60分エルゴを超絶オススメする理由:60分エルゴでエルゴメーターのスコアを劇的に伸ばす20241010
ローイングエルゴメーターは、オリンピックを目指すトップアスリートから、インカレやインターハイの優勝を狙う競技者に至るまで、全てのローイング選手にとって不可欠なトレーニングツールだ。この重要性はもはや誰もが知っている。では、どうやってエルゴのスコアを劇的に伸ばすのか?答えはシンプルだ。60分エルゴを定期的に取り入れることだ。
なぜ60分エルゴなのか?
多くの選手が短時間のインターバルトレーニングや全力漕に取り組んでいるが、60分エルゴの持久力トレーニングこそが、真のパフォーマンス向上に繋がる。特に、2kmレースの後半で必要な体力が強化されることが大きな利点だ。さらに、60分エルゴはレース後半だけでなく、レース全体における地力を向上させ、選手のスタミナを飛躍的に高める。
60分エルゴの科学的裏付け
JARA(日本ローイング協会)のデータによれば、60分エルゴと2000mエルゴのスコアには強い相関がある。例えば、60分間を300ワットで漕ぎ切れる選手は、2000mエルゴでその約132%にあたる396ワットの出力が期待できる。この換算式は多くの選手にとって信頼できる指標だが、個人差があるため、自身のデータを記録し分析することが重要だ。
(参考:https://www.jara.or.jp/info/2012/ergo_highscore3a.pdf)
メンタル面の強化
60分エルゴは、フィジカルだけでなくメンタル面にも絶大な効果をもたらす。60分間も漕ぎ続けるという試練は、レース終盤の苦しい局面でも粘り強さを発揮するメンタルタフネスを養うのに最適だ。実際、多くのトップアスリートが60分エルゴをメンタルトレーニング、中野の場合は「脳トレ」として位置づけており、これを継続することで自己信頼が高まり、レース中においても自信を持って戦えるようになる。
具体的なトレーニング方法
60分エルゴを効果的に行うためには、計画的なアプローチが重要だ。まず、最初の1000mは軽く漕いで心拍数を整えながらウォーミングアップを行う。その後、60分をセットし、最初の20分は無理をせず、リラックスしたフォームで漕ぎ続ける。この段階では、漕ぎのリズムとフォームの確認が肝心だ。残りの40分はペースを徐々に上げていき、レート20〜24の間で一貫した力強い漕ぎを維持する。これにより、長時間のレースペースでの持久力が飛躍的に向上する。
選手としての姿勢を養う60分エルゴ
60分エルゴのもう一つのメリットは、選手としての「姿勢」を養うことだ。インターバルトレーニングでも体力や心肺機能は向上するが、60分間のエルゴは、食事や睡眠などの準備が選手のパフォーマンスに直結することを痛感させる。そのため、自然と栄養摂取や休息の質に対する意識が高まり、自己管理能力が向上する。これは単発的なインターバルトレーニングでは得られにくい重要な利点だ。
技術面での安定性を高める60分エルゴ
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