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北海道に行くんだなぁ、いいなあ。
去年も、何ということはないけど、二年生が北海道に行った、という情報だけで、何だか自分も行きたくなって、ひとりで出かけたことがありました。
千歳市に泊まって、千歳川のインディアン水車というのを見せてもらい、川をさかのぼってきたサケたちがからめとられるのを見てしまいました。それは哀しいものがあったのだけれど、ふるさとの支笏湖をめざしてはるばる旅してきたサケたちを目の前にして、ただその情熱には感動させられたものでした。
人間は、サケたちの命をいただく。その前に卵をもらい、受精させ、稚魚を育て、川に放してまた戻ってきてもらうのを期待はしています。サケたちの恵みをいただくために、効率よくつかまえて、稚魚を養成したい。究極の形でした。
ただ、すべてつかまえるのではなく、せめて何匹かは支笏湖まで行けたらいいのに、それが川を完全にふさいでいるから、一匹の例外も許されないみたいでした。
アイヌの人たちなら、これはクマの分、これは神様の分、これは人間たちの分と、すべてを根こそぎつかまえるのはなかったかもしれない。そうした自然とともにある生き方、というのがあってもいいと思うんだけど、今の時代では許されないみたいです。
そんなことがありました。今年の秋も、また北海道に行ってみるかな。今から計画して果たして行けるだろうか。もう遅いかもしれないな。
二年生たちは、日曜から二泊三日で行くみたいです。何か緊急事態が起きたら、あなた迎えに来てくださいね! なんて冗談で言われてるけど、北海道は遠いな。でも、考えただけでワクワクしますね。
町よりも、私は森や川、山を見せてもらいたいんだけど、若い人は違うんだよな。そういうものなんだな。サッポロ、オタル、楽しいといいなあ。どんなところが楽しいんだろうね。少し寒いだろうな。行ってみたいな。