バランスよく漕ぐことなんてできなかった中野が、バランス良く漕げるようになったきっかけ20241026
はじめに:シングルスカルでのバランスの難しさ
ご存知のように、
シングルスカルは特にバランスをとるのが非常に難しい種目です。
「バランスさえ良ければもっと速く漕げるのに!」
と思う人は非常にたくさんいると思います。
風が強く波が高いときほど、
特にその感情は強くなる人は多いと思います。
でも、
「実際どうやったらバランスよく漕げるのか?」
という答えを見つけるのは非常に難しく、
今回は中野的な視点で、なぜバランスが取れないのか、
どんなに体幹やバランス能力を高めてもバランスがとれない理由と
その改善方法について書こうと思います。
体幹やクラッチに乗せる技術は確かに大事だけど
多くの選手が、
「バランスが悪いのは、体幹やバランス能力がないから」
と思っています。私もそうでした。
そして、技術的には
「ブレードをクラッチに乗せればバランスがとれる」と指導され、
それができないから、バランスが取れないのだ、と思っています。
私もそうでした。
でも私の場合、
どれだけクラッチに乗せても、
乗せる前にすでにどちらかのサイドに落ちているのです。
リリース直後に既にストサイに落ちているのです。
この場合、その後すぐにクラッチに乗せても、
体幹を鍛えても、修復不可能なのです。
確かに、体幹やクラッチにオールを乗せる技術は大事です。
大方解決するでしょう。
ただ、過去の私のように、
「リリース時点で既にどちらかに傾いている」人にとっては、
もう一つの視点が必要だと思っています。
体幹・バランスよりも重要?:リリース時のブレードコントロール
多くの選手が、ドライブの最後まで押すことができていません。
最後の最後で、水を押すのではなく、流されてリリースしています。
リリースでバランスが崩れる人は多くがこのパターンです。
リリースまで押せないと、
「流されながら」ブレードは水平方向に回転します。
要は、「水中フェザー」です。
これが、バランス崩しの大きな原因だと思っています。
例えば。
両方のブレードが今、水中フェザー中だとします。
ストサイのブレードはほとんど水平、
だけどバウサイのブレードは1度だけ垂直に近い水平だとすると、
垂直に近い方は抵抗になるので、必ず垂直に近いブレードのサイドにバランスが崩れます。
そして、これはあまりにも繊細なので、
漕いでいる側は左右のブレードの回転スピードが違うこと、
どちらかが「より」引っかかっていること、に気づくことができません。
なので、根本的な理由に気づけず、
ずっとこの場合はバウサイ落ちを続けるハメになります。
具体的な対策方法(動画あり、メンバー限定)
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