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ソフトウェア開発はどうなの? ~JEITAソフトウェア開発アンケート調査(実施中)


ソフトウェア開発はどうなっているのか?

ソフトウェア開発はどのような開発方法で、どのようなものを対象にして、そこにどのような問題が起こっているのでしょうか。

そして最近、多く言われているソフトウェアデファインドやソフトウェアファーストなどにどのように取り組んでいるのでしょうか。

そこで筆者がオブザーバとして参加している電子情報技術産業協会(JEITA)のソフトウェア事業基盤専門委員会のアンケートがありますので、その調査項目を見ていくことにします。

なおJEITAのソフトウェア開発のアンケートは以下で実施中ですので、ぜひ、回答をお願いします。
2024年度 JEITA アンケート

1. 擦り合わせ開発?組み合わせ開発?

ソフトウェア開発において、擦り合わせ(インテグラル)開発がどの程度されているのか、それとも組み合わせ(モジュラー)開発をしているのでしょうか。擦り合わせ開発でも計画的な擦り合わせでしょうか。それともアドホックな擦り合わせでしょうか。この質問はJEITAアンケート調査で20年近く毎年聞いている質問です。

過去のJEITAアンケート調査結果 (2024年JEITA北陸セミナー講演より抜粋)

最初は「擦り合わせ開発が多い日本でも少しずつ組み合わせ開発に移行する」と考えていたのですが、実際はこのようになりませんでした。

擦り合わせ開発が圧倒的に多く、組み合わせ開発は少ない」という結果で、当初よりも擦り合わせ開発が一時増加して、多い状態が続いています。

擦り合わせ開発の中身も「アドホックな擦り合わせから計画的な擦り合わせへ移行する」と予想していましたが、これもその傾向はありませんでした。

アドホックな擦り合わせ開発が計画的な擦り合わせとほぼ同数かそれ以上」という傾向になっています。

この状況は今年度はどうなっているのでしょうか。ぜひ2024年度 JEITA アンケートで教えてください。

2. 何が原因で問題が起こっているのか?

ソフトウェア開発では色々な問題が起こりますが、その原因はなんでしょうか。どんなことが原因になって問題が起こるのでしょうか。

JEITA アンケートでは、(1) 大規模化、(2) 短納期化、(3) 複数機種並行開発、(4) 複雑化の4点を取り上げて聞いています。

過去のJEITAアンケート調査結果 (2024年JEITA北陸セミナー講演より抜粋)

当初は「ソフトウェア開発は大規模になり、短納期になり、複数機種での開発が進み、複雑化していく」と予想していましたが、「規模は小さくなり、複雑化していく」という傾向になりました。

3. ウォーターフォール?アジャイル?

ソフトウェア開発の手法として、ウォーターフォール開発が多いのでしょうか。それともアジャイル開発の方が多いのでしょうか。これも毎年聞いています。

過去のJEITAアンケート調査結果 (2024年JEITA北陸セミナー講演より抜粋)

予想としては「ウォーターフォールが減っていきアジャイルが増加する」と予想していました。

ウォーターフォール型が半数以上」と多くなっています。「アジャイル開発は20%前後」になっています。そしてこの傾向が続いています。

4. ソフトウェアデファインド

2024年度 JEITA アンケートの特設質問として、ソフトウェアデファインドやソフトウェアファーストなどの取り組みについて聞いています。

JEITAではこれらをテーマとして取り上げていますが、その状況を調査するようにしています。

他の質問などもあり(回答状況により異なりますが)設問は全部で17問あり、おおよその回答時間は10分~15分です。
2024年度 JEITA アンケート


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五味弘
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