【オンライン職業講話】静岡の中学校 1年生とのオンライン職業講話レポート
1. Zoomで職業講話早速実践してみた
オンライン職業講話をやりたいな〜と思い立ってから、仕組みを作ろうとあーだこーだ考えをまとめ始めたのが10日前ぐらい。
そうしていると、「おもしろそう!」と声を掛けてくださる方が増えてきたので、アイデアください。と何名かに協力をお願いしました。
そこで、それに手を挙げてくれた一人の友人の関さん。
彼女は出版会社で働く傍ら、国や地域・世代を超えて日本国内外で活躍する方々の声を集めて発信している「VO1SS」の編集者をしています。
ぼくも2度取材を受けて、彼女に記事を書いてもらいました。
そんな彼女に「こんなことがしたいんよね」と話をしていると、「繋ぎたい人がいる!」と、静岡県の中高一貫校で働く彼女の知人の林さんを紹介してくれました。
Facebookで繋いでもらったのですが、このコロナ期間中にオンライン授業に切り替わってからの授業の実践を細かくレポートしては、教員の方々のグループに発信しては、情報交換を積極的に行われています。また、オンライン授業用に動画を使って授業を作っている超やり手先生。
林さんと繋げていただく前に、関さんが林さんにぼくがやりたいと言ってる職業講話のことを事前に伝えてくれていました。
現在、林さんの働く学校はオンライン授業を取り入れたばかり。1日4時間オンラインを通して授業を行なっているそうです。
Zoomで学校の現状や、オンライン職業講話の相談をしていると、「一回うちのクラスで試したいです」と。
「はい、もちろんです!」とその場でOK!
一緒に話していた関さんに講師をお願いして、早速第一回目のオンライン職業講話をすることになりました。
2. 準備から実践の流れ
事前準備でやったこと。
1, クラスに「オンライン職業講話」のアナウンス《林先生》
2, 授業40分間の役割を決定《全員》
3, 事前アンケート作成・実施《林先生》
4, Zoom URL作成・共有《関さん》
5, 当日の流れ確認《全員》
6, 参加後アンケート作成《廣瀬》
7, 講話用スライド作成《関さん》
5月5日にやろうと決まって、5月8日には職業講話。林さんがクラスの生徒たちにアナウンスしてくれたと同時に、スピーカーさんへの質問を収集。
そして、スピーカーの関さんは3つの項目を軸に講話を作ってくださいました。
その3つの軸が、
①自己紹介
②仕事の内容
③自分はどんな学生だったか
この内容を元に、スライドを作ってもらい講話の準備をしてもらいました。
自分がやったのは、講話後の生徒へのアンケートの作成。
講話をしていただいたスピーカーの方に生徒からの感想を届けるためのフォームです。
と、お二人の仕事がとても早いので、サササッと準備が整いました。
3.想定外のトラブルにも対処できた
当日の準備(〜授業まで)
1, 講話10分前にzoomミーティングルームに接続し接続確認《全員》
2, 生徒をミーティングルームに招待《林先生》
オンライン職業講話の授業は、8日の午後15時から1時間の枠をもらっていました。
しかし、その日の正午ごろに、担任の林先生から突然の連絡が。「私15時からの予定、授業がダブルブッキングしてました」と。
林先生には、職業講話の中で担任の先生として出欠確認や、ミーティングに上手く接続できない生徒のサポートをしていただく予定でした。しかし、その時間林先生は他のクラスと繋いで授業をすることに。
林先生には、授業の10分前から生徒が入ってくるミーティングルームを開いてもらい、順に生徒が入室までを見届けてもらいました。林先生は2つのデバイスを使いこなし、こちらでの職業講話の様子と、もう一つのクラスとの授業の両方を確認できるように対応。大変な状況ですが、そんなことができるのもオンライン授業の強みです。
そんなこんなで、15時になり「オンライン職業講話」がスタート!
