ソフトウェアデファインドはソフトウェアファーストの夢を見るか?
ソフトウェアデファインド(SD)はソフトウェアファースト(SF)とどこが違うのか?
ソフトウェアデファインド(SD)とソフトウェアファースト(SF)はどこが違うのでしょうか。両者の違いはどこにあり、どんな関係があるのでしょうか。
SDとは
ソフトウェアデファインド(SD)とは、対象の機能をソフトウェア中心で定義することで、対象の価値そのものを定義することです。
SDには、SDV(自動車)やSDN(ネットワーク)、SDS(ストレージ、サテライト)、SDC(コンピューティング)、SDI(インフラ)、SDR(ラジオ)など、物理的対象にした多くのものがあります。
このSDの考えを拡張して、ソフトウェアデファインド社会(SDS)やSDG(行政)、SDC(会社)などのように展開しています。
SDの利点や欠点などの詳細は、「SDxマンガFAQ14 (総集編)」を参考にしてください。
SFとは
ソフトウェアファースト(SF)とは、企業活動や日常生活をソフトウェア中心に根本的に見直すことです。例えば、企業の製品企画から製品開発などの企業活動を、まずソフトウェア活用で行うことです。これで対象の価値そのものをソフトウェアで構築することになります。
具体的には、対象のハードウェアとソフトウェアを分離し、ソフトウェアを中心に新たに対象を構築することです。
ソフトウェアファーストの詳細は、及川卓也氏の「ソフトウェアファースト第2版 あらゆるビジネスを一変させる最強戦略 」を参照してください。
SDとSFの関係は
前述のようにSDとSFの概要を個々に見てきましたが、これからは両者の関係に大きな違いはありません。しかし一般的には「SDが実装面を強調し、SFが概念面を強調」していると言えます。もちろん、両者とも実装と概念を伴ったものですが。
しかしSDの対象を物理的対象に限定にすると、その違いがわかってきます。「SDはSFの考えで対象を実装するための必須の手法」となります。
またSDを物理的対象に限定せずに拡張すると、SFとの違いは少なくなってきます。これから「SDを極めればSFに近づく」と言えるかもしれません。
(参考)余計な一言
ここで一言。後輩の技術が登場するときには必ず先輩の技術をディスります。もちろんそのときはインスパイアという名のもとに先輩をディスります。なお、この話は一般論で、SFとSDには無関係です。たぶん。
そして大事なことは、その言葉の流行です。流行すれば勝ちです。そこに価値があります。バズワードと言われようと、ジャーゴンと言われようと、気にせずに、流行すれば価値です。