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SDxマンガFAQ(11)「SDCって?」

ソフトウェアデファインドコンピューティング(SDC)とは、コンピュータの構成要素とそのリソースをソフトウェアで定義することで、オンデマンドで柔軟にコンピュータを構成することです。コンピュータの構成要素にはサーバ、ネットワーク、ストレージ、メモリ、プロセッサからデータセンタまでがあり、SDCではこれらを必要なものだけ、必要なときに、動的に確保して、コンピュータシステムを構成します。

ソフトウェアデファインドコンピューティング(SDC)とは?

ソフトウェアデファインドコンピューティング(SDC)とは、コンピュータの構成要素とそのリソースをソフトウェアで定義することです。これによりSDCはオンデマンドで柔軟にコンピュータを構成できます。

コンピュータの構成要素にはサーバ、ネットワーク、ストレージ、メモリ、プロセッサ(CPU、GPUなど)から、さらにデータセンタまでがあります。最近ではAI用にGPUのリソースが問題になっています。

SDCではこれらのコンピュータの構成要素を必要なものだけ、必要なときに、動的に確保して、コンピュータシステムを構成します。

つまり以前のFAQで紹介したソフトウェアデファインドストレージ(SDS)ソフトウェアデファインドネットワーク(SDN)と、データセンタをソフトウェアで定義するソフトウェアデファインドデータセンタ(SDDC)なども、このSDCに含まれます。

SDCの中心となる対象は、結局は一番コストが掛かり、一番効果が見込めるサーバマシンになります。このサーバマシンに関しては、サーバ仮想化の技術が過去からあります。

サーバ仮想化(レイヤー型)

レイヤー型のサーバ仮想化の技術は20世紀の昔からある伝統的な古典芸能で、物理層の上に仮想的な層をソフトウェアで構成するものです。古典芸能の型には、壱の型「ホスト型」と弐の型「スーパーパイザ型」、参の型「コンテナ型」があります。

ホスト型にはたとえばVMwareがあり、スーパーバイザ型にはXen、コンテナ型にはDockerなどがあります。

このレイヤー型のサーバ仮想化技術では、可用性は高いですが、レイヤーを中間に入れるために、その分、負荷があります。

サーバ仮想化(ベアメタル型)

レイヤー型のサーバ仮想化では中間にソフトウェアの層を入れるために、負荷がかかり、効率が悪くなっていました。これに対し、ベアメタル型のサーバ仮想化技術では、物理層のサーバ機器をソフトウェアで直接制御します。

ベアメタル型では中間のソフトウェア層が入らないため、レイヤー型と比較して効率が良くなります。

このベアメタル型こそが、真の意味でのソフトウェアデファインドです。レイヤー型のサーバ仮想化はソフトウェアデファインドぽくありませんが、従来のサーバ仮想化もソフトウェアデファインドと一般的には言われています(きっと、これは宣伝です)。

ベアメタル型のサーバ仮想化技術にはベアメタルクラウドがあり、製品としてはIBM SoftLayerなどがあります。

ソフトウェアデファインドデータセンタ(SDDC)

ソフトウェアデファインドデータセンタ(SDDC)は、データセンタの設備とその構成、機能をソフトウェアで定義することです。データセンタの設備には、サーバ機器、ストレージ、ネットワークなどがあります。これらの設備をソフトウェアで定義し制御するのがSDDCです。

SDDCはSDCの対象の中心であるサーバ関連をインフラとして拡張したデータセンタにしたものです。この意味ではSDDCはソフトウェアデファインドインフラストラクチャー(SDI)の一種になります。SDIについては前回の記事「SDIって?」を参照してください。

(予告)DXとSDxの関係は?

今回はSDCを紹介しましたが、次回はここでも紹介したDXとSDxの関係を見ていくことにします。

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五味弘
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