ローイングを超えて:引退する学生へのコーチとしての想い20240730
1. はじめに:引退した学生への興味
「中野さんって引退した学生のことは興味あるんですか?」と聞かれて、
答えた言葉。
「元気にやっていってほしいなと思うよ。インカレが人生のピークとかオリンピックが人生のピークとかそういう人たくさんいるらしいから、そういうのにならないで、どんどん良くなる人生を歩んでいってほしいなと思う。」
この質問を機に、改めて自分が何を目的に指導しているのか考えました。
2. 指導の本質を再考する
2.1 ローイングを超えた目的
ローイングのためにローイングを教えているのではありません。仕事としてはローイングを教えることですが、私の個人の願いとしては「努力することの喜び」「成長することの喜び」「良い人間に囲まれる喜び」を経験してほしいということです。
2.2 人生の糧となる経験
「頑張っても何もかわらないよ」とか「成長したところで」とか「環境で人は変わらない」といった考え方ではなく、頑張ることで、伸びることで、環境を選ぶことで、人生が結構変わるしより楽しくなるということを、ローイングを通じて体験してほしいと願っています。
3. 成長と努力の価値:頑張ることと環境改善の重要性
だから、エルゴ7分切れない人も、軽く6分30秒切る人も関係なく、今も自分の可能性を信じて頑張っているかどうか、環境をより良くするために自分もその環境の一要因として改善に努めている人を全力で応援したいと思っています。
4. 真の成功とは:競技成績と人生の成功の関係
正直、大学ではエイトに乗れなかったとか、全然大した選手じゃなかったという人のほうが、社会で大活躍している気がします。だから、ローイングのスピードやエルゴが人生を変えるわけではありませんが、唯一変わるとしたら、今その中で自分の可能性の最大化に努めているかどうか、より良いチームや環境づくりに全力かどうかだと思っています。
そんな価値観を大事にしたいし、そんなチームであってほしいなと思います。今の結果ももちろん大事だし、さらなる向上のために結果は重要視すべきものですが、今、何をしてるか、それを本当に大事にしてほしい。
だから、「今後楽しみだなあ」と思う学生のエルゴスコアはまったく関係ありません笑
5. コーチとしての価値観:持続可能な良い人生づくり
本当に、今もこれからも「いい人生を送ってほしいなあ」と思う、そんなローイングのコーチだと思っているし、これからもそうでありたい。
単なる競技成績だけでなく、持続可能な良い人生づくりになれれば幸いです。
6. おわりに:良い人生を送ってほしい願い
私がコーチとして大切にしているのは、学生たちがローイングを通じて得た経験を糧に、より良い人生を歩んでいくこと。
彼らの未来が楽しみでなりません。