプのリアクションで応援(?)してもらえたようです(笑)
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そして、いよいよ僕の順番。
椅子に座ったら最後。何も聞かれずにバリカンされて、ツーブロックに切り込みを入れられてExileのAtsushiになるという最悪シナリオが頭をよぎり、かなり緊張しながら椅子に座りました。
すると、ムキムキおじさんが「Explain. How do you want?」と聞いてくれた!!よかった、問答無用でバリカンという最悪シナリオにはならなかった。ほっ。
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事前にシミュレーションした通り、スマホの写真を見せながら「短くして欲しいけど、できれば髪をすいて欲しい」とリクエストすると、間をおかずに即「おっけー!」とバリカンをON。
いや、今僕のリクエスト最後まで聞いてなかったでしょ?
スマホの写真もチラッとしか見てなくない?!
でも時はすでに遅し、バリカンカットが始まっちゃいました・・・。
その後、躊躇ない動きでバリカン、そして頭の上の部分を普通のハサミで整え、前髪をぱつんと揃えられて、終了。
おいっ、すきバサミは使わないんかいっ!
というわけで、仕上がりは↓な感じ。
さすがに、アジア人なのでアラブ風ツーブロックにはしないでくれて、普通に短く刈り上げる感じになりました。
まぁ、これで100クローネ(約1,700円)なら良いか。
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さて、家に帰って奥さんに仕上がりを見せると、「うしろのバリカンが甘いから、髪が伸びたら変なウルフカット風の襟足になるかも〜」と笑われました。
そうか、ウルフカットなら Exile の Takahiro(一昔前) か・・・。