距離が教えてくれなかった3つ:漕げば上手くなるけど、漕げば良いわけじゃない。20240804
ローイングは基本「漕げば上手くなる」と思っている。
漕いで漕いで漕いで、
漕ぎ疲れて、その時にする
漕ぎ方が
本能的に効率的な漕ぎ、良い漕ぎになっていくんだと思う。
一方で、
「トレーニングの特異性」というものあると思っている。
つまりは、
長く漕ぐ練習をすれば、長く漕げるようになるし、
ハイレートをすれば、ハイレートが漕げるようになる。
要は、
たくさん漕いで得た「効率的な漕ぎ」は
たくさん漕ぐ上での「効率的な漕ぎ」になっている可能性があるということ。
「長く漕ぐ上での効率的な漕ぎ」と
「2000m漕ぐうえでの効率的な漕ぎ」
はほとんど同じだと思うけど、
一緒ではきっとない。
だから、
最初はとりあえずたくさん漕ごう。
その効率性を得よう。
そして、
次は「2000m漕ぐ上での効率的な漕ぎ」
を身に着けよう。
なのかなと思っている。
要は、
「漕げば上手くなる」んだけど、
ただ漕げば上手くなるとは思っていない。
鈍感な私にとっては
「ボートが教えてくれる」なんて無かったし、
「船を感じろ」なんてできなかった。
速くしてくれたのは距離や強度だけど、
距離や強度では上手くしてくれなかった。
上手くしてくれなかったことの3選としては以下3つがあります。
腕漕ぎ
ただ漕いでも上手くならない代表例が腕漕ぎ。
腕漕ぎ自体レースでは全く使わないけど、
これができないと
「ブレードが水の中に入っている押していない=急ブレーキ」
が毎ストローク起きる。
そして本人は気づかない。
そしてそれはハイレートの時=ハイスピードのときに
顕著になるので悪質。
エントリー
ただ漕いでも上手くならないことのもう一つがエントリー。
これもハイレートで始めてレートが上がらない原因として
顕著になったり、船がめちゃくちゃ重かったり、
すべての原因。
エントリーチャボをしても全く上手くならないし、
私自身、エントリーが上手くなるためには
「個人のセンス」か
エントリー直前の2回フェザーか
「エントリー→押す」の2段漕ぎのように思っている。
固定感
船と一緒に動く、ということも
漕ぐだけではなかなか掴めない。
そんなことより距離を稼ぎたいって思う。
固定感があればあるほど、低レートがきつくなる。
ハイレートはめちゃくちゃラクに進むようになる。
だけど、低レートがきつくなるから、おそらく採用されない。
個人的には
バックローとローを繰り返す練習が最もわかりやすく
体感しやすいと思っている(先日のブログ「繋がり」参照)
以上、主なところ3つ。
「え、全部じゃん」ってなるけど、
確かに言いすぎかもしれない。
もちろんこれらは長く漕ぐことでも達成されるし、
長く漕ぐことだけではもちろん達成されない。
わからない。
日本で自分はかなり漕いできたほうだと思うけど、
距離が教えてくれなかったのがこの3つです。
たぶん、センスがあれば漕ぐだけで身につくんだろうなと思います。
今思えば、
腕漕ぎすれば腕漕ぎが上手くなるわけじゃないし、
エントリーの練習をすればエントリーが上手くなるわけじゃない、
固定感もそう。
どれも適切に練習しなければならない。
それを教えてくれるコーチが
中々いなかった。そんなコーチに私はなりたい。
そんなブログを書いていたい。
煮詰まったあなたに。
打開したいあなたに。
距離漕げって言われて精神的にも肉体的にも飽き飽きしてるあなたに。
こんなブログもあります。
一連のブログがかなり面白いのでぜひ。