JEITA/JAIST北陸セミナー2024「DXとソフトウェアデファインド」(1)
2024年9月20日開催の「JEITA/JAIST北陸セミナー2024」で講演した「ソフトウェアデファインドともうひとつのDX」を紹介していきます。
次節:(2)DXとは
講演者紹介
講演者紹介として、IPAでの成果を中心に行いました。IPAでの活動成果として、製造分野DXやソフトウェア開発の定量分析、組込み/IoT産業の動向調査、DXITフォーラムなどを紹介しました。このうち、講演では製造分野DXの一部を紹介していくことになります。
講演概要
まず最初に講演概要を紹介しました。この講演では「もうひとつのDX」として、以下のように説明しました。
2018年のDX元年より始まった日本のDXですが、現在ではこの先進的な、意識高い系のDXムーブメントは一巡してきています。
そしてDXの必要性は感じているがどのように進めていくかに悩んでいる、または周りの影響で受けて仕方なしに消極的にDXに取り組んでいる会社が新たに出てきています。この消極的DX推進の流れが大きくなっています。これをこの講演では「もうひとつのDX」として呼んでいます。
そしてもうひとつのムーブメントして、最近、再び脚光を浴びているのが「ソフトウェアデファインド(SD)」があります。SDはハードウェアで定義していた機能や価値を、ソフトウェアで再定義していくことから始まったものです。
このSDには物理的対象のSDx、たとえば、SDV(ビーグル)、SDS(ストレージ)、SDC(コンピューティング)、SDN(ネットワーク)、SDI(インフラ)などがあります。
さらに対象を物理的対象から、会社や行政、そして社会に拡張したSDxが提唱されています。このSDxではハードウェアのように固定化された考えや規則などを、ソフトウェアのように柔軟で拡張性の高い考えを取り入れて、会社や社会の機能や価値を再定義するものです。
このSDを鍵として、DXを推進していくことを講演で紹介していくことになります。そして、もうひとつのDXに対してもSDがひとつの手段として効果があることを紹介していきます。
講演内容
この講演の内容を紹介します。まず最初にDXを紹介します。今回はもうひとつのDXを紹介することになります。
続いて、ソフトウェアデファインドを紹介します。この中で一般的な物理的対象の狭義のSDxを紹介し、それを拡張した広義のSDxを紹介します。
このSDがDX推進の鍵となることを紹介します。まずSDとDXの共通点を示し、そしてDXの手段としてSDが効果的であることを紹介します。
最後に製造業DXとSDの参考事例を2件紹介することになります。
メッセージ
講演の内容に入る前に、この講演で伝えたいメッセージを最初に紹介します。これは講演概要と重なることが多いので、時間をあまり掛けずに紹介します。そして講演の最後にこれを再掲し、印象に残すためのものとして、ここで紹介しています。
つまり、概要とここと、最後の再掲で3回紹介することで、聴講者の意識に留まることを目指しています。
以上が講演内容に入るまでの前振りです。次回はいよいよ講演内容に入っていくことになります。ご期待ください。
参考:
JEITA/JAIST北陸セミナー2024 中小製造業のDXとソフトウェアデファインド