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Ask for XXXX!! 知っておくと安心かも - バーで店員に助けを求めるサイン

デンマーク暮らしで安心できる点のひとつは治安の良さ。

経済平和研究所(Institute for Economics & Peace)が作成している社会の安全・治安のランキングによると、🇩🇰デンマークは6位、🇯🇵日本は僅差で7位なので、日本とほぼ同じぐらい安全な感じです。(出所: Global Peace Index 2024, "TABLE C.2 Societal Safety and Security domain, most to least peaceful", p80)

銃社会なアメリカや、スリや置き引きが多い南欧のように、日常的に神経を尖らせなくて良いという点はとても気が楽です。

と言っても、やはり注意は必要。

例えばですが、さほど詳しく知らない人と出会ったりする時は要注意。

特に女性の場合は、バーやパブなどで変な輩に絡まれたり、出会った相手が思っていたような人ではなく、怖い思いをすることがあるかもしれません。

そんな時に知っておくと良いのは、バーやパブのトイレに貼ってある👇の張り紙。

オーフス市内の人気アイリッシュパブ「Tir ng nog」の張り紙

この張り紙に書いてあるのは・・・・

Are you on a date that isn't working out? 
Do you feel like you are not in a safe situation? 
ASK FOR IRENE!
Get home safe!

デートの相手が思ったような人でなかった?
身の危険を感じた?
店員に「アイリーン」を呼んでください!
お家まで安全に帰りましょう!

これは、何らかの理由で身の危険を感じた際、バーの店員にこっそりと助けを求める暗号。

店員に「アイリーンを呼んでください」と頼むと、状況を察知してくれて、安全に家まで帰れるよう色々と手配をしてくれます。(場合によっては警察を呼んだりもしてくれるそうです)

なお、暗号はお店によって異なるので、トイレなどに貼ってあるポスターを確認してください。

例えば👇のお店では「Nomi」がキーワードでした。

デンマークの地ビール「Mikkler」の直営パブ Mikkeller Bar のポスター

お店によっては、人ではなく、頼む飲み物が暗号になっている場合もあります。

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ちなみにこの「Ask for XXX」というのは、イギリスで始まった2016年の「Ask for Angela」キャンペーンが発祥。2012年に夫にDVを受けて亡くなったAngela Compotonさんの名前に因んでいるそうです。

現在はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでも実施しているバーやパブが多いそうですよ。

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こういう安全情報は使う機会がないことがベストだけれども、「もしも」のことがあった時には身の安全を守ってくれる重要な情報。

女性だけでなく男性も利用できるので、身の安全を感じたらすぐ利用しましょう。

特に大学の新学期は色々と新しい出会いがある時期。

素敵な友達との出会いがある一方で、残念ながらハズレを引いてしまうリスクもあります。

あまり詳しくない人とバーやレストランで出会うなら、トイレで張り紙をチェックです!


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