DXの決めセリフは?
図DXの悩み
会社の持続的な成長、もっと言えば、将来に渡る持続的な金儲けをするための一つの手段として、DXを推進したいが決心がつかない、なぜならこの確信が掴めないでいるからです。
本当に金儲けできるのか、成長できるのかが、確信できない理由はDXは未知のもので、まずコストが掛かりそうだからです。DXを推進しても、投資コストに見合うものが得られるかが確信が持てないのです。
そして何より、DX人材がいないという万能の理由もあります。DXをやりたいけど、人がいないからできないというストーリーが社長の頭の中にできてしまっています。
そしてさらに難しいのは、DXで金儲けができるということを、社長が従業員や株主に説明できないことです。自分が信じていないのですから当然です。
安心安全なDXへ
確信できない社長は、勧められるままに、小さく始められるDX的なものを実施することになります。つまり金を掛けずに、さらに短期で効果が出そうで、それを従業員も株主も納得しやすいDX的なものに飛びつきます。
これはこれで、一定の効果が出て、悪いことではないのです。たぶん、みんながみんな、win-winになれそうです。製造業ではカイゼンと呼ばれるものですが、これで終わらせるのも一つです。
ということではないのです。変革なしのカイゼンでは駄目なのです。もちろん、変革そのものが目的ではないですが、持続的な金儲けのためには、変革をし続ける必要があるでしょう。そこで本格的なDXをするためのことを考えていきましょう。
鞭の決めセリフ
「DXをしないと会社がつぶれます」という鞭の決めセリフを見ていきます。日本人は鞭が好きな人が多いようですので、このセリフは効きます、きっと決めることができます。
鞭の決めセリフでよく用いる脅し、いえ、事例としては、カメラがあります。銀塩カメラからデジタルカメラ、そしてスマホという創造的破壊があったという事実を伝えるだけで十分に脅迫、いえ、わからせることができます。そこで決めセリフ「なにもしないとダメになりますよ、カメラがそのいい例です」、怖いです。
つまり10年は大丈夫と現状に安穏としていても、創造的破壊があればダメになり、変革が必要です、たぶん。もうじき、車もこの脅迫に入るかもしれません(入らないかもしれません)。
飴の決めセリフ
日本人は鞭が好きかもしれませんが、本当は夢のある決めセリフの方が大事です。こちらの方が本来です。夢を夢と思わせない決めセリフが一番です。洗脳ではありません、詐欺でもありません、でも甘い言葉には気を付けてください。
「DXをすれば、(ぼそっ)今はお金が掛かるかもしれませんせが、(大きな声で)長期的に持続的に未来永劫、成長し続け、お金儲けができます」、これを確信を持って伝える自信があれば、これが決めセリフになります。
「人を騙すときには、まず自分を騙すことだ」、あ、間違えました、「人を納得させるときには、まず自分が納得することだ」、そうです、これが大事です。
それでは具体的に、決めセリフを考えていきたいと思ったのですが、ページが足らなくなりました(という逃げ口上)ので、続きはコメントで。
ということで今日の結論。「DXの決めセリフは飴と鞭で」 以上です。
マンガFAQの引用元:中小規模製造業者の製造分野におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)推進のためのガイド