低レートとハイレート、同じならいいのにね:ハイレートに結びつくかどうかの想像について20240901

UTで速くても、ハイレートで速いとは限らない。

努力したものがみな勝てるとは限らない。
だが、勝ったものはすべからく努力している

はじめの一歩より

と同じで、

UTが速いものが勝つとは限らない。
だが、勝ったものはみんなUTが速い。

その線引き。区別が難しい。

ボートはある程度、
男子エイトなら、
レート20で1:42/500mぐらいだったらめちゃくちゃ速いとか、

男子のシングルスカルなら
レート20で2:09ぐらいだったらめちゃくちゃ速いとか、

そういうのはレースにならずともわかるのだけど、

「その漕ぎでハイレート行ける?」かどうかは、
本当に重要。

ハイレートが可能な漕ぎで、
速いスピードを低レートで表現しなければいけない。

その「ハイレートが可能な漕ぎ」という線引きが、
めちゃくちゃ難しい。

例えば
常に強いニュージランドの漕ぎ方(ほとんどの欧州でもこんな感じだけど)のように


リリースでバシッと止める「ような」漕ぎ方(実際は動いているんだけど、止まっているように見える漕ぎ方)を真似して漕ぐと

大抵、本当にリリースで止めてしまうので、
ハンズセットの練習が低レートでできないために、
いざハイレートでやろうと思っても上手く行かないことが多い。

だからこそ、低レートの場合は、
「ハンズセット速く、フォワードゆっくりの漕ぎ方」の方が、
常にハンズセットの練習ができるので、ハイレートに対応しやすい。

ただフォワードを速くしたほうが、
ハイレートにおけるエントリーの練習になりやすい(エントリーが難しくなって、低レートでもハイレートのような練習ができる)ので、
バシッと止める(ように見えて止めない)漕ぎができるのであれば、
低レートで
「リリース周りはゆっくり、フォワードは速く」でもいいのかもしれない。

この動画のほうが、実は動いてる感が分かりやすい。

こういった漕ぎのように、
トレーニングの大部分を占める低レートでの漕ぎが、
レースに繋がるか、ハイレートにつながるかを
見極めなきゃいけないこと、想像力、
これがインカレ直前は特に難しいなと思っています。

あと数日。
選手の努力が少しでも結果として現れるように、
想像力を働かせて、良い指導ができたらいいな。

よいインカレになることを願っています。

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