
OTAはDXの変革の源

このOTAを成立させているのが、ソフトウェアで対象を定義するSDxです。そしてOTAはDXにおける新規価値の創造という変革をもたらす仕掛け、源泉になっています。
OTAは変革の源
OTAは日常生活に変革を与える源になります。ここではこれを見ていくことにします。
OTAとは
OTA(Over The Air)とは、対象のアップデートを無線技術で行うものです。このOTAは自動で行われることが多く、空気のように自然なものになってきています。
このOTAは最初、バグの修正で用いられていましたが、今は新規機能を追加する手段になってきています。新規機能の追加で価値が向上し、これによって対象の製品寿命が延びます。
OTAとSDx
このOTAの考えは、ソフトウェアシステムでは当たり前のことであったものが、それがハードウェアの世界にも導入されたものです。
このようになってきたのは、ハードウェアの対象をソフトウェアで定義するSDx (ソフトウェアデファインドエニシング)のおかげです。
SDxではハードウェアを部品として捉え、全体の機能をソフトウェアで定義し、機能操作を自動的に管理するものです。これに対して従来のハードウェアデファインド(HDx)とは、人間の操作によりハードウェアが起動するものであり、手動操作が基本でした。
このSDxにより、OTAが個々のハードウェア部品ではなく、対象全体に対するアップデートができるようになり、OTAの効果が大きくなりました。
OTAの効果
OTAはバグの修正だけでなく、新規機能を選択して追加できます。これによって新しい価値が対象に生まれ、この結果、対象の製品寿命が延びます。
またOTAは自動で行われることも多く、手間もあまり掛かりません。この手間のなさで、ユーザは価値が勝手に向上していくように感じます。
素晴らしいことです。でもアップデートがあまり行われないと不満ですが。
OTAの欠点
OTAは往々にして、中途半端なリリースの言い訳になります。将来のためのOTAは問題ありませんが、現状の問題を将来に残すOTAは問題です。
OTAはこのような問題を起こす傾向にあります。いえ、確実に起こします。この問題は既に技術問題ではありません。これを防ぐには強い意志が必要です。がんばってください。
OTAはDXの源
OTAで動的に新規機能を追加することで、この結果、ユーザの利用価値を大きく向上させます。一方、DXはデジタル技術による対象の変革です。これからOTAはDXにおける変革をもたらす一手段になります。
OTAがDXの変革の源になるためには、OTAによる新規機能の追加が変革レベルのものであるかどうかになります。小規模の機能追加だけでは、世間的には難しいかもしれません。
でも心配しないでください。DXでいう変革レベルは全く気にしなくていいのです。ほんの少しの改良だけであってもOTAは意味があります。さらに言えば、それをDXの変革と言い切っても大丈夫です。安心してください。
ということで、今日辺りのまとめ。「OTAはDXの源」以上です。
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