笑撃!DXクイズ3
問題7「DXの最強の主体者は?」
問題:次のうち、DXでの最強の主体者は誰でしょうか?
(1) 全社一丸の全員
(2) 現場部門
(3) 社長
正解は(3)の社長です。
(1)の全社一丸となる全員が主体者というのが、一番、理想的な正解に見えます。確かに正解ですが、現実的でありません。これに反感を持つ方は、あなたの会社の現実をもう一度見つめ直してください。
(2)の現場部門がDXの主体者になるというのは、これも無理筋です。カイゼンであれば、正解かもしれませんが、DXの変革では主体者になるのは無理筋の攻めです。
(3)の社長がDXの主体者になるのがやはり最強です。一周回った感じですが、社長が最強です。
でも理想は全社一丸です。絵に描いた餅ぽいですが、理想を目指すのはいいことです。きっと。
問題8「DXの最強の企業間連携は?」
問題:次のうち、DXでの最強の企業間連携はどれでしょうか?
(1) 既存開発の相互補完
(2) 新規製品・サービスの共同開発
(3) 異業種・異文化企業間の開発・販売
正解は(3)の異業種間連携です。
(1)の既存の製品やサービスの開発を弱い部分を相互補完していく企業間連携は確かに王道です。効果も抜群でしょう。でもこれはDXというよりも、通常の企業活動としての優秀な施策になります。DXではないでしょう。
(2)の新製品・サービスの共同開発は、DXとしても王道です。新製品・サービスの開発は新しい価値の創造であり、まさにDXの目指すもののひとつです。これが正解のように見えます。しかしこれは通常であれば同業種の連携になり、そうであった場合は新製品・サービスにはそれほど変革になっていないでしょう。結局は同じ穴の貉(むじな)ということです。
そこで(3)の異業種の企業間連携が正解です。(2)より破壊力があるのが異業種間連携です。きっと思いもよらぬ変革を目指せるでしょう。でも成功するのは茨の道になるかもしれません。
でも心配する必要はありません。成功するまで諦めなければ大丈夫です。お金の心配も不要です。お金をあまり掛けずに異業種間連携を小さく始めてみるのがいいでしょう。
問題9「DXの最強の施策は?」
問題:次のうち、DXでの最強の施策はどれでしょうか?
(1) 開発工程の効率化
(2) 新規製品・サービスの開発
(3) 組織変革
正解は(1)を含んだ全部です。どれも最強です。
(1)の開発工程の効率化は、これだけではDXで言うデジタル技術による変革には見えないかもしれません。確かに単なる効率化であれば、そうでしょう。でも革命的な効率化であれば、大変革のDXです。つまり(1)の施策は効率化の度合いに依存します。
(2)の新規製品・サービスの開発は、DXでよく取り上げられている「新しい価値の創造」であり、どちらかというとDXの本筋、王道です。でもこれも(1)と同様に新規性の度合いに依存します。新規性が薄ければ、カイゼンレベルかもしれませんが、多くの場合、新規製品・サービスの開発は変革レベルです。
(3)の組織変革は一番、地味に思えて、DXとは無関係のようにみえるでしょう。事実、組織変革がDXに直結することは少ないでしょう。多くの場合、自社の不景気の時に行う窮余の策になっています。でも攻めの組織変革であれば、これはたぶんDXと親和性が高いでしょう。組織変革は立派なDXの施策になります。つまり攻め具合に依存します。
ということで、DXの最強の施策というものは一つではありません。逆に言えば、これが最強のDX施策だというものはありません。すべての施策がDXの最強の施策になりえ、そうでなくなります。
ということで今日の結論。「DXクイズでDXを信じる!」以上です。
参考:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド |