見出し画像

オリンピック選手が思うHYROXにおけるローイング攻略法20250129

今年、初めてHYROXに挑戦します
Rowingのオリンピック日本代表「なかのひろし」です。

HYROXというスポーツが日本に上陸!
しかもローエルゴとスキーエルゴが種目にあるぞ!

とある情報筋より

そんな声を聞き、

Row Ergも
クロストレーニング用として購入したSki Ergも
所持している中野にとって、

「HYROXに出場する」ということは
ごく当たり前のことでした。

世界でめちゃくちゃ人気だから、チケットもすぐ売り切れるぞ!

とある情報筋より

という情報もあり、
チケット販売開始が
「1月16日18時〜」
だったため、
「1月16日18時2分」にチケットを購入。

「プロクラス」と「普通クラス」があったのですが、
同じ料金だったため、せっかくなのでプロに。
(自信はない)


2万超えという料金にビビるも確定ボタン。


為替の影響か、
そのあと1500円ぐらい値上がりした模様。
(超アーリーバード料金?)


参加費2万超えにもかかわらず、
チケットの販売状況は現在すごい勢いだそうです。

HYROXとローイング

本題です。

8種目のパワー&持久系の種目と
その合間合間に1kmのランが8回繰り返され

計1時間前後かかるHYROX

興味ある方はぜひ公式インスタグラムをフォローしてみてください。

以前書いたブログ

私はまだランと、ローエルゴと、スキーエルゴしかしたことないのですが、
所感ですがおそらく

ローエルゴは本気を出さないほうが良さそう。


HYROX攻略のためのローエルゴ

結論から言うと、
元代表選手からすると少し悲しい話ですが、

ローエルゴは頑張った割にあまり差がつかない種目のように思います。

初級者と中級者の差はすごく大きいけれど、
中級者と上級者の差はそこまで大きくならない。

中級者になることがすごく大事。

そんな印象です。

1000mローエルゴの3分20秒と3分40秒の20秒差は、
ランニングの3分20秒と3分40秒の20秒差と
全く負荷が違います。


ローエルゴで20秒頑張るぐらいなら、
その先の種目で20秒稼いだほうがよっぽど効率的です。

じゃあ、どうすればよいか。

いかにラクしてローエルゴ1000mを終わらせるかが鍵


HYROXにおけるローエルゴの肝は
そこにあるように思います。

具体的に言うと

  1. DF(ドラッグファクター)は3〜5,重くしすぎない

  2. デプスは3〜5、脚の位置を高くしすぎない

  3. ストロークレートは24〜28、低過ぎも高すぎもだめ

  4. 漕ぎながらヒモを縛れ(ルール上OKなら)

です。

順に説明します。

1.DF(ドラッグファクター)は3〜5,重くしすぎない

空気抵抗が重すぎると、どうしても脚に負担がかかります。
その後にも脚を使う種目がたくさん残されている中で
脚をいかに温存させるかが重要です。

空気抵抗の重りがかるすぎるとそれはそれでキツイので、
ぜひ3〜5ぐらいの抵抗で漕げるように練習したほうが良いと思います。

ちなみにRowingの世界トップクラスの人であっても
空気抵抗は5ぐらいで、6を超えることはめったにありません。

2.デプスは3〜5、脚の位置を高くしすぎない

デプス(脚の位置を決める穴)も高すぎないほうが
脚(特に前もも)の負担が少なくすみ、
その後のランニングや他の種目にとって有益になります。

いかに脚を温存させて、
なおかつそれなりのスコアを狙うかがHYROXにおけるローイングだと思いますので、

脚ではなく、ボディスイングが重要になってきます。
そのボディスイングをするに当たっては
デプスは深めのほうがやりやすいです。

もちろん体格や柔軟性によって変わりますが、
ローイングを習得するためにも、最初は深めに練習するほうが良いと思います。

ローイングをレッグプレスのように漕いでしまうと、
その後が大変です。
そのためにもデプスは深くしましょう。

3.ストロークレートは24〜28、低過ぎも高すぎも疲れやすい


1分間に漕ぐ回数をストロークレートと言いますが、
あまりに低い(20前後)と一漕ぎの負荷が重くなり、
次のランへのリズムに悪影響を与えそうです。

逆に
あまりに高いと(30以上)だと、休み時間が少ないため、
疲労が溜まりやすいです。

ローイングでいうと
レート24〜28は、20分漕ぎ続けられる強度のレートなので、
HYROXのような乳酸閾値を超えるか超えないか(多分超えてる)、ぐらいを
永遠と続ける競技においては
最適なレートだと思います。

4.漕ぎながらヒモを縛れ(ルール上OKなら)

↑ルール上駄目みたいです。
以下消しました。

まだルールを詳しく見てないので間違っていたらすみません。

エルゴ横まで走って、
エルゴに座って、
ヒモを縛って、
漕ぐ

という一連の流れに
おそらく多くの選手が10秒ぐらい使います。

この準備時間はかなりもったいないです。

なので、

ルール上問題なければ、
エルゴに座ったら、
ヒモを縛る前にさっさと漕ぎ始めたほうが良いです。

1本、2本漕いだら、
エルゴが回っているうちに
足のヒモを縛って
またローイングを再開する

そんな感じが最も効率的で、
HYROXの世界大会をみる限りでも
そのように行っている選手はごく少数(Rowingの選手がまだ参加していない)なので、
かなりアドバンテージになるのではないでしょうか。


ちなみに、
これもルール上許されればですが、

1000mのラスト50mになれば、
もう5本ぐらい漕げば終わりなので、
すぐ走り出せるようにヒモを緩めながら漕いだほうが良いです。

惰性でメーターは回り続ける(7mぐらいは漕ぎ辞めても進む)ので、
それまでに走り出す準備をしたほうが、
トライアスロンのトランジットのように
かなりタイムを節約できるのではないでしょうか。

文字だけではわかりにくいので

文字だけでは伝わりにくい方が多いと思うので、
できるだけ動画で
わかりやすくローイングの説明Instgramを投稿していこうと思います。

 
興味がある方はぜひフォローをお願いします。


ローイングの普及に努める元オリンピック選手としても
エルゴを通じてローイングが普及するのは嬉しいですので、

皆様のHYROXライフが
より良いものとなるよう楽しくローイングをお伝えできればなと思います。

どうぞよろしくお願いします。
私も完走めざして頑張ります。

ではまた明日。

いいなと思ったら応援しよう!