参加してくれた生徒32人は、トラブルも何なく対処し、スムーズに開始することができました。
4. 職業講話がスタート 実験的にアプリを使用
授業(オンライン職業講話の中で)
1, 生徒の入室を確認《廣瀬》
2, オンライン職業講話の説明・講師紹介《廣瀬》
3, 講話《関さん》☆約30分
4, 講話中の字幕付け《林先生の母(UDトークを使用)》
5, 質疑応答《廣瀬がファシリテート・関さんが回答》☆約10分
6, 生徒へのアンケート記入の依頼・フォームをチャットに貼り付け《廣瀬》
7, まとめ《廣瀬》
今回のスピーカーの関さんは、自前のスライドも作ってくれて生徒にわかりやすく講話をしてくださいました。また、今回実験として使ったのが、「UDトーク」というアプリ。このアプリは主に聴覚に障がいのある方とのコミュニケーションに使うツールです。
林先生のお母さんがこのUDトークを使いながら、普段お仕事をされているということで、オンライン上でのやりとりで発生する「タイムラグ」や「聞き取れなかった」というネガティブポイントを未然に防ぐために、林先生のお母さんにもミーティングルームに入っていただき、UDトークでサポートいただきました。
5. 講話を終えて~子どもたちの反応・大人の反応~
約30分の講話と10分ほどの質問コーナーをし、今回のオンライン職業講話は無事に終了。
授業後に生徒のみなさんにアンケート(Googleフォームで作成)を書いてもらいました。
たくさんの声をいただいたので読んでください!
たくさんの感想に感激しました。
生徒からも肯定的な感想をいただきましたし、ご協力いただいた担任の林先生からも、生徒に良い時間になったのはもちろん、慣れないオンラインでの授業が続く先生方の負担も軽減できると好評の声をいただきました。
また、講話をしてくださった関さんも、自分の経験が生徒の今後の参考になるのでがとても嬉しいとおっしゃってくださいました。また、この「オンライン職業講話」に大きな可能性を感じたのが、関さんの勤める出版会社からのご意見がもらえたこと。
「このような機会は、会社のブランディングにも繋がる。「生の声」をフィードバックとしてもらえるのはかなりの価値がある。」というようなご感想もいただきました。
生徒⇄スピーカー⇄会社が簡単に繋がりを持てるのがオンライン職業講話の強み。
移動やウイルス感染等の様々な障害を乗り越えて、魅力ある大人の生き方を生で感じられる機会というのは、これから何者にでもなれる生徒・学生に撮ってとても大きなものだと思います。
この調子で、数を重ね、いろんなところで活かしてもらえるようなサービスに成長させていければと思います!
6. 最後に ~学校関係者の方々へ~
この取り組みの目的は、コロナの影響で学習が遅れている子どもたちのキャリア教育を保証することです。
6月から日本全国多くの地域で学校が再開されました。しかし、登校できるようにはなったものの、元通りの生活に戻ったわけではありません。学校で子どもの教育に従事されている先生方は、試行錯誤の元、2ヶ月遅れている学習を取り戻すことに最善の策を講じられていると思います。
また学習の時間の確保のため、様々な行事を削り授業の時間を確保することで現場は動いていると伺いました。
文化祭や体育祭の縮小は、子どもたちの協調性や能力を発揮する機会を奪います。学校生活の大きな思い出ともなろう行事が行えないこと、子どもたちのことを考えると、とても辛い思いです。
また、キャリア教育での「職業体験」や「職業講話」も今年は難しいだろうという議論になっていると元同僚の先生から聞きました。体験するにも、お店や施設ありき。コロナの感染が縮小しているとはいえ、お店や施設側も「何かあってはならない」と、中高生を受け入れることに躊躇することは容易に考えられます。
こうした職業体験や職業講話は子どもたちの将来、また毎日の生き方を考えるとても大切な機会。その機会が奪われては、子どもの将来の選択肢が増えない。そうなってしまわないためにも、現在普及が急激に進んだネットを使い、力になれないかと考え、つくったのがこの学校向けオンライン職業講話です。
子どもたちの将来のため、現場の先生方の負担を軽減するためにも力になれると嬉しいです。是非、一緒にやってみましょう!よろしくお願いします。
ご連絡は下記からよろしくお願い致します。
☆また『職業講話』以外でも、これまでにJICAの出前講座で小中高にお邪魔して、講義をさせていただいた経験もあります。総合的な学習の時間における「異文化理解」「多文化共生」「SDGs」等についての講義の依頼も承ります。直接お気軽にご連絡いただけると幸いです。
【オンライン職業講話 学校向け 企画書】
☆質問・不明な点があれば廣瀬までご連絡お願いします!!
Email: hirosetakuya0225@gmail.com
Instagram: h_taku0225
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